ダイレクトマウントブレーキとは?種類・仕組みやメリットを解説!

ダイレクトマウントブレーキとは?種類・仕組みやメリットを解説!

ダイレクトマウントブレーキはあまり聞きなれないブレーキの種類ですが、取り付け方やブレーキの位置など、他のブレーキとは違う個性的なブレーキです。今回はダイレクトマウントブレーキの特徴や種類、仕組みとメリット・デメリットを紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.ダイレクトマウントブレーキとは?
  2. 2.ダイレクトマウントブレーキのメリット
  3. 3.ダイレクトマウントブレーキのデメリット
  4. 4.デュアルピポッドブレーキと比較
  5. 5.まとめ

ダイレクトマウントブレーキとは?

ダイレクトマウントブレーキとはキャリパーブレーキの一種で、フレームやフォークに直接取り付けするブレーキのことです。ロードバイクで主に使われているキャリパーブレーキと違い、ダイレクトマウントブレーキに対応した規格のフレーム・フォークの取り付け穴に固定することが特徴です。

ダイレクトマウントブレーキの種類

ダイレクトマウントブレーキは取り付け部位に対応した専用のブレーキが主に3種類あります。フロントフォークに取り付ける「ダイレクトマウントフロントブレーキ」、シートステーに取り付ける「リアシートステーマウントブレーキ」、BB(ボトムブラケット)下に取り付ける「アンダーBBマウントブレーキ」です。

出典: https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/ultegra-6800/BR-6810-R.html

フロントとリアの2種類は見た目はロードバイクのキャリパーブレーキと大差ありませんが、「アンダーBBマウントブレーキ」はBB下に取り付けされているので一般的なブレーキの位置と大きな違いがあります。エアロ形状のロードバイクに空力性能の向上に対応するために採用されることが多いです。

ダイレクトマウントブレーキの仕組み

ダイレクトマウントブレーキの構造で特徴的なのは、フレームに直接取り付けし、左右の2点のボルトで固定された状態でブレーキが可動することです。左右のブレーキは背面のバネ1本のみで繋ぎ止められている構造のため、専用の治具を付けたままブレーキを取り付ける必要があります。

左右の2点でブレーキを固定するという点では、クロスバイクに使われるVブレーキにも似たような要素があります。実際にブレーキを動かしてみるとVブレーキと似たような動きになります。Vブレーキの台座とダイレクトマウントブレーキの台座は仕様に違いがあり、互換性はないので注意をお願いします。

ダイレクトマウントブレーキのメリット

ここまではダイレクトマウントブレーキの種類や仕組みを紹介してきましたが、利点や欠点が見た目だけだと分かりづらい思います。ここではダイレクトマウントブレーキのメリット・デメリットを紹介していきます。おすすめのポイントも紹介しているので今後の購入の参考になれば幸いです。

メリット①空力性能がアップ

Photo by Chelsom Tsai

フレームやフォークに直接取り付けするため、隙間が少なく一体化した構造になります。そのため空力性能が上がり、快適にスピードを出しやすくなります。特にロードバイクのエアロフレームに対応するためにアンダーBBマウントブレーキが採用されることが多いです。見た目も大事と考える人にはおすすめのブレーキです。

メリット②ブレーキの制動力が高い

Photo byConstantineWolf

フレーム・フォークに左右の2点でしっかりと固定する構造のため、剛性が高く、ブレーキの効きがとても良いです。また軽い力でしっかりとブレーキがかかるので、握力の弱い女性の方や長時間ロングライドをする方にもダイレクトマウントブレーキはおすすめです。

ダイレクトマウントブレーキのデメリット

デメリット①専用のフレーム・フォークのみ対応

Photo by june29

ロードバイクで一般的に装備されているキャリパーブレーキと互換性がなく、ダイレクトマウントブレーキを取り付けたい場合は、専用のフォーク・フレームである必要があります。種類も多いわけではないので、探すのにも一苦労するのも欠点です。

デメリット②価格が高い(エントリー仕様がない)

Photo by gtknj

ダイレクトマウントブレーキに対応しているロードバイク自体が高額なものが多く(エアロフレームでカーボン素材)、またシマノから販売されているダイレクトマウントブレーキも105(上から3番目のグレード)からのラインナップなので、金銭的にある程度余裕がないと手を出しづらいのが欠点です。ただグレードが良くブレーキの構造も相まって、ブレーキが効かないということはほぼないです。

デュアルピポッドブレーキと比較

Photo byDanielaJakob

ダイレクトマウントブレーキのメリット・デメリットを紹介した上で、ロードバイクに使われるキャリパーブレーキ(デュアルピポッドブレーキ)と比較をしていきます。購入の際の参考になれば幸いです。(比較対象にするブレーキはどちらもシマノの105のグレードです)

比較① ダイレクトマウントブレーキ

シマノ SHIMANO BR-5810-F 105 ブレーキキャリパー フロントフォークダイレクトマウント IBR5810F82L

参考価格: 5,200円

出典: Amazon
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楽天

・より滑らかなロープロファイルキャリパーデザイン
・大型タイヤサイズでより広いクリアランス
・スムーズで軽快な操作統合されているブレーキパフォーマンス
・大きめのタイヤで悪路でも快適走行
・直感的な制動コントロール
 

比較② デュアルピポッドブレーキ

シマノ(SHIMANO) BR-R7000 フロント用 デュアルピボットブレーキ IBRR7000AF82XL ブラック

参考価格: 5,407円

出典: Amazon
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楽天

・自在なコントロールを可能にする滑らかな制動特性
・アーム間のクリアランスを削減
・28Cタイヤサイズ対応
・高い剛性でリニアなコンタクトフィーリングを実現
・滑らかなデザイン
・ワイドタイヤに対応するより広いクリアランス

スクロールできます

商品
商品名シマノ SHIMANO BR-5810-F 105 ブレーキキャリパー フロントフォークダイレクトマウント IBR5810F82Lシマノ(SHIMANO) BR-R7000 フロント用 デュアルピボットブレーキ IBRR7000AF82XL ブラック
価格5,200円5,407円
商品リンク
Amazonで見る
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商品を比較すると、値段に大きな違いもなく、見た目や対応するタイヤ幅もほぼ同じです。ダイレクトマウントブレーキの方が、直感的でかっちりとしたブレーキングになります。ただしダイレクトマウントブレーキに対応したフレーム・フォークでないと装着できないのが欠点なのでダイレクトマウントブレーキを使いたい場合は最初から装着した完成車を購入するか、新しくフォークを入れ替える必要があります。

まとめ

ダイレクトマウントマウントブレーキは対応するフレーム・フォークに制限はあるもの、少ない力で確実な制動力が得られ、空力性能が向上する魅力のブレーキです。使ってみたいという人はカスタムになるとフレーム・フォークを総入れ替えする必要があるため、ダイレクトマウントブレーキが搭載された完成車を購入することをおすすめします。エアロフレームで見た目もカッコいいものが多いのでご検討してみてください。

ちぇれすて
ライター

ちぇれすて

ビアンキのクロスバイク(ブルホーンバーにカスタム)を所有し通勤メインでサイクリングを楽しんでいます。メンテナンスやカスタムを極力自分で行うようにしています。

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