カスタマイズはロードバイクの醍醐味
スポーツ自転車専門のバイクショップには、ロードバイクのためのパーツやアイテムがあふれています。初めてお店に行く人は、その量と種類の多さに驚くことでしょう。ロードバイクはパーツを自分に合ったものに交換して、自分に最適化されたマシンに改造することも大事なのです。そこには以下のような目的があります。
カスタムの目的①損耗品の交換
いうまでもありませんが、長く乗り続けていれば自転車の各部位が消耗してきます。タイヤはすり減りますし、チェーンもワイヤーも伸びてきます。これを放置すると走りが悪くなるだけでなく、安全性も損なわれます。消耗系パーツの定期的なチェックやチューニング、交換は必須と言っていいでしょう。
カスタムの目的②軽量化・グレードアップ
ロードバイクは本来レース用の機材です。より効率的に速く走れるためには、少しでも軽く、どこまでもスムーズに駆動できる高性能なパーツが欠かせません。自分の身体や動きに合わせて最大限の性能を発揮するために、軽量化とグレードアップはホビーレーサーにとっては至上命題なのです。
カスタムの目的③ドレスアップ
ほぼ完成されたロードバイクの機能美は、パーツにも反映されています。各メーカーそれぞれの独自技術を投入した機材は、特徴のある美しさを持っています。色もデザインも異なるパーツに替えることで、他の自転車とは違う個性やおしゃれさを演出することができます。
ロードバイクのカスタム初心者への注意点
カスタマイズはロードバイク趣味の第一歩です。とはいえ自分で自転車をいじったことのない初心者にとっては、最初はどうしても身構えてしまうことでしょう。ロードバイクのカスタマイズや改造を始める時には、以下に紹介する注意点をよく心に留めておくことをおすすめします。
注意点①作業の順番や方法をしっかりと予習
何でもそうですが、予備知識無しにいきなり手をつけてもうまくいかないものです。取り外しや取り付けの順番、交換の方法は丹念に予習しておきましょう。店員さんに訊くのも良いですし、最近ではWebや雑誌など、丁寧に説明してくれるメディアも揃っています。安い自転車があれば練習に使ってみるのもおすすめです。
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注意点②ロードバイクのパーツ規格や適合条件を確認
ロードバイクのパーツは交換が前提なので、どのメーカーでも使えるよう規格を揃えてあります。とはいえある程度サイズには種類があるので、買ったは良いが入らない、といった悲劇も起こり得ます。シートポストやステムなどの直径、コンポーネントごとのチェーンの長さ、ホイールに使えるタイヤ幅など、規格やサイズ、適合条件は必ずチェックしてください。
注意点③駆動系は無理せずプロに任せよう
カスタマイズの多くの作業はセルフでも難しくありませんが、コンポーネントなどの駆動系は微細なチューニングが必要になることがあります。特にリアディレイラーの調整は慣れていても大変です。走りに直接関わる部分でもありますので、初心者でコンポーネントを替える方は自転車屋さんにお任せすることをおすすめします。
次のページから、さっそく初心者向けのロードバイク・カスタマイズを見ていくことにしましょう。