多摩湖自転車道とは?サイクリングコースの概要や見どころをご紹介!

多摩湖自転車道とは?サイクリングコースの概要や見どころをご紹介!

東京都西部、西東京市から走る「多摩湖自転車道」という道があるのをご存知でしょうか。まだまだ知名度が低いコースですが、その走りやすさや景色のきれいさで人気が出始めています。この記事では多摩湖自転車道について紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.多摩湖自転車道とは
  2. 2.多摩湖自転車道のコース概要
  3. 3.多摩湖自転車道の見どころ
  4. 4.多摩湖自転車道の注意点
  5. 5.まとめ

多摩湖自転車道とは

筆者撮影

保谷狭山自然公園自転車道の通称

多摩湖自転車道は正式には、東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道線といい、西東京市から多摩湖へ向かい、湖の周りを一周する、距離22km弱のコースです。途中からほぼ西武線の線路に沿ったルートを経由して多摩湖へ出た後、多摩湖通りと並行して一周するルートが引かれています。この自転車歩行者専用道路が多摩湖自転車道となります。なお保谷の地名は、田無市と合併して西東京市になった保谷市からきており、現在は町名にその名が残ります。

車道から分離された走りやすいコース

筆者撮影

この多摩湖自転車道のコースは、そのルートのほとんどが車道と分離された「自転車・歩行者のための専用道路」になっています。市街地にも近いながら車を気にする必要がなく、途中にはランチを楽しめるカフェも充実しています。穏やかな環境で、心ゆくまで走りたいランニングやサイクリングの愛好者にとっては隠れた人気コースなのです。

多摩湖自転車道のコース概要

筆者撮影

それでは、ここから多摩湖自転車道のコース概要を説明していきます。同じコースとはいえ、西東京市のスタートから東村山市の武蔵大和駅までの直線ルートと、多摩湖通りへ入ってから湖を一周するルートとでは特徴がはっきり分かれます。本記事でも、この2つのルートを分けて解説します。

多摩湖自転車道のコース①直線部

筆者撮影

この自転車道の最大の特徴は、どこまでも真っすぐな直線道路が、距離11kmにもわたって続くことです。途中で少し途切れる箇所こそありますが、東京の市街地にこんなに長い距離の直線路が引かれているのは驚きです。美しく整備され、樹々に囲まれた道路にはカフェや公園も多く点在しており、サイクリングやランニングを楽しむ人だけでなく、地元の住民にとっても憩いの場となっているのです。

スタート:関前五丁目交差点

筆者撮影

スタートとなるのは五日市街道の関前五丁目交差点です。この道路は武蔵野市と西東京市の境界線上を走っており、都心方面からくる場合は西東京市側に渡らなければなりません。木立の下には起点となるオブジェと「多摩湖自転車歩行者道」の標識が出迎えます。ここから一定区間、距離を示すプレートも埋め込まれているので、走る人にも親切です。

スタート〜小平駅前

筆者撮影

走り始めると、はるか向こうまで続き、しっかりと走る道が整備された直線道路に驚くでしょう。沿道の樹々、ベンチやオブジェの充実ぶりも素晴らしいです。魅力的なカフェが多いのもこのルートですが、駅や線路が近いこともあり、コンビニや飲食店などランチや補給にも不自由しないのがよいところです。

小平駅前~武蔵大和駅西交差点

筆者撮影

小平駅の手前から、一旦サイクリングロードが途切れてしまいますが、そのまま一般道を直進すればまた自転車道が再開します。ここから武蔵大和駅までは、公園や集合住宅など、より生活感あふれる郊外の雰囲気が強くなってきます。

多摩湖自転車道のコース②多摩湖一周部

長い直線道路を終え武蔵大和駅を過ぎると、景色が一変します。都立狭山公園から西へ進路を取ると大きな湖が見えてきます。これが多摩湖で、向こうには狭山湖が臨めます。この緑豊かな地域一帯が東京都立狭山自然公園で、多摩湖自転車道の後半は、この湖の周りを一周する距離約12kmほどのルートになります。

武蔵大和駅西交差点~多摩湖通り・鹿島休憩場

筆者撮影

武蔵大和駅を過ぎるとすぐに、都立狭山公園を右手にのぞみながらの上りが始まります。平坦に慣れた足には少しつらいかもしれません。公園を過ぎると、左手に住宅街が広がる風景を進みます。鹿島休憩場に着いたらここで一休みし、ここから湖を横切って、対岸の西武ドーム側へも渡れますので、足の状態や体調がよくなければ湖一周にこだわらずここで近道をしましょう。

鹿島休憩場~多摩湖橋

筆者撮影

ここから道は山奥へと向かい、何処まで行っても林の続く、人里離れた道路をひた走ることになります。この辺まで来るとある程度快調に走ることができますが、道は広くなく、見通しもよくない所があるので、他の自転車やランニング中の人には気をつけましょう。木々の間から多摩湖と狭山湖を見晴らせる景色は抜群です。

多摩湖橋~多摩湖周回ロード~狭山公園

筆者撮影

多摩湖橋を過ぎてメットライフドーム(西武ドーム)に差し掛かるころには、サイクリングロードは「多摩湖周回ロード」となります。ここまで来ればゴールは間近です。ここではランニングより、西武園ゆうえんちへ行く人が多くなるので注意しましょう。ゆうえんち前の湖畔店を目印に公園内を抜け、狭山公園の入口に来れば、無事多摩湖一周です。

多摩湖自転車道の見どころ

筆者撮影

このあたりは自然に根ざした土地柄で、畑や農園も目立ちます。そのためサイクリングコースの沿道には、地元の食材を使ったランチやスイーツが売りのカフェが目立ちます。のんびり走りながら丁寧に作られた料理に舌鼓をうつもよし、自然の景色に浸るもよし、さまざまな見どころを心ゆくまで堪能できるのもこのコースの魅力なのです。

見どころ①CAFE LA VACHE

筆者撮影

自転車道沿いに佇む一軒家の中にあるカフェです。落ち着いた内装で日当たりも良い、居心地のよい空間です。ランチはカレーとハヤシライスの2種類あり、シフォンケーキやレモンタルトなどのケーキも揃えています。入り口にはサイクルラックが完備してあるので、サイクリストにも安心です。

見どころ②おふろの王様 花小金井店

筆者撮影

サイクリングロードのすぐ横に隣接したスーパー銭湯です。源泉かけ流しの天然温泉は岩風呂、蒸風呂、炭酸泉など多種にわたり、岩盤浴やリラクゼーション、食事処まで完備されています。地元住民の憩いの場であるとともに、ランニングやサイクリングの帰りに立ち寄って疲れた体を癒すには絶好のスポットです。

見どころ③カフェ&ランチ 風のシンフォニー

花小金井駅を過ぎたところにある教会に隣接し、色とりどりの花に囲まれたカフェです。食べることの大事さや楽しさを重視し、食材にもこだわった週替わりのランチや自家製ケーキを丁寧に作って提供しています。カフェの2階にはレンタルスペースも用意してあり、地域住民の交流や文化的活動にも使われています。

見どころ④小平ふるさと村

筆者撮影

江戸時代から明治にかけてのこの地域一帯の村落の建物を保管、移築し公開しているのが小平ふるさと村です。サイクリングロードの沿道にひょっこりと姿を現す旧小平小川郵便局舎の建物が人目を引きます。定期的に年中行事の復元やイベントを行なっており、郷土の文化遺産を遺す役割を果たしています。

見どころ⑤カフェ ラグラス

小平駅手前、あじさい公園に隣接する緑豊かな風景が美しいカフェです。無農薬有機栽培のコーヒーや地元の野菜を使ったランチなど、良質な食材を使い手間ひまかけて作ったメニューが豊富です。ランチタイムで不定期にライブを開いたり、ギャラリーを併設するなど、さまざまなイベントも行われています。

見どころ⑥貯水池 鳥山

貯水池という名を冠しているものの、れっきとした日本料理店です。全室が離れ家の個室で囲炉裏を備えており、炭火を活かしたコース料理が堪能できます。予約がおすすめで敷居の高い雰囲気ですが、平日限定ランチもあります。武蔵野の風情を楽しみながら贅沢なひとときを過ごすのもよいですね。

見どころ⑦村山下貯水池第二取水塔

筆者撮影

多摩湖と狭山湖のランドマーク的な施設が、レトロな取水塔です。狭山湖の第一取水塔がとんがり屋根なのに対し、多摩湖側の第二取水塔はドーム型の屋根をしています。豊かに水をたたえる貯水池とクラシックな取水塔、遠くに広がる広大な森と対岸に見える西武ドームは、狭山自然公園を象徴する風景となっています。

続いて、多摩湖自転車道の注意点を紹介!

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多摩湖自転車道の注意点

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