ディスクロードの輪行で必要なアイテム(3つ)
輪行の際に必要なアイテムとして、輪行袋やエンド金具が挙げられます。加えて、必需品ではありませんが、スプロケットカバー、チェーンカバー、フレームカバーを使用する人もいます。ディスクブレーキモデルのロードバイクでも、リムブレーキモデルと必要なものは同じです。では、ディスクブレーキだから必要となるアイテムとはどんなものがあるのでしょうか。紹介していきましょう。
①ディスクブレーキ用エンド金具
ディスクブレーキモデルとリムブレーキモデルとでは、エンド幅が異なります。ディスクロードのリアエンド幅は142mmで12mmのシャフトのスルーアクスルが主流ですが、リムブレーキのエンド幅は130mmでクイックリリースが主流です。したがって、リムブレーキのエンド金具は取り付けができないので、ディスクブレーキ専用のものが必要です。
②パッドスペーサー
パッドスペーサーでブレーキピストンのつまりを解消
油圧ディスクブレーキでは、ホイールを外した状態でブレーキレバーを握るとブレーキキャリパーのピストンが押し出されて戻らなくなるのですが、それを防ぐアイテムが「パッドスペーサー」です。使い方は、ホイールを外した後のパッドの隙間にスペーサーをはさむだけです。
機械式には不必要
パッドスペーサーは、ホイールを外したならすぐにはさむように習慣づけるといいでしょう。ディスクロードを購入するとメーカー純正品が付属していることも多いです。また価格も数百円程度なので、自分の使いやすいものを買うのもいいでしょう。機械式ディスクブレーキにパッドスペーサーは必要ありません。
③ローターカバー
ブレーキーローターに油や汚れは禁物
輪行袋の内側にチェーンやスプロケットの油や汚れが付着していることがありますし、チェーンやスプロケットが直接ブレーキローターに接触する可能性もあるかもしれません。ローターについた油がブレーキパッドに移ると、ブレーキ性能が低下して非常に危険です。
油や汚れからローターを守る
ローターカバーは、ディスクブレーキローターにかぶせて保護するアイテムです。ただ、ナイロンやポリエステル製で柔らかいので、外部の衝撃からというより油や汚れから守るのが本来の目的と認識したほうがいいでしょう。
「エアを噛む」は都市伝説⁈
「エアを噛む」って本当?
輪行で自転車を立てたり逆さにするとエアを噛んでしまうと心配する人も少なくありません。しかし、組付けの際にしっかりエア抜きがされていれば、まったく問題はありません。
ブレーキレバーがスカスカになった時の対処法
ただ、エア抜きがきっちりとできていなかったり、オイルラインに残っていた場合は、ブレーキレバーがスカスカになる可能性があります。そんなときは慌てずに、20~30回程度繰り返してレバーを握ると、エアがタンク内に上がってきて回復します。
まとめ
ディスクブレーキモデルのロードバイクでの輪行は、リムブレーキモデルのものと比べて特に難しいわけではありません。基本的にはさほど違いはなく、注意点が多少増えるくらいです。そして、その注意点もしっかり把握して対応すれば問題になることはありません。ディスクロードでもどんどん輪行へ飛び出して、自転車の行動範囲を広げましょう。
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パッドスペーサーを忘れたり失くしたなら、段ボールや名刺などの厚紙を差し込んでおけば、応急処置として対処できます。