ママチャリの改造方法!カスタマイズでどこまでロードバイクに近づける?

ママチャリの改造方法!カスタマイズでどこまでロードバイクに近づける?

ママチャリに乗っているけれどもロードバイクが欲しい、でもお金がない、という人も少なくありません。それなら、ママチャリをロードバイクに改造してみてはいかがでしょうか。ママチャリは改造によってどこまでロードバイクに近づくのか、その方法をチェックしてみましょう。

記事の目次

  1. 1.ママチャリをロードバイク化⁈
  2. 2.ママチャリの改造のメリット
  3. 3.改造の前にこれをチェック
  4. 4.ママチャリの改造(基本編)
  5. 5.ママチャリの改造(上級編)
  6. 6.カスタマイズの方向性を定めよう

ママチャリをロードバイク化⁈

Photo byMabelAmber

ロードバイクに乗りたい!

自転車といっても、さまざまなタイプがあります。安くて誰からも愛されるママチャリから、通勤・通学に便利なシティサイクル、街乗りからちょっとしたツーリングまでこなせるクロスバイク、そしてかっこよくて速いスポーティなロードバイクなどなど…。そんな中、自転車に興味のある人なら、ロードバイクに乗りたいという欲求が生じても不思議ではないでしょう。

ネックは価格

単に移動の手段として使用するなら、ママチャリやシティサイクルで十分かもしれませんが、ロードバイクの持つ独特な雰囲気とスペックはロマンをかきたて、ぜひ乗ってみたいと思う人もいるでしょう。しかし、ロードバイクの購入にあたってネックとなるのは価格ではないでしょうか。

ママチャリなら安い

Photo bydanfador

ロードバイクは、初心者向けでもそれなりの性能を持つものであれば10万円程度はします。最近ではメーカーのモデルでも安くなってきており7~8万円くらいでも手に入れることができますし、ルック車といわれるモデルなら3万円程度で購入することも可能です。しかし、ママチャリなら安ければ1万円以下、リサイクルショップならさらに安価で手に入ります。

ママチャリを改造すれば「速い自転車に乗れる」

そこで紹介するのが「ママチャリのロードバイク化」です。実は、ママチャリをカスタマイズして、ロードバイク化を目指している人は少なくありません。ロードバイクはいわば「最強の自転車」です。特にロードバイクに興味がなくても、ママチャリを改造することでいかに最強自転車に近づけることができるか、というカスタマイズを楽しんでいる人もたくさんいます。

ママチャリの改造のメリット

ママチャリをロードバイク化にカスタマイズして「最適化」すれば、いくつかのメリットが生まれて快適に乗ることができます。

メリット①楽に走れるようになる

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ロードバイク化の第1歩は「軽量化」です。ロードバイクの世界では「軽さは正義」といわれるほど、いかに軽量化するかが求められます。車体が軽くなることで、スピードが出やすくなるだけでなく、ペダリングが楽になり漕ぎやすくなります。

メリット②ブレーキの効きがよくなる

ロードバイク化では、ブレーキ交換も重要なポイントです。ロードバイクとママチャリとではブレーキの仕組みがまったく違いますし、ロードバイクのほうが高性能です。ブレーキを交換することで、スムーズな減速・停止が可能となります。

改造の前にこれをチェック

そのカスタマイズ、本当に必要?

「今よりちょっと速い自転車にしたい」「少しだけ高速化できればいい」「もう少し快適に走りたい」という程度なら、本格的なカスタマイズに手を出す必要はないかもしれません。

シートポストを上げる

Photo bykaboompics

たとえば、シートポストの高さを調整してみることをおすすめします。ママチャリに乗る多くの人は、シート高が低い傾向にあります。そもそもママチャリは重心が低いために脚力を十分に使いこなしにくいのですが、シートが低くければさらに不十分な使い方しかできません。

シートポストを上げるだけで高速化

シートを適正な高さにするだけで、疲れにくく、速いと体感できることができるようになるはずです。ママチャリのシートポストの高さ調整は、レバーを緩めるだけで可能です。まずは、試してみてはいかがでしょう。

ママチャリの改造(基本編)

ママチャリのロードバイク化の作業は、多岐にわたります。したがって、カスタマイズを始める際には「どの程度までカスタマイズするか」をしっかり自分自身で認識しておくことが大切です。ここでは、ママチャリ改造の基本とされる作業を紹介しましょう。

ママチャリ改造の基本①軽量化

フレーム以外で軽量化

何はともあれ、まずは車体を軽くすることです。ママチャリはフレームはもちろん、多くのパーツがスチールなのでどうしても車重が重くなってしまいます。とはいえ、フレームをアルミやカーボンといった軽量素材に交換することはできませんから、軽量化にはパーツを取り除いたり交換が主な手段となります。

前カゴと荷台を外す

簡単に取り外しできるのが、前カゴと荷物台です。この2つをフレームから取り外すことでかなりの軽量化が見込めるだけだけでなく、見た目のママチャリっぽさを薄めることもできるでしょう。

ママチャリ改造の基本②ブレーキ交換

Photo bycocoparisienne

ブレーキをグレードアップ

ママチャリのブレーキを上級のものに交換するだけで、快適に走行することができます。前輪はロードバイク仕様の「デュアルピボット」に変更、後輪は現在ついているバンドブレーキをサーボブレーキやローラーブレーキといった上位パーツに交換しましょう。後輪ブレーキを交換すると、ママチャリ特有の「キキキィー」という不快なブレーキ音も解消できます。

ついでにできるパーツも交換

ブレーキワイヤーがサビていたり劣化しているなら、ついでに交換することをおすすめします。また見た目をかっこよくするために、ブレーキレバーをスポーティなタイプへ変更してみるのもいいでしょう。

ママチャリ改造の基本③ハンドル交換

メリットがたくさん

ママチャリを連想させる部分というと、湾曲したハンドルも挙げられるでしょう。したがって、ハンドルを交換すればかなりイメージは変わります。また、ブレーキングの際に力が入れやすくなったり、前傾姿勢になるのでペダリングしやすいといったメリットが生まれ、快適さもアップさせることができます。

目指すはフラットバーロード

しかし、ロードバイク化するからと、ドロップハンドルに交換するのはジオメトリーの関係からポジショニングがなかなか難しいかもしれません。ママチャリのハンドル交換は、フラットバーハンドルでフラットロードを目指すほうが無難でしょう。

ママチャリの改造(上級編)

ママチャリ改造上級編①ギアの多段化

Photo byfotoblend

3段から6段へ

基本のカスタマイズに加えて、もっと快適に、さらに高速化を求めたいのであれば、ギア数を増やして、漕ぎ出しを軽快に、また速度に乗ったときの効率化を向上させるのもいいでしょう。通常の3段ギアから6段ギアに変更することで、使い勝手がかなりアップします。

大がかりな作業

作業には、スプロケットやディレーラー、シフターなどギア数に応じたパーツが必要となります。また、工具もそれなりに揃えなければなりません。また、変速機の調整など、結構大掛かりなカスタマイズになることは認識しておく必要があるでしょう。

ママチャリ改造上級編②タイヤ・ホイール交換

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足回りは影響大

タイヤを細くする、ホイールを軽いものに交換するとさらに軽量化が可能です。足回りの軽量化は、高速化や乗り心地に大きな影響を与えます。軽量化を求めるならアルミ素材のホイール、丈夫さならステンレスがおすすめです。また、ギア数やブレーキを交換する予定なら、それらに対応するホイールが必要となるので、ついでにまとめて変更するといいでしょう。

クイックリリースなどはおすすめしない

ただし、ママチャリ規格の細いタイヤや軽量ホイールは種類やサイズが限られています。また、ロードバイクの700Cといったクイックリリースのスポーツタイヤ・ホイールへの変更も可能ですが、非常に行程がややこしくなるので、一般的にはあまりおすすめできません。

カスタマイズの方向性を定めよう

ママチャリのカスタマイズはいろいろなアプローチ法ややり方があるので、ロードバイクを買うお金がないからとママチャリの改造を始めたのに、気がつけば新車でロードバイクが買えるくらいのお金をつぎ込んでいたという事態にもなりかねないので要注意です。ただし、自転車の改造自体を楽しむのであれば、それもまた楽しいかもしれませんね。

S.ジャイアン
ライター

S.ジャイアン

週1ペースでライド、ポタリングに出掛けています。記事を通して多くの方と自転車の楽しみを共有できればと思っています。

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