はじめに
室内で自転車に乗るために、さまざまなローラー台が開発されましたが、最近になってスマートローラーが人気になっています。さらに、スマートローラーの中でも、Wahoo Kickr(ワフーキッカー)は非常に人気の高いです。今回は、ワフーキッカーの特徴や、その魅力について解説していきます。
スマートローラーの特徴
ワフーキッカーの特徴や魅力を解説していく前に、スマートローラーの特徴に確認しておきましょう。
特徴①ダイレクトドライブ式のローラー台
スマートローラーは、固定ローラーの中でも、ダイレクトドライブ式という形式を採用しています。普通の固定ローラーは、後輪が取り付けられている状態に設置しますが、ダイレクトドライブ式は、後輪を外してスプロケットが付いたローラー台に直接取り付けていきます。ダイレクトドライブ式は、従来のタイヤ固定式に比べて、タイヤが摩耗しないというメリットがあります。
特徴②自動負荷に対応している
スマートローラーが、他のローラー台と比較して異なる部分は、自動負荷に対応しているという点が挙げられます。他の固定ローラーでは、負荷量を自分で調整する必要があり、ギアを重くしたり、ケイデンスを意図的に上昇したりすることで負荷が増えます。しかし、自動負荷機能があるスマートローラーでは、ローラー台が自動で負荷を調整するため、ローラー台自体が加える負荷が増減します。そのため、ストレスなく負荷調整ができます。
特徴③実走に近い感覚が得られる
スマートローラーは、実走に近い感覚で走行できるように、複雑な構造になっています。構造は、メーカーや製品によって大きく異なりますが、電子制御が行われているローラー台もあります。スマートローラーを使用するメリットとして、自宅でローラー台を使ったライドでも、実走に近い感覚で走行できるという点が挙げられます。
特徴④他のローラーよりも静か
タイヤ固定式のローラー台では、ローラー台とタイヤとの間で摩擦が生じて、その結果大きな音や振動が発生してしまいます。ローラー専用のタイヤを使用することで、多少は少なくすることができますが、自宅では、どうしても気になってしまいます。しかし、ダイレクトドライブ式のスマートローラーは、振動や大きな音が発生しにくくなっています。
ワフーキッカーの仕様
スマートローラー自体の特徴についてしっかり把握できたところで、ワフーキッカーの使用について解説していきます。この仕様を把握しておくことで、ワフーキッカーの魅力の理解も深まるでしょう。
仕様①使用時の騒音が少ない
スマートローラーは、一般的に騒音や振動が少ない構造になっていますが、製品によって大きく差があります。ワフーキッカーは、2017年モデルまでは、使用時に高音域の大きな音が発せられていましたが、2018年モデルからは、高音域の音も改善されました。その結果、使用しているときの音は、チェーンとギアチェンジの音の方が大きくなるほど、ローラーからの騒音は抑えられています。
仕様②精度の高いパワー計測ができる
スマートローラーは、パワー計を用いて自動負荷の調整などを行っています。そのため、スマートローラーにはパワー計を内蔵しているモデルもたくさんあります。ワフーキッカーはその中でも、精度の高いパワー計測ができます。また、ワフーキッカーでは、2200ワットという非常に大きなパワーまで対応しているため、一般的なサイクリストであれば十分に使用できます。
仕様③アプリと連動している
ワフーキッカーなどのワフーの製品はすべて、ワフー独自のアプリに連動しています。アプリを使用することで、ライドしたときの距離や消費カロリーなどが表示されます。また、ワフーキッカーの負荷量をアプリでも調整できるため、アプリで好きな負荷に設定できます。アプリというツールを使用することで、ワフーキッカーがさらに使いやすくなっています。
仕様④価格が高価
非常に便利な機能が多く、高性能なワフーキッカーですが、その分だけ価格が高めになっています。他のスマートローラーと比較しても、ハイエンドモデルに位置しているスマートローラーになっています。しかし、価格が高かったとしても、全体的な性能を考慮すると、コストパフォーマンスは悪くありません。
次のページでは、ワフーキッカーの魅力について紹介!