サーリー(Surly)とは
流行を追わない会社サーリー
サーリー(Surly)は、アメリカ合衆国の自転車メーカーです。ミソネタ州ミネアポリスのスタッフが自転車で郊外を走り回って出た発想や知恵を生かし、独自のブランドとして創設したのがきっかけです。サーリーでは、流行を追わず自分たちが楽しめる自転車づくりを行っています。
自転車を楽しみたい人へ
社名の「Surly」は「無愛想」という意味です。クロモリフレームにこだわり、流行を追わず自分たちの楽しい自転車だけを作るその姿勢は、周りから見ればまさにその社名の通り「無愛想」に見えるかもしれません。しかし、自転車に乗るのが好きだったりパーツを付け替えたりして好きなようにアレンジをしたいなど、本当に自転車を楽しみたいという人のためにサーリーの自転車は作られています。
自転車をシンプルに楽しむ
サーリーは高品質で、乗っている人が楽しくなれるような商品を提供してくれます。特に目立った色使いやアイテムが使用されているわけではなく、あくまでもシンプルさにこだわっています。マーケット的には、本来は最新の機能や技術などを盛り込む方が売れるのかもしれませんが、サーリーはシンプルの中で自転車を楽しむというアプローチを行っています。
サーリーの定番モデル クロスチェック
オールラウンドな自転車クロスチェック
サーリーのモデルのひとつ「クロスチェック(Cross-Check)」は通勤や通学、また街乗りからツーリング、さらには悪路が続くカントリーサイドのロングライドまで、さまざまな目的をカバーできるオールラウンドな自転車としてサーリーの大定番モデルとして人気で、フレームセットと完成車があります。また、ドロップハンドルとフラットハンドルが選べます。
愛し続けられる自転車
スポーツバイクでは「軽さは正義」といわれ、とにかく軽量を競う傾向が見られます。しかし、クロスチェックは軽さを追い求めるのではなく、長く乗り続けられるような耐久性を重視しています。その方向性のひとつがクロモリフレームです。さらに自分好みにカスタムできたり泥除けなどのアイテムを追加する事ができるので、長きにわたり愛着を持って乗り続けることができるでしょう。
クロスチェックの特徴
サーリーのクロスチェックには、一般的なスポーツバイクのイメージとは多少離れた価値観があります。そのため、クロスチェックが持つ特徴について理解をしていないと、この自転車は良いのか悪いのか判断できないという事態も起こり得るので、ここでクロスチェックの特徴を解説していきましょう。
特徴①リアエンド幅
エンド幅は132.5mm
クロスチェックの特徴のひとつとして挙げられるのが、リアエンド幅です。通常ロードバイクのハブの幅は130mm、マウンテンバイクのハブ幅は135mmですが、クロスチェックでは132.5mmとなっています。
ロードバイクにもマウンテンバイクにもなれる
つまりロードバイクハブもとマウンテンバイクハブも両方使えるので、パーツをカスタムすることで一台で二つの自転車を所有していることになれるというわけです。ロードバイク用パーツでしっかり走るのもよし、マウンテンバイクのパーツと太めのタイヤでロングツーリングといった組み方もいいでしょう。
特徴②耐久性に優れている
耐久性と軽量化は相反する
最近の自転車はスピードや持ち運びの便利などを求めるユーザーが多いこともあってか、軽量さをアピールするモデルがたくさんあります。しかし、一般的には軽量化と耐久性は相反する要素で、軽量化を目指すとどうしても耐久性が弱くなってしまいがちです。
クロスチェックは耐久性が高い
自転車に長く乗り続けるためは、もちろんしっかり手入れをすることなどもありますが、最も重要なのは自転車そのものが持っている耐久性です。フレーム素材がクロモリのクロスチェックの車重は重めですが、その分だけ頑丈な作りになっているので耐久性が高く、長きにわたって乗り続けることができます。
特徴③拡張性の高さ
装備の追加に拡張性は重要
クロスチェックは、都会の道路を走るポタリングから未舗装路を走るカントリーサイドの旅まで、オーナーのさまざまな楽しみ方に応えてくれます。特に、クロスチェックの特徴のひとつであるタフさを活かしたロングライドでは、キャリアや泥除けなどの装備の追加の可能な拡張性の高さは重要となります。
拡張性を活かしてラクラク
自転車で運べる荷物の量や重さは限りがあります。しかし、キャリアがあればより重くたくさんの荷物を運ぶことができます。また、リュックなどに荷物を入れてロングライドに出掛ける人も少なくありませんが、ずっと荷物を背負っていると疲れやすく、肩が凝ったり筋肉痛になることも少なくありません。キャリアがあることでそれらのリスクを減らすことができます。
特徴④太めのタイヤ
太めのタイヤのメリット
クロスチェックは、一般的なロードバイクより太めのタイヤを履いています。太めのタイヤのメリットは、安定した乗り心地です。太いタイヤはスムーズな漕ぎ出しや瞬間的なスピードには適しませんが、いったんスピードに乗ると速度維持がしやすいので、ツーリングなどには向いています。
さまざまな状況に対応できる太タイヤ
また、耐パンク性にも優れています。エアボリュームがたっぷりのワイドタイヤは、通勤での使用も安心して乗り続けられます。ダートや街乗り、ツーリングなど、シチュエーションを選ばない乗り方ができるのも、クロスチェックの太いタイヤが要因のひとつです。
クロスチェックのインプレ
クロスチェックの評価はどうなっているのでしょうか。評価は、実際にそれを使用している人の意見や感想をチェックするのが一番です。クロスチェックを愛用している人のインプレを紹介しましょう。
インプレ①街乗りに最適
通勤のためにクロスチェックを購入という人のインプレでは、すごく快適で、太めのタイヤが最高な乗り心地だという意見がありました。普段はスピードを出さないので問題なく、しかし出そうとすればそこそこ速度も出てくれるので満足とのことです。憂鬱だった通勤が一つの楽しみになったし、カスタムでもっと楽しめるようになると思うとワクワクするという感想がありました。
インプレ②どんなときでも楽しい
どんな時でも楽しく乗れるというインプレも少なくありません。レースやスピードの競う競技では速さは重要なポイントですが、日常生活の足やポタリング、ちょっとした遠出といった使い方では速さは二の次です。それより、しっかりとした安定感とシンプルな見た目と、そして自分好みにカスタマイズをすることでどんな時でも快適に楽しめるクロスチェックは自分にあっているという人もいました。
インプレ③予想以上にスピードが出る
クロスチェックはスピードが出ないと聞いていたけれども実際に乗ってみると、予想以上に速度が出たという感想を持った人も少なくありません。漕ぎ出しの最初の加速はそこまで出ないけど、スピードに乗るとそこそこ速いので必要十分、いやそれ以上走るので、郊外のサイクリングなどで楽しめそうというインプレもありました。
サーリーのクロスチェックはおすすめ
自転車が持つ本来のシンプルさを追求したクロスチェックは、自転車を心から楽しませてくれる1台で、長きにわたり愛用できるでしょう。また、シンプルなだけではなくカスタマイズで自分好みにすることもできます。新しい自転車が欲しいけれども、ありきたりなモデルや最新機能満載のスポーツバイクに食傷気味な人は、クロスチェックを候補に挙げてみてはいかがでしょう。
https://surlybikes.com/about_surly