コミューターバイクとは
コミューターバイクとは、2016年頃から言われ始めた、主に都市部における新しい自転車の使い方と、そこから発生してきた新しい自転車のカタチです。ここでは、その新しい自転車の使い方と、おすすめのモデルを紹介していきます。
コミューターバイクの基本的性格
コミューターバイクは、街乗りや通勤など、比較的短距離の移動に使われ、スピードより快適性・利便性、丈夫さなどが重視されます。ママチャリとオーバーラップする点もありますが、ママチャリはあくまでも移動の手段。一方、コミューターバイクは自転車好きがフィットネスも兼ねて選ぶバイクですから、「走る楽しみ」も重要なのです。
コミューターバイクの特徴
コミューターバイクには、以下の特徴があります。
特徴①楽に走れること
身体を起こしたライディングポジション
コミューターバイクはシティコミューターですから、運転が楽で、安全なことが重要です。そのため、ハンドルはフラットバーやプロムナードバーを採用し、身体を起こした楽なライディングポジションを取ります。
特徴②安全に走れること
安全性を高める視界の良さ
身体を起こしたライディングポジションになると、視界も広がり、安全確認が容易になります。街乗りや通勤では、人やクルマの思わぬ飛び出しなどがありますから、安全性につながる視界の確保は、コミューターバイクにとって大事な点です。
制動力を保証するブレーキ
また、街乗りでは急制動が可能な、高いブレーキ性能が必要です。そのため、天候に関わらず安定した制動力を発揮する、ディスクブレーキを装備するモデルが多いです。
街乗りを楽にする変速機
街乗りは、平坦地だけではなく、会社へ急ぐという場面もありますので、変速機も必要なアイテムです。ただ、コミューターバイクはあくまでシティコミューターであり、スピードを追求してはいないので、フロントはシングルギヤ、リヤは7~9段でワイドなギヤ比のギヤを採用するモデルが多いです。
特徴③荷物を積めること
通勤にも仕事にも役立つキャリア
コミューターバイクを通勤に使う方も多く、仕事に使う方もいますので、キャリアはコミューターバイクに必須のアイテムです。ただし、荷物を積む道具というだけでなく、アーバンな雰囲気を感じさせるデザインのキャリアが多いのは、街乗りバイクならではのおしゃれな性格ゆえでしょう。
特徴④丈夫であること
良い『アシ』の条件は丈夫さ
通勤の足や、仕事の道具であるミューターバイクは、トラブルと無縁と言えるまでの丈夫さも必要です。丈夫であればこそ、毎日使いこなせる『アシ』になるのです。
都会を駆け抜けるにふさわしい丈夫なタイヤ
コミューターバイクにとって、特に重視したいのは、タイヤの丈夫さです。自転車のパンクで会社に遅刻したとは、上司に言えません。そして、街中は段差も多いので、ロードバイク並みの細いタイヤでは、リム打ちによるパンクが起こりがちです。そのため、コミューターバイクには700x35Cといった、比較的太いタイヤが採用されています。
特徴⑤その他
コミューターバイクには、駐車に便利なスタンドを装備する例が多いです。また、雨中を走る場合もあるので、マッドガードも装着が多い装備です。こうした点にも、シティコミューターらしさが出ています。
コミューターバイクのおすすめモデル(4種)
ここでは、街乗り・通勤用を前提とした、おすすめバイクをご紹介します。そもそもの用途から、10万円以下の価格のモデルをチョイスしました。
コミューターバイクのおすすめモデル①
ブリジストン トートボックス ¥48,800(消費税別)
車体色は、現在販売されているモデルとは異なります。また、フロントキャリアは非純正です。
出典:flickr Photo by avelo Tokyo
ママチャリのようで、実は「働くチャリ」の香りがするのが、ブリジストンサイクルの『TOTEBOX(トートボックス)』です。タイヤは前後とも小径タイヤで、後輪は前輪よりさらに一回り小さいサイズになっているのは、荷物を積むことへの配慮からです。オプションでフロントにバスケットも加えられます。
コミューターバイクのおすすめモデル②
Cannondale Treadwell EQ ¥89,000(消費税別)
出典:https://www.cannondale.com/ja-JP/Japan
通勤用におすすめなのが、クロスバイク系のキャノンデール Treadwell(トレッドウェル)EQです。トップチューブが少し曲げてあるので、スーツでもスカートでも乗り降りしやすく、フロントに大きなバスケットもセットされています。
このTreadwellには、後輪にセンサーが内蔵されており、スピード、走行時間&距離、カロリー消費などが専用アプリで把握できますから、毎日のフィットネス効果がひと目でわかります。価格はちょっと高めですが、通勤で身体を鍛えたい方には、まさにぴったりの一台です。
コミューターバイクのおすすめモデル③
GIOS MIGNON(ジオス ミグノン) ¥59,800(消費税別)
出典:http://www.job-cycles.com/gios/
GIOS MIGNON(ジオス ミグノン)は街乗りに便利なミニベロです。小径タイヤのため走り出しがスムースなのと、サイズがコンパクトなので駐車に場所を取らず、シティユースに最適です。
Gios(ジオス)のミニベロはおしゃれ!
数あるミニベロの中からおすすめするのは、Gios(ジオス)社のMIGNON(ミグノン)です。このモデルのハンドルはフラットバーですので、街中で取り回しが楽です。また、濃いブルーをベースに、真っ白の文字でGIOSのロゴをあしらったデザインは、いかにもイタリアらしいオシャレな雰囲気です。
コミューターバイクのおすすめモデル④
アラヤ PRM スワロープロムナード GENTS \88,000(消費税別)
出典:http://araya-rinkai.jp/
クラシック系コミューターバイクとしておすすめするのは、アラヤ(新家工業株式会社)の『PRM スワロープロムナード』です。プロムナードハンドル、フェンダー、砲弾型ライト(LED+ハブダイナモ)、ダブルレッグスタンドと、コミューターバイクに必須のアイテムが、クラシカルなスタイルで揃っています。
アラヤ PRM スワロープロムナード MIXTE \85,000(消費税別)
出典:http://araya-rinkai.jp/
ビンテージな雰囲気が漂うこのモデルには、女性にも乗りやすいミキストフレームのタイプもありますので、カップルがお揃いで乗るには、まさにおすすめなバイクです。
まとめ
コミューターバイクの世界、いかがでしたか? オシャレな街並みに溶け込む、アーバンな雰囲気のコミューターバイクで、ウィンドウショッピングを楽しんだり、毎日の通勤でフィットネスに励むのも、一つのライフスタイルになってきています。また、今回ご紹介したバイクは、ちょっとしたツーリングもこなせます(一部を除く)ので、自転車の世界がさらに広がるはずです。ぜひ、トライしてみてください。
出典:Pixabay Photo by donieve