ランドナーは「旅」のための自転車!
ランドナーとはフランス語のランドネ(小旅行)に由来しており、自転車に荷物を積んで、日帰りや2,3日の旅行に出かけるための自転車です。以前に比べ扱うメーカーは少なくなりましたが、「ツーリング車」や「アドベンチャーバイク」など時代に合わせたスタイルに変化しながら、ランドナーのコンセプトは生き続けています。
ランドナーの選び方
ランドナーの選び方①フレームで選ぶ
ランドナーにはクロモリフレームがおすすめです。ランドナーには多くの荷物が積めるように頑丈な作りが求められます。また、安定感があって乗り心地がよくないと長期間の旅行に耐えられません。その点で、頑丈でしなやかなクロモリがランドナーには最適です。また、クロモリは衝撃吸収性が高いので体にダメージを伝えにくいですし、万が一旅先で破損しても、鉄がベースのクロモリは板金や溶接で修復が可能です。
ランドナーの選び方②荷物の積載量で決める
ランドナーは荷物を積むためのキャリアや、キャリアやバッグを取り付けるためのダボ穴が用意されています。荷物は自分で背負うよりは自転車に取りつけた方が楽に走れます。そのため、多くの荷物を持つ場合は最初からキャリアが付いているものがおすすめですし、なるべく複数の場所にキャリアやバッグを取り付けられる仕様のものを選びましょう。
ランドナーの選び方③ホイールサイズ、タイヤの太さで選ぶ
ランドナーはペダルが低い低重心設計になっているため、ロードバイクよりも一回り小さいサイズのホイール(26インチ、650A、650B)を採用しています。そのため、エアボリュームのある40c(40mm)前後の太めのタイヤを履けます。太めのタイヤは多くの荷物を積んでも安定感があり、乗り心地もよくなります。ただし、ロードバイクの軽快な走りも楽しみたい場合は、ロードバイクと同じ700cのホイールに30mm前後のタイヤという選択肢もあります。
ランドナーの選び方④泥除けが重要!
旅先では好天が続くとは限りませんので、衣服や荷物を泥や雨水から守る泥除け(フェンダー)が重要です。多数メーカーのランドナーに標準装備されていますが、装備されていない機種でも後付けできる仕様かを確認しておきましょう。また、輪行をする方は蝶ネジなどで取り外しができ、なおかつ、分割して収納できるものがおすすめです。
初心者におすすめのランドナー6選
ランドナー初心者の方には、自転車旅行やロングライドに必要な資質をなるべく多くたずさえているものやカスタムしやすい機種を。また、購入しやすさやアフターケアを考え、なるべく安い価格のモデルや、日本で取扱店の多い有名自転車メーカーのものをおすすめします。
初心者におすすめのランドナー①LOUIS GARNEAU(ルイガノ):BEACON9.0
LOUIS GARNEAU ルイガノ BEACON9.0
参考価格: 98,175円
カナダ生まれのメーカー「ルイガノ」は、自転車に厳しい品質チェックを科しながらも安い価格で提供しているため、日本にもファンが非常に多いメーカーです。BEACON9.0はリアキャリアやセンタースタンドが標準装備になっており、すぐにでも旅に出られます。また、タイヤチューブに米式バルブを採用していますので、旅の途中にガソリンスタンドでも空気を入れられます。
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 370、420、470、520mm |
タイヤサイズ | 26×1.75 |
変速段数 | 30段 |
初心者におすすめのランドナー②アラヤ:FED(ARAYA Federal)
FED ARAYA Federal
参考価格: 68,200円
アラヤは日本初の量産型MTBを製造するなど、日本のサイクリングブームの発展に大きく貢献しています。また、正統派ランドナーを製造し続けている数少ない国産メーカーでもあります。FEDはクロモリフレームなどランドナーに必要な資質をしっかり残す一方で、以前の豪華な仕様を簡素化し安い価格で提供する、アラヤの初心者モデルです。
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 450、500、550mm |
タイヤサイズ | 650B×38 |
変速段数 | 24段 |
初心者におすすめのランドナー③丸石サイクル:エンペラー ツーリングプレイヤー
エンペラー ツーリングプレイヤー
参考価格: 89,800円
エンペラーツーリングプレイヤーは、正統派ランドナーの伝承メーカー丸石サイクルの最も値段の安いモデルです。クロモリフレームに泥除け、フロント3速のギア、ママチャリに多いタイヤサイズなど、旅行用自転車の基本が押さえられています。また、丸石サイクルのランドナーはヘッドパーツを六角レンチで外せる仕様のため、輪行に最適です。
画像出典:丸石サイクル
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 520、550mm |
タイヤサイズ | 26×1-3/8 |
変速段数 | 24段 |
初心者におすすめのランドナー④パナソニック:FJC5
FJC5(フレームセット)
参考価格: 126,500円
パナソニックは日本メーカーで唯一ツール・ド・フランスを走ったこともあるほど、自転車に造詣が深いメーカーです。FJC5はオーダーメイドシステム「POS」で選択できる、ランドナーモデルのクロモリフレームです。フレームセットのみですので、パーツを自分で選んで組み上げたい方におすすめです。
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 460、510、550mm |
タイヤサイズ | 26×1.5 |
変速段数 | ー |
初心者におすすめのランドナー⑤Bianchi(ビアンキ):ORSO
ORSO
参考価格: 162,800円
ビアンキは高性能な上におしゃれなデザインの自転車が多く、初心者の方に胸を張っておすすめできるメーカーです。ORSOはグラベルロードのカテゴリーですが、クロモリフレームにキャリアやバッグを装備できるダボ穴が多数用意されており、舗装路でもスピードが出しやすいタイヤも合わせ、ランドナーの資質は十分です。
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 46、 49、 51、 53、 55 、57cm |
タイヤサイズ | 700×38c |
変速段数 | 18段 |
初心者におすすめのランドナー⑥アラヤ:CXG(Muddy Fox Gravel)
CXG MuddyFox CX Gravel
参考価格: 110,000円
CXGはロードバイクとMTBのハイブリッドモデルとして誕生しましたが、現世代はグラベルロードとランドナーの要素を合わせた「グラベルツーリング」となっています。クロモリフレームに、複数のダボ穴や握りやすいフレアドロップハンドルなど、長期間の旅行、ロングライドへの備えも十分です。
フレーム素材 | クロモリ |
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フレームサイズ | 460、500、540mm |
タイヤサイズ | 700×37c |
変速段数 | 16段 |
出典:ルイガノ