エルゴグリップとは？特徴や魅力を解説！普通のグリップとはどう違う？

自転車のハンドルを握る部分（グリップ）の一種で、幅広で平たい形をしたグリップです。なぜ平たいのか、そして平たいことによってどんな効果があるのでしょうか？

平たい形状であることで、普通の丸グリップよりも手が触れる面積が広いため、手に掛かる負担が軽減されて長時間走行でも疲れにくくなります。ただ握るだけではなく手を置くだけのポジションもとれますし、バーエンドバーがついたタイプならさらにポジションの選択肢は増えます。

エルゴグリップはその特徴的な形状によって自然な握りやすさで手にかかる負担が少なく、自転車での通勤や長距離のサイクリングには特におすすめです。少しの距離でもすぐに手が痛くなってしまう人にも効果大です。

エルゴグリップは、バーハンドル形状の自転車であれば基本的に装着が可能です。ロードバイクのドロップハンドルなどには取り付けができません。シティサイクル、いわゆるママチャリにも取り付けは可能ですが、エルゴグリップは手のひらを置けることが最大の魅力なので、手前に大きく曲がっているアップハンドル形状だとあまり本領を発揮できないでしょう。

棒（バー）状のハンドルのことです。クロスバイクやミニベロ、フラットバーロードバイクなどがこの形状のハンドルです。エルゴグリップの性能を最も発揮できるハンドルがこれです。

主にロードバイクに使われるハンドル。様々なポジションをとれるのが魅力ですが、このタイプのハンドルにはエルゴグリップは取り付けることができません。

その他にはブルホーンハンドルや蝶ハンドルなど多くの形状があります。

エルゴグリップと普通のグリップとの違いは、その特徴的な形状にあります。普通の丸いグリップだと握った時に手のひらが当たっていない部分がありますが、エルゴグリップだと平たい形状なので手のひら全体が当たります。そして自然と手の中に収まる握りやすい形状なので、余計な力があまり必要ないのも魅力のひとつです。

自転車はハンドル、サドル、ペダルの三点で自分の体重を支える乗り物なので、ハンドルに接する部分、つまり手のひらにはかなりの負担がかかっています。グリップ形状を平たくすることで手のひらとの接地面積が増え、手にかかる負担を分散して軽減させる効果があります。
 

普通のグリップとエルゴグリップの一番の違いは、やはり疲れにくさです。エルゴグリップは手にかかる負担を和らげてくれるので、普段使いからロングライドまでさまざまなシーンでその恩恵に預かれます。

 

握るポジションにある程度の自由度がある丸グリップと違い、エルゴグリップはポジションが限定的になってしまいます。手のひらを当てて握るポジションの時は抜群のフィット感なのですが、別の角度で握りたい時には出っ張りが邪魔になってしまうことも。

握るポジションが限られる上、丸グリップよりも握る力をかけ辛い形状であるため、ダウンヒルや悪路を走るレースにはあまり向かないかも知れません。とはいえMTBのレースなどでエルゴグリップを使っている人も多くいますし、そこは好みの問題でもあるようです。