BMXとは?
BMXは「Bicycle Motocross」の略です。本来ならオートバイで行うモトクロスを、年齢的にまだバイクに乗れないアメリカの子供たちが自転車で行ったのが始まりとされています。その起源から現在もスピードや技を競う自転車競技として行われています。その一方、スケボーやバスケットボールの3on3(3×3)などと共に、ストリートカルチャーとして普及してきた歴史もあるため、おしゃれや趣味として楽しむライダーも少なくありません。
BMXの特徴
BMXは競技用のため、頑丈で構造が単純です。競技に関係の無いものは装備されておらず、変速機能が無いものがほとんどですし、ライトやスタンドも付属しません。車輪は競技の標準に合わせ20インチが基本ですが、街乗りには24~26インチでサドルに座ったまま乗れる「クルーザー」モデルも人気です。タイヤは太目の2インチ前後が平均、また、車高が低く、ハンドルは取り付け位置から大きくライズしたバーが採用されます。
街乗りにはブレーキが必須!
BMX競技では前後にブレーキを装着する必要がないため、市販のBMXは必ずしも前後ブレーキが揃っているとは限りません。しかし、自転車が公道を走る際は前後にブレーキを装備していなくてはならないため、付いていない機種を選んだ場合、街乗り仕様にするにはカスタムが必要です。
BMXのジャンルと自転車の特徴
BMXの競技は「レース」と「フリースタイル」の2系統に分かれており、フリースタイルはジャンルの中でさらにいくつかの競技、乗り方に分類されます。それぞれで使用する自転車の特徴が異なり中には街乗りに不向きなジャンルもあります。今回は使用する機体が街乗り向きでもある、「レース」とフリースタイルの「ストリート・パーク」について、競技、自転車の特徴を確認しておきましょう。
街乗りにもおすすめのジャンル①レース
レースはBMXの発祥でありオリンピックの正式競技でもあります。さまざまな形のジャンプ台やコーナーが設けられた1周400mほどのダート(砂)コースを、4~8人で走り順位を争います。スピード競技であるレースは「走り」の要素が重要なため、使用する自転車もBMXの中では走行性能が高い部類となり、街乗り向きの機種も見られます。
街乗りにもおすすめのジャンル②フリースタイル「ストリート・パーク」
フリースタイルは「技」を競う競技であり、技をどこで披露するかによってジャンルが異なります。「スケートパーク」という専用の施設で行われるのがオリンピックの新競技「パーク」、街中で手すりや縁石などを利用して技を繰り出すのが「ストリート」です。自転車はハードな乗り方に耐えるために衝撃に強く頑丈です。ただし、サドルが前上がりになっているため立ったまま乗ることになりますし、フロントギアが小さくタイヤも太めなので、長距離走行には不向きです。
街乗り向きのBMXとは?
BMXは本来競技用であり、街乗り向きに作られてはいません。しかし、ジャンルによっては街乗り向きの要素が取り入れられていますし、おしゃれなデザインのものも少なくありません。また、最初から普段使いの街乗りを意識して作られている機種もあります。ここではどんなBMXが街乗り向きなのか解説します。
街乗り向きBMX①推進力に優れたモデル
BMXは小径の車輪にギア比も低いため、他の自転車に比べて推進力(前に進む力)が小さく、ペダルを漕いでも前に進みにくいです。そのため、街乗りには推進力が高くなる、フロントギアに40T前後の大きいチェーンホイール(歯車)を採用しているモデルがおすすめです。また、同じ力でペダルを漕げれば車輪が大きい方が推進力は高まるため、ホイールが24インチ以上あるモデルは街乗り向きです。
街乗り向きBMX②細めのタイヤ
自転車のタイヤは細くなるにつれて転がりが転がりがよくなるため、スピードが上がります。BMXのタイヤは全体的にやや太めのため、街乗りならば少し細目のものを選ぶとよいでしょう。また、レーサーはブロックタイヤが多いため、舗装路がメインの街乗りではカスタムも考えましょう。
街乗り向きBMX③オールドスクール
オールドスクールは1980年代のフリースタイルに用いられていた車体を模し、当時使用されていたパーツなどを集めて再現したBMXです。特に決まった定義はないものの、車体、パーツの仕様が街乗り向きで、デザインもクラシカルでおしゃれなため、ファッションとしても若者に人気があります。
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】6選
ここからは街乗りにもおすすめのBMXを、ホイールサイズ別に「24インチ以上」「20インチ以下」に分けて紹介します。まずは24インチ以上の街乗り向けBMXから。
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】①DURCUS ONE(ダーカスワン):H-STREET
DURCUS ONE H-STREET
参考価格: 57,200円
東京のストリートシーンに映える自転車作りをしているブランド「DURCUS ONE」のクルーザーモデルです。DURCUS ONEらしいおしゃれなデザインに、高いハンドルバーなど、誰もが扱いやすいおすすめモデルです。
フレーム素材 | クロモリ |
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タイヤサイズ(インチ) | 24×1.85 |
チェーンホイール(前ギア) | 39T |
ブレーキ | 前:キャリパーブレーキ/後・Uブレーキ |
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】②HOW I ROLL (ハウアイロール): T19 - TWO FOUR
HOW I ROLL × T19 - TWO FOUR
参考価格: 85,800円
画像出典:楽天
東京のストリートカルチャーの中心を担っていたスケートチーム「T19」とのコラボモデルです。細部にまで80年代のオールドテイストを盛り込み、ヘッドパーツも1インチを使用しているため、当時のパーツでのカスタムも可能です。
フレーム素材 | クロモリ |
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タイヤサイズ(インチ) | 24×1.75 |
チェーンホイール(前ギア) | 44T |
ブレーキ | MXスタイル |
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】③MONGOOSE(マングース):Kos Kruiser
Kos Kruiser
参考価格: 73,700円
マングースは創始者がBMXという言葉を生み出したとされる、元祖BMXブランドです。コスクルーザーはオールドスクールのおしゃれな雰囲気を出しつつ、レースモデルの復刻版らしく前後で違うサイズのタイヤを履くなど、走行性にもこだわっているため、街乗りとして実用性が高いモデルです。
フレーム素材 | クロモリ |
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タイヤサイズ(インチ) | フロント:26 × 2.1/リア:26× 1.95 |
チェーンホイール(前ギア) | ホワイト:40T/ブラック:36T |
ブレーキ | Vブレーキ |
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】④あさひ:レユニオンインスティンクト24LTD-J
あさひ レユニオンインスティンクト24LTD-J
参考価格: 32,980円
スタイルはBMXですがスタンドやフレームバッグが付属する、街乗りに特化したモデルです。クッション性のあるサドルにロードバイクにも使用されるブレーキを装備し、快適性も確保されています。
フレーム素材 | スチール |
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タイヤサイズ(インチ) | 24×1.95 |
チェーンホイール(前ギア) | 39T |
ブレーキ | デュアルピボット |
街乗りにおすすめのBMX【24インチ以上】⑤SE BIKES(エスイーバイクス):BIG RIPPER 29
SE BIKES BIG RIPPER 29
参考価格: 93,280円
ロードバイクと同等のサイズ29インチのタイヤを履く、走行性に優れた街乗り向きのBMXです。しかも、軽量なアルミフレームですので、加速性に優れスピード走行も楽しめます。
フレーム素材 | アルミ |
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タイヤサイズ(インチ) | 29×2.10 |
チェーンホイール(前ギア) | 33T |
ブレーキ | Vブレーキ |
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