ローラー台の正しい選び方
ここまでは、固定ローラーや三本ローラーの種類や特徴などについての解説をしてきました。それでは、実際にどのような目的を持った方が、どのようなローラー台を選ぶべきかの解説をします。自分の目的に合ったローラー台を選べるようになりましょう。
選び方① 初心者の方でバランスやスキルを身につけたい場合
まずは、ロードバイクを購入したばかりで、今からバランス感覚やスキルを身につけていきたいという方の場合です。その場合には、自分を追い込むようなトレーニングが行える固定ローラーよりも、バランス感覚などの基本的な練習が行える三本ローラーの方が向いているでしょう。固定ローラーを使用して崩れたフォームでトレーニングするよりも、三本ローラーできれいなペダリング技術を身につける方が賢明でしょう。
選び方② インターバルトレーニングを行う場合
インターバルトレーニングで自分の限界まで追い込みたいという方は、固定ローラーをおすすめします。三本ローラーでもインターバルトレーニングは行えますが、ローラーの構造上、そこまで追い込むことは難しいです。また、バランスを取りながら行う必要もあるので、インターバルトレーニングは固定ローラーで行う方がいいでしょう。
選び方③ 静かなローラー台が欲しい場合
静かなローラー台が欲しい場合は、固定ローラーを選びましょう。固定ローラーの中でも、ダイレクトドライブ式のものを選ぶことをおすすめします。ダイレクトドライブ式であれば騒音を極力抑えた状態で使うことができます。金額的にはかなり高価ですが、アパートなどの周囲の方への配慮が必要な方は、固定ローラーのなかでも、ダイレクトドライブ式のローラー台がいいでしょう。
ローラー台を使った人気のトレーニング方法
自分の目的にあったローラー台を選べたあとは実際にローラー台を使ってのトレーニングに取り組んでみましょう。ローラー台でのトレーニングといってもその種類はとても多いので、代表的なものをご紹介します。
トレーニング① 高回転ペダリング練習
まずは高回転ペダリングの練習です。このトレーニングは心肺機能の向上というよりも、ペダリングスキルやバランス感覚の向上につながります。そのため、ローラー台は三本ローラーが適しています。固定ローラーでも高回転ペダリング練習は行えますが、三本ローラーのようにスキルの向上にはつながりにくいです。初心者の方はぜひ取り組んでみましょう。
トレーニング② インターバルトレーニング
心肺機能の向上などの効果が期待できるのがインターバルトレーニングです。インターバルトレーニングはかなりハードな練習になります。また、一定以上の負荷がかかる必要もあります。そのため、インターバルトレーニングを行う場合は固定ローラーで行いましょう。固定ローラーは限界まで追い込むことができるので、タバタ式のインターバルトレーニングなどでハードに追い込みましょう。
タバタ式インターバルとは?
タバタ式インターバルは比較的短時間で高強度運動を行って、心肺機能の向上などを目指すトレーニング方法です。具体的な例としては、30秒全力走と20秒休憩を8セット繰り返すものです。内容はさまざまですが、どれも自分の限界まで追い込むメニューになっています。
トレーニング③ Zwiftを使用したトレーニング
最後に、Zwiftを使ったトレーニングです。Zwiftは普通に使っているだけでも室内にいながら屋外を走っているような感覚で走行できます。そのため、ローラー台の欠点である退屈さを改善してくれます。Zwiftでのワークアウトやイベントに参加するとさらに楽しめます。また、スマートトレーナーでは自動負荷装置によって、実際の上り坂の斜度を再現してくれるので、スマートローラーでのZwiftも行うことをおすすめします。
Zwiftとは?
Zwiftはローラー台で走行しているパワーやスピードをアプリに反映させて、仮想空間で走行するというものです。世界中のたくさんの方が利用しており、ここ最近で人気のあるサービスです。レースイベントやロングライドのイベントも定期的に開催されています。
まとめ
ロードバイクでローラー台を使って室内でのトレーニングに取り組もう!
今回は、ローラー台の種類やその特徴、ローラー台の選び方をご紹介しました。ローラー台には、さまざまな種類のものがあり、その一つ一つの特徴が異なります。そのため、自分の目的にあったローラー台を選ぶことが大切です。実際に目的にあったローラー台を購入した後は、トレーニングにしっかり取り組んでいきましょう。Zwiftなども一緒に利用することで、楽しみながらトレーニングに取り組むことができるのでおすすめです。