【自転車の種類まとめ】タイプ別に13種類の特徴・違い・性能を解説!

【自転車の種類まとめ】タイプ別に13種類の特徴・違い・性能を解説!

自転車は私たちにとって最も身近な乗り物です。しかし、自転車ひとつとってもその種類も形も様々で、簡単にひとまとめにはできません。この記事では、そんな多彩な自転車の中から13種類を紹介してその特徴や性能、違いなどをまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.多種多様な自転車の世界
  2. 2.自転車の種類まとめ/一般用自転車(5種)
  3. 3.自転車の種類まとめ/スポーツ用自転車(6種)
  4. 4.自転車の種類まとめ/特殊な自転車(2種)
  5. 5.種類を知れば自転車がもっと楽しめる!

自転車の種類まとめ/スポーツ用自転車(6種)

Photo byskeeze

近年のブームで一気に普及してきたスポーツ用自転車。実用ではなくレジャーやスポーツに特化した自転車として作られたため、目的に合わせた構造と性能を追求しています。そのため良質な素材や高性能な部品が使われることが多く、一般用よりも高価な場合がほとんどです。

自転車の種類⑥ロードバイク

Photo by Glory Cycles

私たちがスポーツ用自転車といって真っ先に思い浮かべるのがロードバイクでしょう。もともとはロードレース用の機材として、舗装された路面をいかに効率よく高速で走行できるかを追求されたものです。そのため常に最新の技術や素材が使われ、自転車としては高価です。現在ではツーリングやサイクリング、街乗りなどレース以外の用途でも使われ、たくさんの愛好者が利用しています。

ロードバイクの特徴

 
ロードバイクはシンプルなダイヤモンドフレームで、クロモリ、アルミ、カーボンなどが使われ、軽量さが重視されます。TTバイクなどを除き基本的にはドロップハンドルで、ホイールは700Cが基本です。タイヤは細めで23C~25Cが標準ですが、最近ではより快適性を求めて28C以上の太いタイヤが履けるモデルも増えています。

ロードバイクの性能

ロードバイクは誰でも簡単に30~40km/hもの高速で走ることができます。人間の力を最大限に活用して推進力に変える効率的な構造は、乗る者の心をとらえます。また車体の軽さを生かして山岳を駆け上ることもできるので、舗装路を走るには理想的な乗り物と言えます。

ロードバイクの仲間まとめ

ロードバイクにもさらにいくつかの種類があり、タイムトライアルやトライアスロンに使われるTTバイク、砂利道などの未舗装ツーリングに適したグラベルロード、荷物を積んで長い旅をするランドナーやスポルティーフなどがあります。また後述するシクロクロスバイクも、荒れた土地でレースをするために改良されたロードバイクの仲間です。

自転車の種類⑦ピストバイク

ピストバイクはもともと競輪やトラック競技で使われているトラックレーサーを基に作られています。そのシンプルなデザイン性からアメリカ都市部のストリートカルチャーでピストバイク人気が広がり、日本でも若者を中心にピストバイクが流行するようになりました。

ピストバイクの特徴

ピストバイクの外観はロードバイクととてもよく似ていますが、構造はさらにシンプルです。ピストバイクにはブレーキや変速ギアがないのでロードバイクのようなブラケットハンドルはなく、短いフラットハンドルやブルホーンハンドルも使われます。またピストバイクならではの特徴として、ペダルの回転のみで加減速を行えて、さらに逆回転させると後退ができます。

ピストバイクの注意点

本来ブレーキがないピストバイクは公道を走ることはできないので、一般には前後ブレーキを装備した完成車が販売されています。また固定ギアのためペダルの回転を止めると自転車も停止します。高速走行中の急停止は落車につながるので、カーブでも下り坂でも足を止められません。そうした不安を解消したフリーギア採用のピストバイクも多く作られています。

自転車の種類⑧シクロクロスバイク

シクロクロスは畑や牧場などの限られた未舗装エリア内にコースを引いて、タイムと周回数を競う競技で、そのシクロクロス競技で使うのがシクロクロスバイクです。シクロクロスバイクの外観はロードバイクとほぼ同じですが、舗装路の他に砂や泥、草地などを走るシクロクロスレースに適応した形態になっています。近年では日本でも各地でシクロクロスレースが開催され、注目を集め始めています。

シクロクロスバイクの特徴

シクロクロスバイクは、ロードバイクに比べて前傾姿勢が浅くなるようなポジションになっています。泥が詰まる可能性が高いので、カンチブレーキやディスクブレーキを使うほか、太めのブロックタイヤやスリックタイヤが使われます。またシクロクロスでは自転車を降りて担がないと進めないコースが設けられるため、フレームが肩にかけやすい設計になっています。

自転車の種類⑨マウンテンバイク

マウンテンバイクはその名の通り、山の中の荒れた路面や急勾配の坂を高速で駆け回るための自転車です。クロスカントリーやトレイル、ダウンヒルなど種目や用途によって若干仕様は変わりますが、マウンテンバイクの基本的なタイプはおおよそ同じです。山の多い日本ではマウンテンバイクがロードバイクの次に人気があり、多くのファンに愛用されています。

マウンテンバイクの特徴

マウンテンバイクの特徴は路面からの衝撃に耐えられる太く丈夫なフレームと、振動を吸収するためのサスペンション、操作性に優れたフラットハンドルです。ホイールは26か29インチが主流で、荒れた路面に最適な太いブロックタイヤが使われます。マウンテンバイク専用のコンポーネントを採用し、大きなギア比でロードバイクでは登るのが難しい勾配の坂もこなせます。

自転車の種類⑩クロスバイク

Photo by Richard Masoner / Cyclelicious

クロスバイクは、ロードバイクのスピード感とマウンテンバイクの安定感という、両者のいいとこ取りのような自転車です。おしゃれでスピード感もあり、いろいろな用途に使い勝手がよいため、現在クロスバイクを選ぶ人が急増しています。ちなみにクロスバイクというのは和製英語で、海外では一般的にハイブリッドバイクと呼ばれます。

クロスバイクの特徴と性能

クロスバイクは一見ロードバイクに近いフレームが特徴ですが、ロードバイクほど前傾姿勢はとらず、フラットハンドルなのでリラックスして乗ることができます。マウンテンバイクの快適性を参考に、太めのタイヤを履くことで乗り心地を高めています。軽量なアルミ素材と手頃なグレードのパーツで、値段がリーズナブルなのもクロスバイクの魅力です。

自転車の種類⑪BMX

Photo by HamburgerJung

BMXはモトクロスバイクの自転車版であり、他のどの自転車とも違うユニークな自転車です。他の自転車は「走る」ことが目的なのに対し、BMXは飛んだり跳ねたりその場で回ったりと。まるでスケボーのように「自転車でパフォーマンスをする」目的に特化しています。そのため車体は小さく頑丈で、普通に走るための性能は必要最小限まで抑えられています。

BMXの特徴と性能

BMXの特徴は小回りが利く小さな車体で、ホイールサイズは20インチと規定されています。小径車の一種ですが、自転車としての性格が違うためミニベロとはみなされません。さまざまな衝撃に耐えられるようにフレームは頑丈に作られていますが、マウンテンバイクのようなサスペンションはありません。パーツもシンプルで、種目や用途によっては、ジャイロやペグといった特殊なパーツが使われることもあります。

自転車の種類まとめ/特殊な自転車(2種)

ここで紹介する自転車は、普段はあまり目にすることの少ない特殊なタイプです。この他にもカーゴバイクやハンドバイクなど、変わった自転車はまだまだありますが、特に代表的な2種類として、リカンベントとタンデムをあげていきます。

自転車の種類⑫リカンベント

Photo by Robert Couse-Baker

仰向けに寝そべった状態で走る自転車がリカンベントです。空気抵抗が少ないため、平地ではロードバイクより速いスピードで走ることができます。その反面登り坂には適さないこと、視界が上向きになるので後ろや下を見れないなどの不利な面もあります。その快適な乗り心地から、根強いファンも多い自転車です。

自転車の種類⑬タンデム

Photo byselenee51

タンデムバイクは、一台を2人、もしくはそれ以上の人数で運転できるように作られた自転車です。通常のタンデムバイクはサドル、ペダル、ハンドルを縦に複数備えており、人数が増える分フレームやホイールが頑丈に作られています。タンデム走行は力が倍になる分楽にこげるので、スピードも出しやすくなっています。都道府県によってはタンデムは公道を走れない所もあるので注意が必要です。

種類を知れば自転車がもっと楽しめる!

Photo bypapagnoc

自転車の中でも代表的な13種類を、それぞれの特徴や違いに注目して紹介しました。こうしてみると同じ自転車でも種類ごとに目的や用途があり、各自に適した性能があるのですね。普段はママチャリしか乗らないと言う方でも、これだけたくさんのタイプがあることを知れば、何か気になるものが出てくるのではないでしょうか。身近なのに奥が深い自転車の世界を、もっと楽しんでみましょう。

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ちゃりぶらりあん
ライター

ちゃりぶらりあん

自転車、特にロードバイクをこよなく愛し、チャリでブラブラするのが好きな図書館司書(ライブラリアン)。 すなわち「ちゃりぶらりあん」とは私のことです。 怠けているので速くはなく、稼ぎはないので高いパーツも買えませんが、走る楽しさは何よりの宝物です。 海外レースもよく観戦します。

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