ファットバイクの魅力&特徴を解説!選び方のコツや人気モデルも紹介!

ファットバイクの魅力&特徴を解説!選び方のコツや人気モデルも紹介!

極太タイヤがインパクト抜群のファットバイクは、雪道や未舗装路など悪路での走破性に優れた自転車です。場所を選ばない自由な走りが可能で、歩道の段差などものともしないので街乗りにもおすすめです。そんなファットバイクの魅力や特徴を、おすすめモデルも合わせて紹介します!

記事の目次

  1. 1.ファットバイクとは?
  2. 2.ファットバイクの魅力と特徴
  3. 3.おすすめのファットバイク5選!
  4. 4.ファットバイクの選び方
  5. 5.おすすめのカスタム
  6. 6.ファットバイクで自由な走りを楽しもう!

ファットバイクとは?

Photo byChikilino

ファットバイクとは、悪路走破性に長(た)けた、MTBから派生したバイクのことです。直訳すると「太っている自転車」となりますが、自転車そのものが太っているわけではなく、タイヤが特別に太い自転車のことです。幅が4〜5インチもある極太タイヤは見た目のインパクトも抜群です。

ファットバイクの起源

ファットバイクの発祥はアメリカで、雪道での走破性を上げるためにMTBを改造したのが始まりといわれています。1990年代の話なので、比較的歴史は新しい自転車ですね。当時はMTBに極太のタイヤを履けるように一台一台改造していたので、ごく一部の人達の間でしか使われていないとてもマニアックな自転車でした。

パグスレーの登場で一躍人気に

マニアックな改造車だったファットバイクですが、ほどなく既存のMTBパーツが使えるメーカー製のファットバイクが登場します。2004年登場のSurly(サーリー)社のPugsley(パグスレー)がそれで、量産やカスタムが容易になったことで一気に人気に火がつき、世界中に広まって行きました。パグスレーは現在でも高い人気があります。

ファットバイクの元祖【Surly(サーリー)】

ファットバイクの元祖、アメリカのサーリー社は、世界で初めてファットバイク製品化したメーカーです。サーリーは他にも数々の自転車をリリースしていますが、どれも開発者のこだわりが感じられる個性的なバイクです。基本的にフレームはクロモリ製にこだわっていて、クロモリの持つ独特のしなりや衝撃吸収性を存分に生かした設計になっています。

ファットバイクの魅力と特徴

Photo by k.steudel

「超」極太タイヤ

ファットバイクの最大の特徴は、超がつくほどの極太タイヤです。タイヤ幅が太い普通のMTBよりもさらに極太で、街乗りではすれ違う人が二度見するほど見た目のインパクトは抜群です。他のバイクと比較してみると、平均的なMTBの約2倍、ロードバイクとなら約4〜5倍ほどの太さがあり、圧倒的な存在感を放っています。

高い走破性

オンロードからオフロードまで走るフィールドを選ばない抜群の走破性が最大の魅力です。ロードバイクはおろか、普通のMTBですら行けないような悪路でもガンガンわけ入れるので、走りの幅が格段に広がります。泥道や雪道をはじめ、岩場や階段など、もはや道ではない場所でも走ることが可能です。

どこでも走っていいという意味ではないので、交通ルールとモラルを持って楽しみましょう。

意外と軽い

重厚な見た目から、車重はさぞかし重いだろうと思われがちですが、軽量のものは13kg前後と、普通のMTBとさほど変わりません。さすがにロードバイクやクロスバイクほど速くは走れませんが、通勤通学やちょっとした街乗りにも普通に使えます。

サスペンション効果

Photo by Jeff Moser / BikeCarson.com

タイヤが太いということは空気がたくさん入るので、タイヤ自体にサスペンション効果があり、衝撃吸収性が高いのも特徴です。フロントフォークがリジットタイプでも、タイヤがサスペンションの役割を果たしてくれるので、高い走破性を発揮できます。空気圧を上げ下げして、違う乗り味を楽しんだりフィールドによって使い分けたり、さまざまな楽しみ方ができます。

カスタム性が高い

元々MTBのカスタム車だったファットバイクは、更なるカスタムもしやすく配慮されていることが多いのも特徴です。サーリーのようにカスタムパーツをリリースしているメーカーもあり、初めからカスタム前提で設計されていることがわかります。自分好みにしあげていくのも楽しみ方のひとつでしょう。

おすすめのファットバイク5選!

Photo by Jeff Moser / BikeCarson.com

おすすめのファットバイクを紹介します。フレームの材質がクロモリ・アルミ・カーボンと、それぞれ人気の車種を厳選してピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

おすすめ①Surly(サーリー)【Pugsley(パグスレー)】

世界初のメーカー製ファットバイクとして2004年に誕生したのが、このパグスレーです。キャンプツーリングなどで荷物をたくさん積めるようにアクセサリーマウントを多数装備していたり、汎用性の高い135mmハブを採用していたり、オールラウンドに使えるようにさまざまな工夫が散りばめられています。頑丈なクロモリ製なので、どんな悪路でもガンガン使えるタフさも魅力です。

パグスレー

  • フレーム素材:クロモリ
  • タイヤ:26×4.3インチ(チューブレス対応)
  • 変速:Fシングル/R11速
  • フレームサイズ:XS・S・M・L・XL
  • 価格:¥291,280(税込)

おすすめ②Surly(サーリー)【IceCreamTruck(アイスクリームトラック)】

同じくサーリー製のアイスクリームトラックは、超極太の5インチタイヤ仕様のファットバイクです。クロモリフレームと相まってどんな悪路でも抜群の安定感を誇り、44mmヘッドチューブやスルーアクスルなどの採用で剛性もバッチリです。ぶ厚いタイヤなので空気圧の調整幅も広く、空気圧を上げ下げすることで違った乗り味を楽しめます。

アイスクリームトラック

  • フレーム素材:クロモリ
  • タイヤ:26×4.8インチ(チューブレス対応)
  • 変速:Fシングル/R12速
  • フレームサイズ:S・M・L・XL
  • 価格:¥316,800(税込)

おすすめ③CANNONDALE(キャノンデール)【FatCAAD1(ファットキャド1)】

アルミフレームを得意とするキャノンデールのファットバイクです。同社のアルミフレームは「カーボンキラー」の異名を持ち、カーボンフレームを凌駕(りょうが)するほどの高性能かつ軽量なのが特徴です。このファットキャドも同様で、とてもハイスペックな一台です。3.8インチタイヤは軽快さと走破性のバランスがよく、街乗りからトレイルまで幅広く楽しめます。

ファットキャド1

  • フレーム素材:アルミ
  • タイヤ:27.5×3.8インチ
  • 変速:Fシングル/R11速
  • フレームサイズ:XS・S・M・L
  • 価格:¥209,000(税込)

おすすめ④KONA(コナ)【WOO(ウー)】

KONA(コナ)はカナダ発祥のブランドで、MTBやシクロクロスなどを数多くリリースしています。その中のひとつが「WOO」で、アルミフレームにカーボンリジットフォーク、12速のドライブトレインに4.8インチの極太タイヤを装備した、走破性抜群の一台です。ケージマウントも多数備え、多くの荷物をパッキングしての冒険もできる万能なファットバイクです。

ウー

  • フレーム素材:アルミ
  • タイヤ:26×4.8インチ(チューブレス対応)
  • 変速:変速Fシングル/R12速
  • フレームサイズ:S・M・L
  • 価格:¥227,700(税込)

おすすめ⑤SALSA(サルサ)BeargreaseCarbonDeore(ベアグリースカーボンデオーレ))

サルサはアドベンチャーバイクを得意とするブランドで、アルミ・カーボン・チタンなどさまざまな素材の自転車を手がけています。この「ベアグリースカーボンデオーレ」は軽量なフルカーボン製で、クイックなレスポンスと軽快さにより、林道やトラックコースなどを得意とします。

ベアグリースカーボンデオーレ

  • フレーム素材:カーボン
  • タイヤ:27.5×3.8インチ
  • 変速:Fシングル/R11速
  • フレームサイズ:XS・S・M
  • 価格:¥327,800(税込)

次のページではファットバイクの選び方とおすすめのカスタムのポイントを紹介します!

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ファットバイクの選び方

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