スタートの練習をするときのポイント
シクロクロスでは、スタートダッシュを決めて、最初にどれだけ前に位置しているかということが非常に重要です。スタートも練習するポイントを理解しておくだけでも、変化が生まれます。次に、スタートを練習するときのポイントを紹介します。
ポイント①素早くクリートをつける
スタートの練習をするときに、まずは、素早くクリートをつけられるように反復して練習しましょう。クランクが12時の方向にある位置からクリートをとりつけるように意識すると、クリートがつけやすいです。クランクが6時の方向に位置しているときに、クリートをとりつけようとすると、一度ペダリングをとめなければいけなくなるため、避けるようにしましょう。
ポイント②ギアは少し重めにしておく
スタートするときには、最初から大きな力をペダルにかけて、大きな推進力を生みだす必要があります。そのときに、ギアを少しだけ重くなるように事前に変速しておきましょう。そうすることで、スタートのときに素早く加速することができます。また、ギアを重くしておくことで、クリートをつけやすくもなるため、スタートをスムーズに決められるようにもなります。
ポイント③はじめからサドルに乗っておくとやりやすい
スタートのときに素早くクリートをつけて、加速するため、最初からサドルに乗っておくとやりやすいです。片方のクリートはつけた状態で、もう一方の足を地面につけましょう。その状態で、サドルの上にお尻を置くようにすると、サドルに座りながらスタートを待つことができます。その状態からスタートした方が、お尻をサドルの方に持ち上げる必要がなくなるため、安定してクリートをつけられます。
スタートのときに意識するポイント
- ①スタート後に素早くクリートをつける
- ②ギアはあらかじめ少し重めにする
- ③スタート前からサドルにまたがっておく
自転車の担ぐ練習をするときのポイント
シクロクロスでは、自転車を担いで走ることもあります。しかし、自転車も重量としては、7~8kgは最低でもあります。実際に担いで走ってみると、想像よりも重く感じます。しかし、担ぐポイントを押さえておくだけでも疲労感は大きく変わります。次に、自転車を担ぐときのポイントを解説しましょう。
ポイント①ダウンチューブを抱えるようにする
シクロクロスで自転車を担ぐときの基本的な方法は、ダウンチューブ全体を腕で持ち上げる方法です。トップチューブ・ダウンチューブ・シートチューブで囲われたフレームの三角の空間に右手を入れて、ダウンチューブを抱えるように持ち上げましょう。そのときに、右肩にトップチューブが乗るくらいまで深く手を入れるようにすると体全体で支えられるため、安定します。
ポイント②ハンドルは動かないように固定する
ダウンチューブを抱えるようにして、トップチューブを肩の上に乗せるようにして担ぐことができれば、フレーム自体はかなり安定した状態を保つことができます。しかし、それだけでは、ハンドルが固定されていないので、フロントホイールなどが非常に不安定です。それを防ぐためにも、右手でハンドルも固定するようにしましょう。ハンドルも固定できれば、走っていても自転車がぐらつきにくくなります。
自転車を担ぐときに意識するポイント
- ①ダウンチューブを抱える
- ②ハンドルは動かないように固定する
シクロクロスでテクニックが重要な理由
シクロクロスの基本的なテクニックや、そのテクニック練習をするときにポイントは紹介しました。しかし、なぜそもそもシクロクロスでは、テクニックを向上させていくことが必要なのでしょうか? 次は、シクロクロスにおいてテクニックが重要な理由についての解説をします。
理由①レースタイムに直結しやすい
シクロクロスは、オフロード環境で走行するため、コーナーリング時のスピードの差が積み重なると、大きなタイム差を生み出してしまいます。テクニックの練習をして、速い速度でコーナーリングを行うことができれば、その分レースを優位に進めることができます。少しでも速く走れるようになりたいのであれば、フィジカル面の練習とともに、テクニック面の練習も欠かしてはいけません。
理由②安全に走ることができる
シクロクロスでは、テクニック面の練習を行わずに、無茶なコーナーリングなどを行っていると、すぐに転倒してしまいます。ロードバイクのように高速で走行中に転倒するような場面は少ないかもしれませんが、スピードが遅くても転倒時の衝撃は大きいです。骨折につながることもあるため、安全に走るためにも、テクニックの練習は非常に重要だといえます。
理由③休む時間をつくることができる
シクロクロスは、競技時間が他の競技と比べて、比較的短い時間で行われるため、全力で漕ぎ続けることが必要な自転車競技です。しかし、競技時間のすべての時間を全力で漕ぎ続けることは難しいです。しかし、安定したコーナーリングを行えるようになれば、無駄な加減速がなくなるだけでなく、ライバルとの差を広げて余裕をもって走れるため、ところどころ休む時間というのもつくり出すことができます。
まとめ
シクロクロスの基本的なテクニックを身につけよう!
今回は、シクロクロスの基本的なテクニックの紹介や、練習するときに意識すべきポイントなどを解説しました。シクロクロスでは、レースで速く走れるためにはもちろんですが、何より安全に走れるためにも、テクニックの練習は非常に重要です。今回紹介した基本的なテクニックを身につけて、楽しく安全に走れるようにしていきましょう。
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