渋峠とは?日本の国道で最も標高が高い場所へ自転車で行ってみよう!

渋峠とは?日本の国道で最も標高が高い場所へ自転車で行ってみよう!

国道292号、志賀草津道路の群馬県と長野県の県境にあるのが渋峠です。標高2172mの場所にあり、国道としては日本一の高さを誇ります。ヒルクライマーの聖地と言われる渋峠の魅力たっぷりな見所やロードバイクでのおすすめルート、高地ならではの注意点などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.渋峠とは?
  2. 2.渋峠の見所
  3. 3.渋峠へのおすすめルート
  4. 4.渋峠の注意点
  5. 5.渋峠を目指す「志賀高原ヒルクライム」
  6. 6.まとめ

渋峠とは?

出典:筆者撮影

「渋峠」とは国道292号「志賀草津道路」にある峠で、群馬県と長野県にまたがる横手山と草津白根山の間に位置しています。「天空の峠」とも比喩(ひゆ)される渋峠の標高は2192mを誇り、国道としては日本一標高が高い場所です。渋峠へ行くには群馬県側からのルートと長野県側からのルートがあり、毎年4月下旬〜11月初旬頃までが通行可能です。

志賀草津道路

渋峠をはさんだ41.1km区間は「志賀草津道路」と呼ばれ、もともとは1965年に開通した有料道路でした。1992年に無料開放されて国道292号の一部となり、現在は誰でも通行可能になっています。

渋峠への交通手段

渋峠への交通手段は、車・バイク・バス・徒歩・自転車などがあります。前述しましたが4月下旬〜11月初旬までが通行可能期間で、それ以外は冬季通行止め期間なので注意しましょう。この記事では、自転車で行くことをピックアップしてお伝えします。どんなタイプの自転車でも行くことは可能ですが、やはりおすすめは軽量なロードバイクです。

渋峠の見所

2000メートルを越える標高は、高い木々が生息できる環境の境界線である「森林限界」より高い場所にあたり、遠くまで見渡せる景色は絶景の一言です。標高が上がるにつれてさまざまな景色の変化を楽しめ、思わず足を止めて見入ってしまうような絶景がいたるところに存在します。そんな志賀草津道路と渋峠の代表的な見どころをみていきましょう。

見どころ①日本国道最高地点

渋峠に行ったらやはり外せないのが、日本国道最高地点の石碑です。群馬県と長野県の県境よりわずかに群馬県側にあり、森林限界によって高い木々がなく、大パノラマが広がる絶景ポイントにその石碑は建っています。この石碑をバックにロードバイクを持ち上げて記念撮影するのが定番になっています。

見どころ②雪の回廊

渋峠周辺は日本有数の豪雪地帯としても知られる地域で、前述した通り毎年11月初旬〜翌年4月下旬頃は冬季通行止めになっています。冬季通行止め明けの4月下旬〜5月中旬頃まで見られるのが「雪の回廊」と呼ばれる雪の壁です。除雪によって削られた雪の壁は数メートルにもなり、この雪の回廊を体験しようとこの時期は多くの観光客で賑わいます。

見どころ③渋峠ホテル

出典:筆者撮影

日本国道最高地点からほど近い標高2152mの場所にあるのが渋峠ホテルです。建物の真ん中に県境がある全国的にも珍しいホテルで、TV番組でもよく紹介されています。白線で県境が示されているので、この白線上にロードバイクを置いて記念撮影するのが定番です。一階は喫茶・食堂スペースになっていて誰でも利用でき、ホテルなのでもちろん宿泊も可能です。

日本国道最高地点到達証明書

出典:筆者撮影

渋峠ホテルでは国道で一番高い場所へ行った証である「日本国道最高地点到達証明書」の購入ができます。一枚100円(税込)と破格で、絵柄は数種類あります。自転車で行ったとなれば思いも一入(ひとしお)でしょうから、記念に購入してみてはいかがでしょうか。一階の売店レジで購入できますよ。

看板犬・インディ君とマーカス君

渋峠ホテルにはインディ君とマーカス君という、2匹の看板犬がいます。2匹ともとても人懐っこく、晴れた日にはホテルの前でお出迎えしてくれます。この2匹に会いたくてこの場所を訪れる方も多数いるようです。食欲や好奇心も旺盛なので、食べ物やサングラスなどはすぐ取られてしまうのでご注意ください。

見どころ④横手山ドライブイン

渋峠ホテルから数百メートル長野側へ下った、標高2100mの所にあるのが横手山ドライブインです。お土産物コーナーには食料や飲料も販売されているので、休憩や補給にぴったりです。二階レストランでは目の前に笠ヶ岳(標高2075m)を望む絶景を眺めながら食事を楽しめます。

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渋峠へのおすすめルート

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