はじめに
ロードバイクの小さなパーツの一つに「ステム」というものがあります。しかし、名前からはどの部分に取り付けられているパーツで、どのような役割を持つパーツなのかということを想像もできません。しかし、非常に重要な役割をもっており、ロードバイクには欠かせないパーツの一つです。今回は、ステムについての解説をしていきます。
ロードバイクのステムの役割
まずはステムについての紹介や、ロードバイクでのステムの重要な役割について知っていきましょう。ステムの役割を一つ一つ解説していきます。特徴を知ることができれば、ステムを交換するときにも、選びやすくなります。
ステムの役割①フレームとハンドルをつなげる
ステムは、フレームとハンドルの間に取り付けられています。ロードバイクのフレームとハンドルをつなぎ合わせている架け橋のような役割です。つまり、ステムがなければ、フレームにハンドルを固定することができません。最近では、ステム一体型のハンドルもありますが、基本的には分離しており、ステムを交換することで、ロードバイクのカスタマイズ性を広げることができます。
ステムの役割②ハンドルに角度をつける
ステムは、まっすぐに作られたものは少なく、ほとんどの製品が角度がつけられています。このステム自身の角度によって、ロードバイクでは、ハンドルに対して落差を生むことができます。ステムの角度が深いものは、ハンドルの位置も低くなるため、深い前傾姿勢をとりやすくなります。反対に、ステムが上向きに角度がつくように取りつけると、体を起こして乗車するときに楽になります。
ステムの役割③ハンドルとの距離を調節する
ステムは角度によって、ハンドルの高さを調整していますが、ステム自身の長さの違いで、ハンドルとの距離を広げたり、縮めたりすることができます。また、ステム角度が下向きに深いもので、長さも長いステムは、同じ角度の短いステムよりもさらにハンドルとの落差を設けることができます。ステムの長さは基本的に10mm単位で何種類か販売されています。
ロードバイクのステムの種類
ロードバイクのステムの特徴は理解できたでしょうか? ステムの特徴が理解できたところで、次はステムの種類についての紹介をします。ステムは3つの項目によって種類が分かれており、たくさんの種類のステムが販売されています。
ステムの種類①長さ
ステムは、さまざまな長さのものが販売されています。長さは基本的に10mm単位で区切られて販売されています。数字を見ただけでは、たったの10mmでも実際に乗り比べてみると、乗車時の印象が大きく変わります。基本的には、体が大きい方や、腕の長さが長い方は、ステム長も長くなります。反対に小柄な方や、女性の方はステム長が短い傾向があります。
ステムの種類②角度
ステム長と同じく、たくさんの種類がある項目が「ステムの角度」です。ステムの角度は1°単位でさまざまな商品が販売されています。ステムの角度でもハンドルの位置が変わるため、ステムの角度も慎重に選択しなければなりません。また、走り方によっても角度は大きく変わります。ステムは上下どちら方向でも取り付けられるため、取り付け方で、上下どちらの方向にも角度に変化をつけることができます。
ステムの種類③素材
最後に、ステムの素材について紹介します。ステムには、アルミ・鉄・カーボンなどさまざまな素材で作られています。素材によって、振動吸収性やステムの剛性、重量がことなるため、自分に合った素材で作られたステムを選択しなければいけません。カーボン製のステムはアルミ製のものよりも軽いですが、価格は効果なものが多いです。