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ロードバイクへの体重のかけ方(4つ)
ペダルにしっかり体重をかける感覚をつかもう!
自転車のポジションをしっかりと設定できていると、乗車中の重心の位置が理想的なところに定まります。それらの調整が完了したら、次はペダルへ体重をかける感覚をつかみましょう。ペダルに体重をかけるような漕ぎ方をマスターできれば、今までよりも楽に速く走れるようになります。
ロードバイクへの体重のかけ方①
体重のかけ方① 体重はしっかりペダルに乗せる
ロードバイクに乗っているときに一番体重を場所は、ほかでもなくペダルです。ロードバイクを進めるための力に変換されるのは、ペダルへの力のみです。ペダルにしっかりと体重を乗せるときに、自分の体重を最大限に生かして漕ぐことが大切です。体重のかけ方が上手くなると、ヒルクライムでも速く走れるようになります。
ロードバイクへの体重のかけ方②
体重のかけ方② 過度なサドル荷重やハンドル荷重は避けよう
間違った重心位置として代表的なものが、サドル荷重とハンドル荷重です。サドル荷重では、重心の位置が後ろ過ぎてしまうので、うまくペダルを踏みこむことができなくなってしまいます。さらには、走行中の振動でお尻が痛くなってしまうでしょう。また、ハンドル荷重はちょっとした段差でも転倒のリスクが高まってしまします。最悪の場合、振動でハンドルから手が外れてしまうこともあります。
ロードバイクへの体重のかけ方③
体重のかけ方③ ペダルは12時の位置から踏み込む意識を持とう
ペダルは12時から6時の位置にあるときに加わった力が推進力に変換されます。逆に、6時から11時までの位置でどれだけ踏み込んだとしても、推進力には変換されません。理想は3時に位置で踏み込む力がピークになることですが、3時の位置で踏み込むように意識しても、遅れてしまいがちなので、12時の位置から踏み込むように意識してペダリングしましょう。
ロードバイクへの体重のかけ方④
体重のかけ方④ 上半身の重さも利用するイメージでペダリングしよう
ペダルの踏み込みを意識していると、どうしても下半身の力だけで踏み込んでしまいがちです。しかし、上半身の重さもペダルにかけたほうが効率もよくなります。脚だけで踏み込むよりも、上半身や体幹も適度に力を入れて、全身の重さをペダルに集中して乗せられるようにしましょう。ヒルクライムなどの高いパワーが求められる場面では、かなり有効です。
場面の変化による体重のかけ方の違い
これまでに説明してきた重心の位置や、ペダルへの体重のかけ方は、あくまでも理想的なかたちです。しかし、屋外を走行するロードバイクはずっと平坦な道を走行するというわけではなく、実際には細かいながらもアップダウンがあります。ヒルクライムなどでは重心の位置も大きく変わってきます。そのようなさまざまな場面での重心位置の変化についての解説をしていきます。
①ヒルクライムでは前乗りが基本
ヒルクライムなどで登り坂をのぼるときには、道路に傾斜がある関係で、フロントタイヤがリアタイヤよりも高くなります。そのような状態で普段通りに乗ってしまうと、重心位置が普段よりも後方に位置しやすくなります。それでは、ペダルにうまく体重を乗せられなくなってしまうので、ヒルクライムではサドルの前方に腰かけるようにしましょう。
坂の斜度が変化するなかでも、スムーズに前後移動ができるよう練習していきましょう。
②下り道では後ろ寄りに体重をかけよう
ヒルクライムのときとは逆で、下り道では重心が前方に寄ってしまいます。そのため、下り道では普段よりもサドルの後ろに腰かけるように意識するといいでしょう。また、体重をペダルに乗せられないだけでなく、前方に重心が移動してしまっている状態では、バランスを崩して転倒する危険もあります。
まとめ
今回は、適切な乗車姿勢を作り出すためのロードバイクのセッティング方法や、ペダルに適切に体重を乗せる方法や意識の仕方についての説明を行ってきました。ロードバイクのポジションに関しては、最終的には実際に乗ってみてから微調整する必要があります。ペダリングを行っているときの体重は、大部分をペダルに乗せるようにして、効率よく体重をペダルに乗せるようにしていきましょう。
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ヒルクライムで必要以上に前乗りになってしまうのは逆効果です。あくまでも、ペダルに体重を乗せやするために前乗りにするので、ペダルに体重が乗せられる範囲でサドル上での前後移動をしましょう。