3本ローラーって?
3本ローラーは、3本の自由に動くローラードラムの上でバランスをとりながら自転車に乗るためのサイクルトレーナーです。回転するホイールの慣性モーメント、ジャイロ効果を利用して自立させて何かに支えてもらうことなく実走と同じような感覚でトレーニングができます。ミノウラやエリートなど、サイクルトレーナーをリリースする多くのブランドが取り扱いをしており、値段も1万円台からと手軽に導入できます。
3本ローラーの特徴と魅力
それでは、3本ローラーの特徴や魅力を紹介していきます。
3本ローラーの特徴と魅力①シンプルなトレーナー
3本ローラーは、ローラードラムの上に、普段の練習やレースで乗っている自転車を乗せるだけで始められます。いつも乗っている装備でそのまま乗れる気軽さは3本ローラーの魅力です。そして、多くの3本ローラーは、折りたたみが可能で保管場所もとりません。また、3本ローラーの構造はとてもシンプルなので、故障した時でもパーツを交換して修理できるなど、メンテナンスが容易な点もよいです。
3本ローラーの特徴と魅力②実走感があって楽しい
悪天候や、まとまった時間が確保できないときの室内トレーニングは、景色が変わらず退屈です。しかし3本ローラーであれば、なにも固定されていないので実走と同じようにバランスをとって乗る必要があり、飽きさせません。さらに実走よりも不安定な状況を作りやすいため、バランスをとる動作やペダリングに意識を集中させる必要があります。よって、短い時間で内容の濃い室内トレーニングにつながります。
3本ローラーの特徴と魅力③コツさえ掴めばかんたんに乗れる
3本ローラーは、転倒の危険があるため、最初は怖くて緊張します。また、バランスを取って乗れるまで時間がかかるのでは?と不安があるかもしれませんが、心配ありません。うまく乗るためのコツは、いつも外を走っている時と同じように自転車に乗ることです。最初は、壁や手すりがある場所に3本ローラーを設置して、安全を確保してから練習するとよいです。うまく乗るためのコツを紹介します。
目線は前
前を向いて、いつものように目線を20mぐらい先を見るようにします。ローラー台から落ちないようにと下を向いてしまいますが、目線を遠くにするとバランスがとりやすくなります。
リラックス
ハンドルがクイックになる傾向があるため、リラックスしてハンドルに加重しすぎないようにコントロールします。転倒してまうのでは?と怖さと緊張がありますが、肩と腕の力を抜くとハンドルをコントロールしやすくなります。
ペダルを回す
慣性モーメント、ジャイロ効果を利用して自立するためフロントギアはアウター、リアのギアは、真ん中ぐらいでペダルを回し続けます。ホイールがよく回っていると安定して自立するようになります。とにかくペダルを回すことが重要です。
3本ローラーの特徴と魅力④ライディングスキルが向上
3本ローラーに乗れるようになるとライディングスキルが大きく向上します。3本ローラーは、固定されていないため、乗車ポジションのずれ、ペダリングの強弱によってバランスが失われます。ハンドル・サドル・ペダルの加重バランスを修正したり、踏むペダリングから回すペダリングを意識したりすることでライディングスキルが向上します。
バランス感覚が養われると...
バランス感覚が向上し、ライディングスキルが向上すると、危険回避をする際にバランスを取れる範囲が広くなるため、転倒しにくくなります。また、無駄な動作が減るため巡行速度や出力パワーの向上につながります。
3本ローラーと固定ローラーの違い
固定ローラーとは
固定ローラーとは、自転車とサイクルトレーナーを固定させ、タイヤ、もしくはリムをローラードライブで押し当てて摩擦抵抗を利用した室内トレーナーです。自転車が固定されているため、転倒する危険がなく誰でも簡単に乗れることができます。
3本ローラーと固定ローラーの違う点
3本ローラーと固定ローラーの大きな違いは、トレーニングの目的です。不安定な状態で乗る3本ローラーは、バランス、ペダリングを含めたライディングスキルの向上です。一方、固定されていてどんなに不安定な状態にしても転倒することがない固定ローラーは、脚力、心拍機能の向上です。また、トレーナー本体の特性により静粛性やタイヤの摩耗具合、固定の有無によるフレームへのダメージなどが異なります。
3本ローラー
- 乗るためのスキルが必要
- ライディングスキルの向上
- ローラー台の振動、ローラードラムの音が大きい
- タイヤの摩耗が比較的少ない
- フレームへのダメージ小さい
固定ローラー
- 乗るためのスキル不要
- 脚力・心肺機能の向上
- ローラー台の振動、タイヤドライブの音が小さい
- タイヤの摩耗が激しい
- フレームへのダメージ大きい
3本ローラーでも固定ローラーのメリットが得られる?
3本ローラーでも脚力・心肺機能は向上できます。最近、ミノウラやエリートなどのサイクルトレーナーブランドから、3本ローラーに負荷装置がついたものがリリースされています。また、3本ローラーでペダルを早く回すトレーニングを行うのも心肺機能の向上が図れます。バランス・ペダリング技術の向上に加え、筋スピードの向上も同時に図れるため、試してみるメリットは大きいです。しかし、過度に負荷の高い状態にしてペダルが回しきれなくなったり、身体的に追い込みすぎると転倒する危険があるので注意して下さい。
オススメの3本ローラー
【MINOURA】(ミノウラ)モッズローラー(チタンカラー) 3本ローラー台【ローラー式トレーナー】(自転車) 4944924406448
参考価格: 27,500円
オススメの3本ローラーは、国内ブランドとして長い歴史を持つミノウラの「モッズローラー」です。値段は、25,000~30,000円と最初のサイクルトレーナーとしてぴったりのモデルです。オプションの負荷装置「マグユニット」対応、3つに折りたたみ可能、修理部品の値段も安価で長く使えます。また、ローラードラムの精度が高く、フレームも頑丈のため、静粛性が高められています。ミノウラの3本ローラー「モッズローラー」は、値段に対するパフォーマンスが高いオススメの室内トレーナーです。
まとめ
3本ローラーは、総合的にライディングスキルが向上します。選び方によっては固定ローラーと同じように負荷装置がついたモデルで、脚力や心肺機能を向上させることもできます。また最近では静粛性を高めたモデルが多くリリースされており、音の問題も解決されつつあります。新しいシーズンに向けたスキルとフィジカルのパフォーマンスアップに3本ローラーを活用していきましょう。