【自転車の種類まとめ】タイプ別に13種類の特徴・違い・性能を解説!

【自転車の種類まとめ】タイプ別に13種類の特徴・違い・性能を解説!

自転車は私たちにとって最も身近な乗り物です。しかし、自転車ひとつとってもその種類も形も様々で、簡単にひとまとめにはできません。この記事では、そんな多彩な自転車の中から13種類を紹介してその特徴や性能、違いなどをまとめてみました。

記事の目次

  1. 1.多種多様な自転車の世界
  2. 2.自転車の種類まとめ/一般用自転車(5種)
  3. 3.自転車の種類まとめ/スポーツ用自転車(6種)
  4. 4.自転車の種類まとめ/特殊な自転車(2種)
  5. 5.種類を知れば自転車がもっと楽しめる!

多種多様な自転車の世界

Photo by stephenrwalli

私たちが普段何気なく乗っている自転車も、そこには実にたくさんの種類があります。ですがそもそも「自転車」とは、どんな乗り物のことをいうのでしょう。その主な定義としては

  • 基本は二つの車輪からなり
  • 主に足を使った人力による回転運動で進み
  • 手動で操作して運転する
この条件を備えているものが「自転車」ということになります。

自転車の種類をまとめると?

Photo by tarara*

たくさんの種類がある自転車ですが、目的や用途の違いによって大きく2つに分けられます。シティサイクルや折りたたみ自転車、電動アシストなど日常の移動手段として使われる一般用と、ロードバイクをはじめ、マウンテンバイクやシクロクロス、ピストバイクなどレースやレジャーのような目的で使われるスポーツ用の2種類です。

自転車の種類まとめ/一般用自転車(5種)

Photo by Historyworks Photography

私たちに最も身近なのが一般用の自転車です。一般用というのは、通勤通学や買い物、その他そう遠くない場所への移動など、生活に必要な移動手段として乗るために作られたものを指します。日用品として気軽に使えるために、基本的に値段は安く抑えられ、多少扱いが雑でも平気なように丈夫に作られています。

自転車の種類①シティサイクル

世間一般で「ママチャリ」と呼ばれ、日本の自転車の中でも最も多く、身近なのがこのシティサイクルです。かつては軽快車とも呼ばれましたが、今では「ママチャリ」がすっかり定着しました。ファミリー層を中心に毎日の買い物や子どもの送り迎えから通勤通学や仕事の外回りまで、日常のあらゆる用途に使われており、最近ではクロスバイクなどのデザインに近いおしゃれなタイプも増えています。

シティサイクルの特徴

 
シティサイクルは鉄やアルミ、ステンレスなどを使い、安価であることが重要です。フレームはU字・V字型で足をまたぎやすいステップスルー型が多く、ハンドルはトンボ型やカマキリ型が主流です。前かごや後部の荷台、キックスタンド、マッドガードやチェーンカバーなど、安全かつ使いやすい装備を数多く備え、タイヤは主に英式バルブで、太めの26~27インチです。

シティサイクルの性能

 
シティサイクルは普段の生活圏で移動することが前提になります。そのため低中速度で快適に走れますが、速く走るのには向きません。変速はないか、あっても3段程度で車体は基本的に重く、急な坂を登るのも適しません。もっとも現在ではシティサイクルの性能も向上しており、より速くスムーズに走れる自転車が人気です。

自転車の種類②ミニベロ

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

普通の自転車に比べてホイールが小さい、いわゆる「小径車」を総称してミニベロと言い、ミニサイクルとも呼ばれます。ミニベロは主にホイール径20インチ以下のものを指すことが多く、シティサイクルで単にホイールが小さめなだけのものとは区別されます。

ミニベロの特徴と性能

ミニベロは小さなホイールに合わせ、フレームもコンパクトで取り回しが良く、小回りがきくのが利点です。ハンドリングがしやすく漕ぎ出しも軽いので、街乗りに最適です。その分高速での巡行性や登坂力は通常の自転車に劣りますが、高価なスポーツタイプのミニベロは軽量で多段ギアを備えているものが多く、十分満足できる走行性能を誇ります。またコンパクトな分置き場所を取らないのも魅力です。

自転車の種類③実用車

実用車という名前はあまりなじみがないと思います。では実用車とは何かと言えば、お蕎麦屋さんの出前や新聞・郵便の配達、あるいは警察官が街中の巡回をする時に乗る業務用自転車をいいます。基本的に重い荷物を安定して運ぶために作られたものですが、最近ではシティサイクルが代わりに使われるケースも増え、実用車というものを見る機会は少なくなりました。

実用車の特徴

 
実用車はとにかく頑強で安定性が高く、ギアはなく速度はさほど出ないという特徴があります。シティサイクルとの違いは主に鋼や鉄のフレームに大きな両足スタンド、金属棒のロッド式ブレーキ、26インチホイールにBE式タイヤ、大量の荷物を運ぶための大きな後部荷台や砲弾型ライトなどです。とはいえ最近ではそうした特徴も少なくなり、よりシティサイクルに近くなりつつあります。
 

自転車の種類④電動アシスト自転車

近年注目を集めているのが電動アシスト自転車です。これは普通の自転車にバッテリーとモーターを搭載し、モーターでペダルをこぐ力をアシストしてくれるものです。とは言え自転車自体は人力で動かすものなので、自分の足でこがなければ進みません。重い荷物や子どもを載せる親御さん、体力の衰えた高齢者の方などを中心に人気が高まっています。

電動アシスト自転車の特徴と性能

電動アシスト自転車は通常の自転車のボトムブラケットやベアリング部分、またはホイールのハブにモーターが搭載され、車体に充電可能なバッテリーを備えています。ペダルを踏む力に合わせて力が補助され、平地でも坂でも非常に楽に走れるのが魅力です。ただし時速24kmを超えると電動アシストはされなくなります。

E-Bikeとはどう違う?

ここ数年、海外を中心にE-Bikeというジャンルが注目されています。基本的には電動アシスト自転車のことですが、特にロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイク、スポーティなミニベロなど、スポーツ用の電動アシスト自転車のことを区別してE-Bikeと呼びます。バッテリーやモーターがより小型で効率的なのが特徴で、一見すると通常のバイクと見分けが難しいものも増えてきました。

自転車の種類⑤折りたたみ自転車

その名の通り車体を折りたたんでコンパクトにまとめられる自転車が「折りたたみ自転車」です。折りたたみ自転車の条件としては「工具を必要とせず」「車体を分離・分割することなく」たたむことができる、というのが一般的な定義です。そのためロードバイクの「輪行」のような複雑な分解作業は不要で、公共交通機関での移動を伴うサイクリングには折りたたみ自転車が便利です。

折りたたみ自転車の特徴

折りたたみ自転車は主にフレーム部を二つ折りにし、ハンドル、シートポストの変形などで折りたたむ方法が一般的です。ホイールの大きさは特に問いませんが、持ち運びやコンパクトさの面からミニベロなど小径車が向いています。そのため、折りたたみ自転車の多くがミニベロタイプとなっています。キャスターなどたたんだ後の持ち運びがしやすい仕組みが備わっているものもあります。

折りたたみ自転車の性能

折りたたみ自転車の性能は価格によってまちまちです。もともと折りたたみ自転車は持ち運びやすさやコンパクトさを売りにしているので、ミニベロ同様走行性能を期待されることはそう多くありません。ただしブロンプトンのような高価格帯の折りたたみ自転車になると、ミニベロサイズながらスポーツバイクに劣らない軽量さや走行性能を誇ります。

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自転車の種類まとめ/スポーツ用自転車(6種)

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