ヘッドパーツ交換のための基礎知識
自転車の部品を交換する作業の中でも、ヘッドパーツの交換は難易度の高い作業の一つです。ヘッドパーツの交換には、専用の工具を使う必要がありますし、頻繁に交換する部分ではありませんので、見慣れない作業です。ここでは、そんなヘッドパーツの交換のための基礎知識について触れていきます。
ヘッドパーツとは?
ヘッドパーツは、ヘッドチューブをはさんだ上と下の部分に付属していてフロントフォークを支えている部分です。ヘッドチューブとフロントフォーク・ステムをつないでいて、上下のワンの中にはベアリングが存在し、このベアリングが自転車のステアリング技術を支える効果を発揮しています。
用語解説①ヘッドチューブ
ヘッドチューブとは、自転車のフレームの一番前の部分で、ハンドルの下にあって垂直になっている部分が該当します。自転車のフレームは場所によって、トップチューブ・ヘッドチューブ・ダウンチューブ・シートチューブといい、ヘッドチューブはフレームの一部分を指します。
用語解説②フロントフォーク
フロントフォークは、自転車のフレームと前輪をつなぐ部分に存在します。マウンテンバイクでは、サスペンションがある部分が該当します。
用語解説③ステム
ステムは、自転車のフレームとハンドルをつなぐ箇所にあり、逆L字型に曲がっている部分が該当します。
用語解説④ワン
ワンは、ヘッドパーツを上下に支える部分で、外から見るとお椀のような形をしています。中にベアリングが存在し、ベアリングを閉じ込めておく存在でもあります。ヘッドチューブの上下にある小さなパーツの部分が該当します。
用語解説⑤ベアリング
ベアリングは、小さい球形のボールが円形につながったものです。自転車の動きを支える大事な部分で、ヘッドチューブだけでなく、自転車のホイールやBB(=ボトム・ブラケット/クランクを支える部分)といった箇所にも使用されています。
ヘッドパーツを交換する効果
ヘッドパーツは、ヘッドチューブの上下の中に存在するベアリングによって、スムーズなステアリング技術を発揮させる効果があります。しかし使用年数を重ねるとベアリングが摩耗してスムーズな回転効果が落ちたり、ヘッドパーツに緩みが生じたりすることがあります。これらの問題は、ヘッドパーツを新しく交換して、ベアリングの効果を回復させることで解決できます。
自分でヘッドパーツの交換ができる?
ヘッドパーツを交換するためには、特殊な専用工具が必要となります。専用工具はそれなりのお値段がしますので、その意味では個人が自分で交換するのはハードルが高いと言えます。しかし、専用工具さえ用意できれば、個人でもヘッドパーツの交換が可能になります。ぜひ挑戦してみましょう。
自分でヘッドパーツ交換ができれば、ハンドルまわりの故障や不具合が発生しても、冷静にその原因を見極めることができるよ!