「サイクルボール」とは
期間限定のサイクリングイベント
サイクルボールとは、日本全国で自転車やサイクリングを活用した観光振興事業であるツーリズムを展開する「ルーツ・スポーツ・ジャパン」によって、2020年8月~2021年3月の期間内で実施されるイベントです。
7大1周を走破が目標
日本各地には、サイクリストにとって名だたる「1周」がいくつかあります。「サイクルボール」とは、それらの「1周」を走り完走の証に貰える「サイクルボール」を、選ばれた7か所分すべて集めるサイクリング・クエストイベントです。
サイクリング界の現状
個人によって自転車の楽しみ方はそれぞれであるものの、現在(2020年7月時点)、日本各地で自転車イベントの多くが中止されている状況において、ただのサイクリングさえ満足にできない現状は、多くのサイクリストのモチベーションを低下させていることでしょう。そして、打撃を受けているのはサイクリストだけでなく、イベント開催地域も同様です。
イベントの新たな方向性の指針
そんな状況を打開する手段として、サイクルボールは開催されます。大勢が一度に会する従来のイベントとは異なり、個人や少人数での参加や長期間にわたる実施によりいつでも挑戦が可能というこのイベントは、今後のサイクリングイベントの楽しみ方のひとつの方向性を示すものとなるかもしれません。
サイクルボール 7大1周ステージの紹介
サイクルボールの正式名称は「サイクルボール-日本7大1周制覇の旅-」です。日本各地には、サイクリストの間で「○○イチ」と呼ばれる1周コースがいくつかあります。このイベントではサイクリングアプリ「ツール・ド」を使用して、それらの1周コースから厳選された7か所の「○○イチ」をすべて走破することが目標となります。ここで、目標となる7つのステージの紹介をしておきましょう。
ステージ①かすいち(かすみがうら市)
日本で2番目の大きさの湖「霞ヶ浦」のうち、最大の西浦を1周します。距離は約140km、獲得標高は300mですからフラットで走りやすいステージといえるでしょう。コースは田園風景から水郷エリアで景観も美しく、ナショナルサイクルルートにも指定されています。
このステージのみ、2020年9月19日~11月22日までの期間限定となるので要注意です。
ステージ②ハマイチ(浜松・浜名湖)
浜名湖をぐるっと1周するステージです。前半は、浜名湖周遊自転車道がメインのフラットな道ですが、途中の約5kmにわたるヒルクラムや終盤の交通量が多く走行に注意が必要なコースは結構ハードかもしれません。途中の休憩スポットで、浜名湖名産のウナギでも食べてパワーアップしましょう。
ステージ③ビワイチ(滋賀県守山市)
日本最大の湖琵琶湖を1周する、サイクリストに大人気の「ビワイチ」。ステージは琵琶湖大橋以北の「北湖(ほっこ)」で走行距離は約160kmですが、ほとんどが平坦で走りやすいコースです。湖面を望みながら走れる爽快感が、多くのサイクリストを魅了しています。
ステージ④富士いち(御殿場市)
富士山御殿場・はこね観光案内所発着で富士山を1周します。走行距離約137km獲得標高2125mのなかなかタフなステージです。地域の名所を巡りながら、見る角度によって顔の変わる富士山が堪能できます。走っている途中で、お気に入りの富士山の表情を見つけてみましょう。
ステージ⑤アワイチ(兵庫県淡路島)
関西のサイクリストにはおなじみの、瀬戸内海最大の島淡路島を1周する「アワイチ」がステージです。海岸線に沿って走る約150kmのコースは、美しい海岸線だけでなく、平坦区間もあれば激坂山道もありと飽きさせない楽しみ方をさせてくれます。観光スポットやグルメも多い魅力的なステージです。
ステージ⑥ふくいち(福島県福島市・二本松市)
磐梯吾妻スカイラインと福島市・二本松市を1周する、大自然の中を走り抜けるステージです。走行距離は約110kmとステージの中で最も短いのですが、標高約1600mの浄土平へと向かう道は急勾配が続くヒルクラムルートです。しかし、そこまで登りきるとまるでヨーロッパの山岳ルートを思い起こさせる絶景を味わえます。
ステージ⑦伊豆いち(伊豆半島)
今回の7大1周ステージの中で、約220kmと最も長距離で獲得標高4671mと最大なのが「伊豆いち」です。景勝地やグルメが豊富で海と山のふたつの顔を楽しめる一方、距離が長いうえにアップダウンが激しく非常にタフなステージですが、それだけに完走できたときの達成感はひとしおです。
サイクルボールのエントリー方法
参加するための手続きの前に、サイクルボールの実施概要を紹介しておきましょう。
サイクルボール実施概要
- 実施期間:2020年8月1日(土)~2021年3月28日(日)
- 参加費:無料
- 参加人数制限:なし
- 主催:一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン
- サイクルボール公式ホームページ:https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/
①エントリーする
「LINE」から友だちに追加すれば、すぐにイベント事務局からキャンペーンの参加方法が送られてきます。これでエントリーは完了です。
②「ツール・ド」アプリでコースを登録・掲載
「ツール・ド」アプリとは
「ツール・ド」とはサイクリング観光に特化したアプリで、全国のおすすめサイクリングコースの検索が可能です。そこからコース地図を選んでスマホでルート確認をしながらサイクリングが楽しめるだけでなく、コース途中のご当地スポットへのチェックイン機能やオリジナルフォトフレームでの記念撮影機能、完走後の得点表示機能など楽しい機能が盛りだくさんです。
エントリーのためには必ずインストール
サイクルボールへはこのアプリを利用して参加します。アプリがインストールしてあるなら、7大1周コースを登録・掲載します。まだの人はインストールしてから、登録・掲載を行います。アプリがなければ、エントリーしても無駄になってしまうのでご注意を!
サイクルボール参加に必要な持ち物
イベントへは、無料で誰でもエントリーできます。また、ロードバイクなどのスポーツバイク以外でも参加は可能です。そんな中で、参加に必要となる持ち物を重要度に分けて紹介しておきましょう。
アイテム①必須:サイクリングアプリ「ツール・ド」
サイクリングアプリ「ツール・ド」を使用してコースの走行記録をチェックするので、インストールしたスマートフォンがなければ完走しても認められませんよ。
アイテム②必須:自転車保険
今や多くの自治体で自転車保険への加入が義務付けられています。イベント参加中の万が一の事故や傷病への補償のためにも、自転車保険へ加入を強くおすすめします。
アイテム③重要:ヘルメット、グローブ
自転車乗車の際、ヘルメットの着用は義務ではありません。しかし、万が一の事故の場合にヘルメットの有無により状況は大きく左右されるので、ヘルメットの着用はほとんど必須といってもいいでしょう。また、グローブは長距離・長時間にわたるライドの手から来る疲労を軽減してくれます。
アイテム④重要:モバイルバッテリー
走行中は「ツール・ド」アプリに接続したままですから、スマートフォンのバッテリーはかなり消耗されます。バッテリーが途中で切れてしまうと完走の証明が出来なくなるので、モバイルバッテリーの持参をおすすめします。
アイテム⑤推奨:自転車用スマホホルダー
ルートの確認などで、スマートフォンをチェックする機会が多くなります。そんな際、バッグやポケットにしまっておくといちいち取り出すのが面倒です。自転車用スマホホルダーがあると便利ですよ。
https://tour-de-nippon.jp/cycle-ball/