SHOCKSTOPとは?自転車のハンドルにつけるサスペンションを紹介!

SHOCKSTOPとは?自転車のハンドルにつけるサスペンションを紹介!

サスペンション機構のないロードバイクでの腕の疲れや手首、手のひらのしびれといった症状の軽減策として、ショックストップ(SHOCKSTOP)の取り付けがあります。ショックストップは、ステムにサスペンション機能を持たせて衝撃吸収させるというアイテムです。

記事の目次

  1. 1.ショックストップ(SHOCKSTOP)とは
  2. 2.ショックストップの仕組み
  3. 3.メーカーの技術との相違点
  4. 4.ショックストップのメリット
  5. 5.サスペンション付きシートポストも
  6. 6.試してみる価値あり

ショックストップ(SHOCKSTOP)とは

https://www.kickstarter.com/projects/redshiftsports/shockstop-the-shock-absorbing-bike-stem

ロードバイクにはサスペンションがない

舗装路を走ることを前提に作られているロードバイクは、サスペンションなどの衝撃吸収機構は備わっていません。したがって、路面の状況がダイレクトにハンドルに伝わってきます。段差はもちろん、アスファルトのつなぎ目や砂利、ブロック敷きの道路など、多少の路面の変化もハンドルを通じて衝撃や振動として直接腕や手首、手のひらに伝わります。

長距離や長時間ライドでは腕や手首が痛くなる

短時間であればさほど気にはなりませんが、大きく荒れた路面や長く続く未舗装路では負担は増えますし、舗装路であっても多少の凸凹はあるために長時間・長距離乗り続けると、やはり腕や手首に及ぼす影響は少なくありません。

振動・衝撃を吸収するショックストップ

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そんな路面からの衝撃や振動の悩みを軽減してくれるアイテムが、ショックストップ(SHOCKSTOP)です。ショックストップはサスペンション機構を持つステムで、路面からの衝撃や振動を吸収することができるという画期的なシステムなのです。

衝撃を吸収して快適に

ショックストップを取り付けることで路面からの腕や手首への振動が軽減され、長距離・長時間のライドが楽になります。ショックストップを取り付けることで、通常のステムの最大70%まで路面からの衝撃を抑制できます。

ショックストップの仕組み

https://www.kickstarter.com/projects/redshiftsports/shockstop-the-shock-absorbing-bike-stem

ショックストップはサスペンション機構

ショックストップのテクノロジーは、簡単にいえば「ステムにサスペンションの機構をつけて路面からの振動や衝撃を吸収する」というものです。使い方は、現在ついているステムをショックストップと交換するだけです。その際、固さの異なるエラストマー(ゴム)が5つ付属しているのでこれらを交換することで振動吸収量の調整が可能となります。

メーカーの技術との相違点

https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/inside_trek/technology/

メーカも振動対策を講じている

ロードバイクが路面から受ける衝撃や振動は多くのライダーが悩まされており、その解消・緩和にいろいろなメーカーが対策を講じています。その対象は、腕や手首、手のひらの上半身部分であったり、腰やお尻といった下半身部分であったりします。

メーカーの対策方法

たとえば、PinarelloのeDSS2.0ショックやLapierreのエラストマーというフレームに組み込むサスペンションシステムであったり、Bianchiのカウンターヴェイルのようなカーボンフレームに振動や衝撃を吸収する特殊な素材を埋め込むといったものが挙げられます。

ステムにサスペンション

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ショックストップのテクノロジーと似通ったコンセプトのメーカーのシステムとして挙げられるのが、TrekのIsoSpeedとSpecializedのFuture Shockです。技術的な詳細は異なりますが、いずれもステム部分にサスペンションを装着して、路面からの振動や衝撃に合わせてハンドルを上下に動かすことでショックを吸収するという基本的なシステムは同じといっていいでしょう。

ショックストップのメリット

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ショックストップのメリットは、何といっても路面からダイレクトに伝わる振動や衝撃をショックアブソーバーが吸収してくれるので、腕の疲れや手のひらのしびれといった症状が軽減されるという点です。しかし、ショックストップのメリットはそれだけではありません。

メリット①費用対効果が高い

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技術採用モデルは高価

いくつかのメーカーから路面からの振動・衝撃を抑制するテクノロジーを使ったモデルが販売されていますが、その効果を手に入れるためには新しくバイクを購入しなければなりません。また、こういったテクノロジーを採用したモデルはミドルからハイエンドクラスのモデルで、エントリーモデルには採用されていないのが現状です。

少ない支出でハイエンドと同等の効果を

ショックストップを取り付ければ、トレックのIso SpeedやスペシャライズドのFuture Shockを搭載したハイエンドモデルと同等の効果を得ることが期待できます。つまり、2万円程度の出費で高級モデルに劣らない振動吸収性を持つテクノロジーパーツを手に入れることができるというわけです。

おすすめ②取り付けが簡単

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取り付け方は一般的なステムと同じで、現在ついているステムを外して交換するだけです。アーレンキーさえあれば、数分で完了します。

おすすめ③見た目が普通

サスペンション付きというと特殊な形状になって自分のロードバイクのシルエットを壊してしまうんじゃないか、と思う人もいるかもしれませんが、ショックストップのデザインは、一般的なステムとほとんど変わりません。付けているのを知らない人が見たら、普通のステムと思うことでしょう。

サスペンション付きシートポストも

https://www.kickstarter.com/projects/redshiftsports/shockstop-seatpost-add-suspension-to-your-bike?lang=ja

下半身を衝撃から守る

ショックストップには、ハンドルに取り付けるステムだけでなく、シートポストもあります。コンセプトはステムと同様で自転車のサドルにサスペンションを取り付けたもので、通常のシートポストより最大60%の衝撃を抑えてくれます。

パフォーマンスの向上も期待できる

ロードバイクの路面からの振動や衝撃を抑制するための対策を、ハンドルだけでなくシートポストにも応用しているのです。ショックストップのシートポストは、単に振動を抑えて快適にするだけでなく、長距離・長時間のライドの際の疲労や痛みの抑制、怪我の防止、さらには体の安定状態を保つのでペダルの踏み込みなどのパフォーマンスのアップにもつながります。

設置も簡単

https://www.kickstarter.com/projects/redshiftsports/shockstop-seatpost-add-suspension-to-your-bike?lang=ja

スプリングの強さが選べるので、使い方や走る路面状況に応じた調整が可能です。また、シートポストの長ささえ条件を満たしていれば、どんな自転車でも取り付けられるうえ、一般的な自転車用工具があれば簡単に設置できます。

試してみる価値あり

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ショックストップは、普通のロードバイクだけでなくグラベルバイクで未舗装路を走行する際にも一段と性能を発揮しますし、振動の不快感が軽減されるのでグラベルをさらに楽しむこともできるでしょう。ロードバイクで腕や手のひらの痛みやしびれに悩まされていた人や振動吸収性アイテムに興味のある人は、ショックストップを試してみてはいかがでしょうか。

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S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

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