子育ての必需品!子ども乗せ電動アシスト自転車
子育てになくてはならない存在
日常の買い物から保育園への送り迎え、また週末などの家族でのお出掛けやサイクリングなど、多くのシーンで大活躍の子ども乗せ電動アシスト自転車。以前よりおしゃれなモデルや安い価格で手に入るモデルも増えたこともあり、親子で一緒に遠くまで移動できる「足」として、今では子育てになくてはならない存在となっている感もあります。
子ども乗せ電動アシスト自転車には注意点も
一方、普通の自転車や子ども乗せ自転車とは勝手が違う点も少なくありません。モーターがペダリングをアシストしてくれるおかげで楽に走ることはできますが、いろいろと注意が必要なことも多いです。子どもを乗せているのだからこそ、より安全に乗りたいものですよね。
子ども乗せ電動アシスト自転車は重い!
とにかく重い!
子ども乗せ電動アシスト自転車に乗る時に気をつけなければならないことはいろいろありますが、特に注意が必要な点は「とにかく重い」という点です。ロードバイクやクロスバイクといったスポーツサイクルの場合の車体重量は10kg前後、ママチャリやシティサイクルなら15~20kg程度が一般的です。
荷物を乗せれば100kg以上にも
しかし子ども乗せ電動アシスト自転車となると、30kg前後と非常に重くなります。車体重量だけで30kgですが、ここに子どもや運転する父親または母親、さらに買い物の荷物が追加されると、総重量は100kg以上になることも珍しくありません。また、後付けのチャイルドシートを取り付けるとさらに重量は増えます。
重いことをしっかり認識
普通の自転車で100kgを超える重量物を載せて走ることはめったにありませんよね。重量が重くても漕ぐ力はモーターがアシストしてくれるので楽ですが、走行する際には、子ども乗せ電動アシスト自転車は重いという点をしっかり認識しておく必要があります。
重いがために注意しなければならない点
①漕ぎ始めに注意
自転車は漕ぎ始めが最も安定しずらいです。特に重量がある電動アシスト自転車はそれが顕著に表れます。また、ペダルの少しの踏み込みでも急発進するケースもあります。漕ぎ出しは、落ち着いてゆっくりするよう心がけましょう。
②子どもは後ろから先に乗せる
子どもの乗せ降ろしはスタンドを立ててハンドルをロックしてからなのは当然ですが、この状態で最も安定しているのは後輪側です。子どもを2人乗せる場合には、まず安定している後ろ座席から先に乗せ、降ろすときは逆に前座席から、が原則です。
③段差に注意
ひとりで乗っていれば問題はなくても、子どもが乗っているとそこに重量がかかるので、車道から歩道に乗り上げるときなど、進入角度によってはタイヤが滑って転倒する危険もあります。段差を越えるときは、なるべく角度をつけて進入するようにしましょう。
④なるべく押し歩きしない
子ども乗せ電動アシスト自転車を押す際は、モーターは働かないために30kgほどの重さを自分の力だけで押さなければなりません。大変なだけでなくバランスがとりづらいため転倒のリスクも高まるので、なるべく乗って移動するようにしましょう。押さなければならない場合は、自転車を直立させるよう心がることが大切です。
子ども乗せ電動アシスト自転車の注意点
子ども乗せ電動アシスト自転車に乗る時は、車体の重さ以外にも注意すべき点がいくつかあります。それらを紹介しておきましょう。
①まずは練習しよう
普通の自転車とは違う
子ども乗せ電動アシスト自転車は、子どもが乗っていない状態でも思いのほか重量があります。そのために重心がずれやすくバランスを取るのが難しく感じるかもしれません。そこで、最初は子どもを乗せず自分一人で試乗してみることをおすすめします。
特性に慣れる
「今さら自転車に乗る練習なんて…」と思うかもしれませんが、慣れないうちに乗ってバランスを崩し転倒といった事態にならないよう、まずは子ども乗せ電動アシスト自転車の特性に慣れることが大切です。
慣れずに乗るとリスクも
電動アシスト自転車を利用して危険を感じたという主婦は、ひとりの時で35%程度、子どもを乗せているときとなると2倍以上というデータもあります。電動アシスト自転車は普通の自転車とは異なる乗り方が必要という点をしっかり認識するためにも、まずはひとりで練習してから子どもを乗せましょう。
②乗り方に注意
電動アシスト自転車は少しの踏み込みでも予想外のスピードが出ることもあるので、特に発進時や坂道を登るときはゆっくりとペダルを踏みこむようにしましょう。片足で地面を蹴りながら乗る「ケンケン乗り」や立ち漕ぎなどはバランスを崩しやすいのでNGです。
③子どもの行動に注意を払おう
走行中はコミュニケーションを
後ろに子どもを乗せていると親の目は届きません。たとえば、子どもが寝てしまっていても気がつかず、頭がガクガクして走行中に電柱や壁にぶつかってしまうといった事態もあり得ます。そんなことにならないよう、走行中もしっかりと子どもとコミュニケーションをとることも重要です。
前を向かせよう
また、子どもは興味のあるものに関心が行きがちです。後ろに乗っている子どもが「アッ、スポーツカーだ!」「おいしそうなケーキ屋さん!」などと言っていきなり後ろや横を向くことも少なくありませんが、バランスが崩れて転倒するリスクもあるので、しっかり前を向いて乗っているよう言い聞かせておきましょう。
③荷物は極力減らす
荷物はリュックに入れる
2人乗り子ども乗せ電動アシスト自転車には前カゴや荷台はありません。したがって、子どもを2人連れて買い物に行くのであればリュックを使用すること、そしてリュックに入らない荷物はなるべく購入しないようにしましょう。
荷物はバランスを考えて
ハンドルにスーパーの袋を引っ掛けて乗っていたり、子どもに荷物を持たせたりといった親を見ることもありますが、バランスが悪くなったり子どもが落としたりといったリスクがあるので、なるべくやめておきましょう。
⑤バッテリーはこまめにチェック
バッテリー切れは「地獄」
子ども乗せ電動アシスト自転車はモーターのアシストがある状態は楽に走れますが、バッテリーが切れると非常に重くなります。車体だけでも30kg以上、そこへ親や子どもの体重がプラスされて、場合によっては100kgを超えることもあります。
バッテリーはすぐに満充電できない
そんなに重い自転車を自力で漕ぐのは無理ですよね。乗ろうと思ったらバッテリーが切れていたといったことがないように、事前にしっかりバッテリー残量をチェックしておきましょう。バッテリーの性能や容量によりますが、充電時間は2~4時間程度が標準ですよ。
⑥ルールやマナーを守る
自転車は「軽車両」
子ども乗せ電動アシスト自転車は自転車のひとつのカテゴリーなので、道路交通法において「軽車両」にあたります。したがって、法律で定められた交通ルールを守る必要がありますし、守らなければ罰則も伴います。子どもにヘルメットを着用させるのもルールのひとつです。
交通違反は危険につながる
また、自転車は車道の左側を走らなければなりませんし、歩道を通行するときは歩行者優先、交差点での右折は二段階で行うなど、ルールが決められているのにきちんと従っていない人も少なくありません。交通違反やルール違反は、子どもを危険にさらすことにつながることをしっかり認識しておかなければなりません。
⑦日ごろの手入れやメンテナンスも忘れずに
定期的なメンテナンスを
ママチャリやシティサイクルももちろん点検やメンテナンスが必要ですが、モーターやバッテリーなどママチャリにはないパーツが付属している子ども乗せ電動アシスト自転車を安心・安全に長く使用するには特に定期的なメンテナンスが欠かせません。
チェック箇所はいろいろ
車体重量が重いので、フレームをはじめブレーキやタイヤにかかる負担が大きくなります。これらの他に、チャイルドシートの取り付け状態もチェックを入念に。特に後付けパーツはしっかりと確認しましょう。また長期間使用しないといろいろな箇所に影響が出る可能性があるので、半年以上乗らずに再度使用する場合には、販売店で点検・整備を受けることをおすすめします。
子ども乗せ電動アシスト自転車おすすめ6選
子ども乗せ電動アシスト自転車には、チャイルドシートの位置により「前乗せ」「後ろ乗せ」の2タイプがあります。また、チャイルドシートがどちらか一つしかなくても、後付けで追加すれば家族が増えた際にも対応できます。チャイルドシートの位置別におすすめモデルを紹介しましょう。
前乗せタイプ①ブリヂストン bikke POLAR e
低床、かつまたぎやすく乗り降りしやすいフレームのコンパクトモデルで、身長138cmから乗車可能なため小柄な人でも安心して乗れます。3段変速で路面に合わせた適切なギアで走行できます。約4時間の充電で最長78km走行可能なので、日常使いでは十分でしょう。
前乗せタイプ②ヤマハ PAS Kiss mini un
子どもの胸まですっぽりと包み込む繭型チャイルドシート「コクーンルームプラス」が子どもの安全を守ります。発進から上り坂、下り坂、平坦な道とモーターのパワーを全自動でコントロールしてくれる「スマートパワーアシスト」なので安心して走行できます。3.5時間の充電で最長62km走行可能です。
前乗せタイプ③パナソニック Gyutto クルーム DX
「Gytto」はベビーカーブランド「Combi」と共同開発したモデルです。サンシェードやメッシュフットカバーが装備されたチャイルドシートで子どもも快適に乗ることができます。また、スタンドを立てると同時にハンドルが固定される「スタピタ2」は、子どもの乗せ降ろしに際にふらつきにくいので安心です。
後ろ乗せタイプ①ブリヂストン bikke GRI dd
母親だけでなく父親も共有して乗れる、おしゃれでスタイリッシュなデザインがイクメンパパにも好評です。両輪駆動で走りながら自動充電してくれるので、4時間10分の満充電で最長115kmもの走行距離を誇ります。サビない、外れない「ベルトドライブ」やスピードをやさしく抑えるモーターブレーキなど、安全やメンテナンス面にも特徴があります。
後ろ乗せタイプ②ヤマハ Pas Crew
子ども乗せ電動アシスト自転車にはあまり多くない24インチモデルなので、高身長の父親でも乗りやすいサイズが特徴です。24インチタイヤは走行時の衝撃も軽減するので、子どもも快適です。前カゴやハンドル、サドル、グリップなどにおしゃれなプレミアム感のあるパーツを採用しているので、子どもが大きくなったならチャイルドシートを取り外しておしゃれに乗ることもできます。
後ろ乗せタイプ③パナソニック Gyutto クルームR EX
子どもを日差しから守るサンシェードのついたチャイルドシートや荷物が落ちにくく傷つきにくい大容量前カゴが標準装備されています。ハンドル部の手元スイッチの電源を入れると後輪サークル錠が自動で開錠、カバンから鍵を取り出さなくてすむので楽ちんです。
選ぶ目安は「BAA」マーク
子ども乗せ電動アシスト自転車を選ぶ際に最も注目したいのはやはり安全性、その基準となるのが「BAAマーク」です。BAAマークは約90か所の安全基準の検査項目をクリアした自転車のみにつけられます。あまり価格の安い製品は避け、しっかりしたメーカーのモデルを選ぶようにしましょう。また、チャイルドシートを追加で後付けしようと思ってもできないモデルもあるので、事前にチェックしておきましょう。
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/lineup/babby-un-sp-rear/