ラレーとは?
ラレーは1887年にイギリス・ノッティンガムのラレーストリートで、フランク=ボーデン氏が立ち上げたブランドです。内装式変速やハブダイナモなど自転車の歴史に欠かせない数々の開発を行い、今の自転車の原型を製品化しました。特に代表作の1つである「ロードスター」は日本の一般自転車(ママチャリ)の原点とも言われています。また、ロードレースへも積極的に参加し好成績を収め、20世紀中ごろには世界最大の自転車メーカーと言われるまでに発展しました。
日本のラレーブランドを作り上げた「アラヤ」
日本国内で流通しているラレーブランドの自転車は、ライセンス契約を結んでいる大阪の老舗鋼管メーカー「アラヤ(新家工業)」が開発、製造しています。アラヤは日本で初めてマウンテンバイクを投入するなど自転車にも造詣が深く、現在もこだわりのクロモリフレームを中心に豊富な種類の自社ブランド自転車を展開しています。アラヤは本家以上にラレーの歴史を重んじ、本家では扱いが少なくなっているクラシカルなスタイルやクロモリフレームなどを継承したモデルを製造し、根強い人気があります。
ラレーのミニベロはRSW(Raleigh Small Wheels)
アラヤはラレーブランドの自転車に種類ごとのシリーズ名を付けています。ロードバイクはCarlton(カールトン)、クロスバイクはRadford(ラドフォード)とClub Sport(クラブ・スポーツ)、そして、ミニベロがRSW(Raleigh Small Wheels)です。これを個別のモデルではアルファベット3文字、ないし4文字で表しており、それが1つのステイタスであり人気になっています。
ラレーのミニベロとは?
ここではラレーの最新人気ミニベロを紹介する前に、歴史や全体的な特徴、おすすめポイントを解説します。
ラレーのミニベロとは①クラシカル
アラヤの製造するラレーブランドは、長い歴史を継承したクラシカルなスタイルが多いです。ほかのメーカーとは一線を画すデザインが目立ちますし、ミニベロもRSWが最初に発売された1960年代のデザインを踏襲しています。さらに、ラレー型の泥除け(マッドガード)やダブルレバーなど、現代ではあまり見られなくなったパーツを使用し、ヴィンテージ好きのコアなファンからの人気も獲得しています。
ラレーのミニベロとは?②実用性が高い!
クラシカルやヴィンテージという言葉が並ぶと、コレクションや部屋のインテリアのようなイメージがあるかと思いますが、ラレーのミニベロは実用性の高さでも一目置かれる存在です。歴史の踏襲がテーマにあるためモデルチェンジは少なめですが、常に新しい技術を取り入れ製品を現代に合う形にアップデートさせてきました。ミニベロでも走行性重視で451サイズのホイールに統一するなど、快適に効率よく街乗りやサイクリングできるように計算されています。
ラレーのミニベロとは?③クロモリへのこだわり
このあと紹介するラレーの最新モデルは全てクロモリフレームです。ラレーは「THE ALL STEEL BICYCLE」というキャッチフレーズを長年に渡って使い続けていたように、鉄製の自転車にこだわっていました。まだ自転車のフレームが色々な種類の金属で作られていた時代から鉄オンリーを貫き、その歴史を今も継承しています。クロモリは独特のバネ感のある快適な乗り心地と頑丈さがあり、街乗り車に適した素材のため、クロモリフレームのミニベロは理にかなった自転車なのです。
ラレーのミニベロとは?④カスタムしやすい!
ラレーのミニベロには泥除けやスタンドが標準装備されているモデルがありますが、後付けできる純正のオプションパーツも数種類用意されています。それに応えるようにフレームやホイール、ヘッドパーツなどがカスタムしやすい仕様になっています。特にクロモリは頑丈なため、アルミやカーボンではフレームに直接パーツを取り付けるのがためらわれるところを、躊躇なく装備できるメリットもあります。
【2021年最新】ラレーのおすすめミニベロ4選
ここからはラレーの最新ミニベロを紹介します。ラレーのミニベロは定番の街乗り向きモデルから、ロードバイクタイプ、女性にも乗りやすいミキストフレームなどの種類がありますので、分かりやすいように比較もします。それでは2021年最新モデルを紹介していきます。
【2021年最新】ラレーのおすすめミニベロ①RSC(RSW Carlton)
RSC RSW Carlton
参考価格: 183,700円
ラレーを世界的メーカーに押し上げたのは、レーシングサイクルのワークショップであった「Carlton(カールトン)」を吸収合併したことも原動力の1つです。現在もアラヤはラレーのロードバイクに全てカールトンの名を冠しており、この「RSC(RSW Carlton)」にもその名を刻んでいます。RSCは名前だけでなく、シマノ105をメインコンポに56Tのラージギアを装備し、ミニベロながらカールトンロードバイクのコンセプトをしっかり継承しています。ミニベロとしてはかなりの高価格ですが、ロードバイクとして考えればコスパは高いと言えます。
フレーム/フォーク素材 | クロモリ/カーボン |
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サイズ | 460、520mm |
カラー | Steel GRAY, Canyon RED |
重量 | 9.7kg |
【2021年最新】ラレーのおすすめミニベロ②RSS(RSW Sport)
RSS RSW Sport
参考価格: 71,500円
このあと紹介する美しいプロモーションが人気の「RSM」のデザインを継承しながら、完全水平のホリゾンタルスタイルで蘇ったクロモリフレームです。ラレーのミニベロに共通する大きめサイズのホイールはリムをポリッシュ仕上げ、側面がベージュカラーのスキンサイドタイヤを採用し、走行性能を高め、全体的に引き締まった洗練さを印象付けています。また、泥除けとダブルレッグスタンドを標準装備、座り心地のよいコンフォートサドルなど、快適に街乗りできる仕様になっています。
フレーム/フォーク素材 | クロモリ/ハイテン |
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サイズ | 480、520mm |
カラー | Agate BLUE, Deep GRAY, Mistletoe KHAKI,Mocha BROWN, CANYON RED |
重量 | 11.5kg |
【2021年最新】ラレーのおすすめミニベロ③RSM(RSW Sport Mixte)
RSM RSW Sport Mixte
参考価格: 71,500円
女性や小柄な方でもまたぎやすいように、トップチューブが下がった「ミキストフレーム」を採用した人気モデルです。RSS(RSW Sport)同様に泥除けとスタンドを標準装備、スリップ防止のためにペダルの踏み面にラバーを埋め込むなど、街乗りに配慮した仕様が目立ちます。また、スカートやズボンのすそがチェーンオイルで汚れるのを防ぐ「ギアガード」や、RSSよりも座面が厚めでクッション性の高いサドルを採用しており、女性を意識した仕様にもなっています。
フレーム/フォーク素材 | クロモリ/ハイテン |
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サイズ | 420mm |
カラー | Agate BLUE, Club GREEN, Natural KHAKI, Ice WHITE, BRONZE RED, MAGENTA HAZE PP |
重量 | 11.7kg |
【2021年最新】ラレーのおすすめミニベロ④RSP(RSW Special)
RSP RSW Special
参考価格: 105,600円
RSP(RSW Special)はキャリアやバッグを車体に装着し、荷物を装備して走れる旅行用自転車「ツーリング車」タイプのミニベロです。高いギア比やロードバイク用のコンポを採用し、ツーリングに必要な快適さとスピード性能を向上させ、ミニベロの弱点をしっかり補っています。また、シフトレバーをダウンチューブに配し、ハンドルの水平部分に補助ブレーキレバーを装備することで、どんな姿勢でもシフトチェンジやブレーキングがしやすくなっています。さらに、オリジナルのクイルステムやラレー型の泥除けなど、伝統のクロモリフレームをオーダーメイドで仕上げたかのような、唯一無二感があるのも人気の秘訣です。
フレーム/フォーク素材 | クロモリ/クロモリ |
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サイズ | 460、520mm |
カラー | Gloss BLACK, Queen's IVORY |
重量 | 11.8kg |
出典:アラヤ