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ロードバイクでの正しい乗り方とは?
ロードバイクは、さまざまなパーツを交換が可能で、それらのパーツの調整も行えます。ロードバイクに乗る方の体格や自転車の乗り方に合わせて調整できるようになっていますが、自由度が高すぎるがゆえに初心者の方は、適切なポジションや乗り方が行いにくいこともあります。
それだけでなく、自転車が進みやすくなるので、楽に速く走行できるようになります。
この記事では、乗車時の適切な重心位置の目安や、乗り方についてのご紹介をしていきますので、コツやポイントを掴んで行きましょう。
正しい重心位置でロードバイクに乗るために必要なこと(4つ)
正しい乗車姿勢で、適切にペダルに重心を乗せるように漕げるようになることが理想です。しかし、その適切な乗車姿勢などを作り出すためには、いくつか必要になることがあります。適切な重心位置で、ペダルに体重を乗せるように漕ぐために必要なことは以下のようなものです。
正しい重心位置でロードバイクに乗るためのポイント①
ポイント① 適切なサイズのフレームを選択する
ロードバイクは大きすぎても小さすぎてもダメ
フレームサイズは自分の体の大きさに合ったものを選ぶ必要があります。フレームサイズが大きかったり、小さかったりするとそれだけでも適切な乗車姿勢を作り出しにくくなってしまいます。そのため、ロードバイクを購入するときには、慎重にフレームサイズを選択するようにしましょう。
自分の身長などを参考にしてフレームサイズを選択しよう
フレームサイズを選択するときに一番わかりやすい指標になるものは「身長」です。手足の長さによって多少変わってきますが、フレームサイズを決めるときには、自分の身長と、メーカー側が公表しているジオメトリー表を参考にしながら決めるようにするといいでしょう。
メーカーによってサイズ表記は異なりますが、同じようなサイズのフレームでも、メーカーによってフレームのジオメトリーが微妙に違います。そのため、必ずメーカーが公表しているジオメトリー表は確認するようにしましょう。
ロードバイクを乗り換えるときにも、今までと同じサイズのフレームを安易に購入しないように注意しましょう。
正しい重心位置でロードバイクに乗るためのポイント②
ポイント② 適切なサドル高に調整する
ロードバイクの適切なサドル高とは?
ロードバイクではサドルの高さも変更することができます。サドル高が高すぎたり、低すぎたりしてしまっている場合には、うまく重心を乗せられないだけでなく、場合によっては膝を痛めてしまう原因になってしまうこともあります。
ロードバイクのサドル高はミリ単位で測定する
サドル高の調整を行うときに必須なアイテムはメジャーです。メジャーでサドルの頂点とBBまでの距離を測定してサドル高の測定を行います。そのときには、しっかりミリ単位まで確認しながら調整しましょう。1ミリの違いでも乗っているときの感覚が大きく変わってきてしまいます。
股下の長さを参考に計算しよう
サドル高の調整には股下の長さを参考に計算します。計算式は「股下寸法×0.86~0.88」です。この計算式にご自身の股下の長さを当てはめて計算してみてください。最終的には好みのところになってきます。ペダルを踏みきった部分(下死点)での膝の角度も参考にしながら調整すると、より適切な高さが見つかりやすくなります。
正しい重心位置でロードバイクに乗るためのポイント③
ポイント③ サドルの前後位置の調整する
適切な重心位置で乗車するには必須の調整
サドル前後位置の調整はとても大切な作業です。サドルの前後位置を調整することで乗車中の膝の位置が変わってきます。ペダルに対して、適切に体重を乗せるようにするためには、膝の位置にも影響されるので、サドルの前後位置はしっかりと設定しておかなければなりません。
膝の皿を目安に設定しよう
サドルの前後位置を調整するときに参考にするポイントは、膝の皿の位置です。自転車に乗って、ペダルを3時方向の位置で止めたときに、膝の皿のわずかに後ろの部分から床に下した線が、ペダルの真ん中に位置していることが理想です。自分一人ではなかなか難しいので、カメラなどを使用しながら行った方がいいでしょう。
正しい重心位置でロードバイクに乗るためのポイント④
ポイント④ ハンドルの位置を調整する
ハンドルの高さを調整する
ロードバイクではハンドルの高さや、ハンドルまでの距離も調整できます。ハンドルの高さに関しては、乗り手の体の柔軟性に左右されます。低くすれば空気抵抗を少なくできますが、低すぎたハンドルの位置では体への負担が大きくなってしまいます。少しずつ低くして無理のない高さを見つけていきましょう。
ハンドルまでの距離を調整する
ハンドルまでの距離は「ステム」といわれる、ハンドルとロードバイクのフレームをつなぎ合わせるパーツの長さで調整できます。ステムの長さも乗り手の手の長さや身長に左右されます。ハンドルまでの距離が近すぎると窮屈な格好になってしまします。逆に長すぎると、ハンドルまでの距離が遠くなりすぎて、ロードバイクの操作性を低下させてしまう可能性もあるので、微調整して適切なステムの長さを見つけましょう。
ステムの長さは、1センチごと刻みで販売されています。たった1センチの差ですが、乗っているときの感覚はかなり違います。そのため、自分にしっかりとあったステムの長さを見つけることは重要です。
100mm前後のステムを使ってみて、乗りながら長くしたり、短くしたりするといいでしょう。
ハンドルの角度も忘れずに調整しよう
ロードバイクでは、ハンドルの角度も調整することができます。ステムの角度は大きいものにすると、前傾姿勢が強まりますが、ハンドルの高さと同じで、体の柔軟性に合わせましょう。また、ハンドル自体の角度も調整できます。登り坂のときも考慮すると、ブラケットとハンドルの高さが一緒になるくらいが一番乗りやすいです。角度も自分の好みを探していく必要があります。
初心者の方におすすめなセッティング(2つ)
初心者の方のポジション① ハンドルは高めに設定する
ロードバイクは他の自転車のなかでも、前傾姿勢が特に強い自転車です。前傾姿勢を強めて、空気抵抗の軽減を行うようにハンドルを低く設定することが多いですが、初心者の方は少し高めに設定しましょう。初心者の方が無理に前傾姿勢を強めてしまうと、怖かったり、腰や肩が痛くなったりします。ハンドルを高めに設定することで走行していても余裕ができるでしょう。
初心者の方のポジション② サドルは低めに設定する
初心者の方は、ハンドルは高めに設定したほうがいいですが、サドルは低い方が乗りやすくなります。ロードバイク自体に場合は、ペダリングしているときに膝がかなり伸びることに違和感を感じる方も多いでしょう。初心者の方は、慣れるためにも、あえて低めの設定を行った方が安心しやすいです。膝が痛くなったときも、わずかにサドルを低くするといいでしょう。
次のページではいよいよペダルへの体重の乗せ方のコツを紹介していくよ!
正しい乗車姿勢で、正しい乗り方ができるようになると、体に合った状態で走行できるようになるので走行中のさまざまなストレスから解放されます。