シクロクロスでの基本テクニックとは?練習方法やポイントを解説!

シクロクロスでの基本テクニックとは?練習方法やポイントを解説!

シクロクロスでは、フィジカル面の練習だけでなく、基本的なテクニック面の練習も同じだけ重要です。しかし、実際にテクニックの練習をしていても、意識すべきポイントを理解しておく必要があります。今回はシクロクロスの基本的なテクニックのポイントを解説していきましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.シクロクロスで必要な基本テクニック
  3. 3.コーナーリングを練習するときのポイント
  4. 4.乗り降りの練習をするときのポイント
  5. 5.スタートの練習をするときのポイント
  6. 6.自転車の担ぐ練習をするときのポイント
  7. 7.シクロクロスでテクニックが重要な理由
  8. 8.まとめ

はじめに

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シクロクロスは、泥や砂などのオフロードを走行する自転車競技です。オフロードでの走行は、アスファルトを走行するときよりも、テクニックが非常に重要になってきます。シクロクロスでは、コーナーリングはもちろんのことですが、その他にも多くのテクニックが必要になります。今回は、シクロクロスで基本的なテクニックの紹介や練習方法を解説します。

シクロクロスで必要な基本テクニック

シクロクロスでは競技の特性上、さまざまなテクニックが必要になります。まずは、シクロクロスで必要になる基本的なテクニックを紹介していきます。このテクニックはレース場面では、順位を左右するほど重要なので、しっかりと覚えておきましょう。

テクニック①コーナーリング

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シクロクロスに限ったものではありませんが、自転車競技全体で必要な基本的なテクニックは、コーナーリングのスキルです。シクロクロスでは、オフロード場面でのコーナーリングのため、しっかり行えないと、転倒につながりやすいです。また、泥や砂などさまざまな環境で走行するシクロクロスでは、その路面に適したコーナーリング方法で曲がらないといけません。

テクニック②乗り降り

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シクロクロスでは、階段や障害物がコース内に設置されているため、そのつど自転車から降りる必要があります。そのときに、スムーズに自転車から降りて、乗れるような場所になったらもう一度スムーズに乗れるようになることが大切です。なるべくスピードを落とさないように、乗り降りできるようになると、乗ったあとの加速もすくなくなるため、疲労感の軽減にもつながります。

テクニック③スタート

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シクロクロスでは、コース幅が広くはないため、なかなか追い抜くことができません。そのため、スタートダッシュの必要性が非常に高いです。スタートダッシュを決めて、最初からなるべく前の位置で走ることができると、優位に走行することができます。スタートダッシュに集中すると、レース結果も大きく変わってきます。

テクニック④自転車の担ぎ方

シクロクロスは、階段などで自転車を降りて走るときに、自転車を押しながら走ることもありますが、場合によっては自転車を担ぎ上げて走ることもよくあります。自転車を担ぎ上げると、78kg以上の重りを背負いながら走るのと同じ状況になります。そのときに、適切な担ぎ方をしないと、疲労感が大きくなってしまいます。

シクロクロスの基本テクニック

  • テクニック①コーナーリング
  • テクニック②乗り降り
  • テクニック③スタート
  • テクニック④自転車の担ぎ方

コーナーリングを練習するときのポイント

コーナーリング練習は非常に難しく、日々の積み重ねで上達していきます。しかし、最低限のポイントは理解して練習しなければいけません。まずは、コーナーリングを練習するときに意識しておくべきポイントについての解説をします。

ポイント①自転車を傾ける

自転車でコーナーリングを行うときは、自転車自体を曲がる方向に傾けなければなりません。特に、不安定なオフロードの路面でコーナーリングをするときは、自転車の傾け方が非常に重要になります。自転車をいきなり傾けすぎてしまうと、バランスを崩しやすくなるため、練習していく中で、少しずつ傾けるようにして、コーナーリングを行いましょう。

ポイント②前荷重にならないようにする

コーナーリングを行うときには、乗り手の重心の位置も非常に重要です。重心が前方にある状態でコーナーリングを行おうとしても、うまく曲がることができません。それだけでなく、前荷重になっている状態は、バランスを崩しやすいです。コーナーリング中にしっかりとした姿勢を保持しながら、安定して曲がれるようにするためにも、自転車の後方に重心を保つように意識しましょう。

ポイント③ペダリングは止めない

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ロードバイクでのコーナーリング時は、コーナーの外側のペダルに荷重して踏ん張りながら行うのが一般的です。しかし、シクロクロスでは、低速で進入するコーナーが多いため、ペダリングを止めないようにして、安定して曲がれます。ペダリングを止めないようにすることで、タイヤにグリップ力が常にかかり続けることで、曲がりやすくなります。しかし、高速で進入する場合には、ペダルで踏ん張って、外側荷重にしておきましょう。

ポイント④ハンドルをきり過ぎない

シクロクロスのコーナーリングは、自転車の傾け方と、重心の位置で調整することがほとんどです。そのようにコーナーリングを行うと、自然とハンドルもきれます。しかし、必要以上にハンドルをきりすぎてしまうと、前輪が滑ってしまって転倒につながります。あくまでも、コーナーリングは自転車を傾けて、ハンドルは自然にきれる程度にしておきましょう。

コーナーリングで意識するポイント

  • ポイント①自転車を傾けて曲がる
  • ポイント②後ろ荷重を意識する
  • ポイント③ペダリングは止めない

乗り降りの練習をするときのポイント

シクロクロスでは、レース中に自転車から降りて、もう一度乗ってという場面が多くあります。乗り降りをおこなうときには、可能な限りスムーズな動きで行う必要があります。次に、そのようなスムーズな乗り降りができるようになるために、練習するときのポイントについて解説します。

ポイント①乗るときは飛び乗る

自転車に乗るときには、毎回サドルを跨いで乗る必要があります。しかし、一度停まってから跨ぐとなると、時間のロスが生じてしまいます。そのため、ジャンプしてサドルを跨ぐようにしましょう。そのように飛び乗ることで、素早くサドルを跨ぐことができます。また、前に自転車を押しながら飛び乗ることで、進行方向へ加速するため、乗ったあとに加速する量が少しでも減らすことができます。

ポイント②降りるときは片足を外して進みながら降りる

シクロクロスで降りるときには、走行しているときに、惰性で進みながら、最初に片足のクリートのみを外して、外した方の足で一度サドルを跨いで、クリートが付いている側に両足をもってくるような姿勢をとります。その状態から、降りたい位置まで進んだら、もう一方のクリートも外して両足を地面について降りましょう。このときに、進む速度が速すぎてしまうと、転倒するため注意しましょう。

ポイント③なるべく勢いを止めない

乗り降りを行う上で、一番重要なポイントは、いかにスムーズに行って、自転車の勢いを止めないかということです。プロの選手は、自転車を降りてから飛び乗るという流れが一連の動きで行えているため、ほとんどスピードの加減速はありません。そのように、勢いを止めないようなスムーズな乗り降りができるように意識しながら練習しましょう。

乗り降りのときに意識するポイント

  • ①降りるときは片足ずつクリートを外す
  • ②飛び乗って勢いを止めない

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スタートの練習をするときのポイント

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