クロスバイクのブルホーン化のやり方！おすすめのパーツ組み合わせを紹介！

クロスバイクをブルホーン化するというカスタムが流行っていますが、ブルホーン化とは、クロスバイクのハンドル部分をブルホーンと呼ばれるバーに交換することです。ブルホーンのバーは、ハンドルの先端が牛の角のようになっているため、「ブルホーン」と呼ばれています。ブルホーンにすることで、乗り方や見た目がガラッと変わります。

クロスバイクのバーをブルホーンに変更することで、たくさんのメリットが生まれます。ハンドルバーを変えるだけで、同じ自転車とは思えないほど走りが劇的に変わることもあります。

クロスバイクはフラットハンドルですが、フラットハンドルでは、ハンドルの握り方が横向きになります。ブルホーンに交換すると、先端を握ったときに、ハンドルの握り方が横向きから縦向きに変わります。これによって、脇が締まり、足に力を込めやすくなり、強くペダリングできるようになります。また、ハンドルを握る位置が遠くなるので、より前傾姿勢にすることができ、風の抵抗が少なくなるため、平坦な道で速くなります。何よりクライミングがとても楽になります。

フラットハンドルのままだと、手はずっと横のままですが、ブルホーンを取り付けることで手を縦にできるようになります。持ち方を変えることができるので、疲労を分散でき、長距離走行が楽になります。

ブルホーンハンドルは、もともとTTバイクやピストバイクなどの自転車に使われるハンドルで、デザインが洗練されているものが多いです。ハンドル自体もかっこいいですし、前傾姿勢で自転車に乗っている姿もかっこよくなります。ブルホーンバーにはいくつかタイプがあるので、見た目にもこだわってしまいましょう！

カスタム方法によっては、使い勝手がそれほど良くならないこともあるのですが、カスタム方法によっては、シフターとブレーキを一体化させるSTIレバーに変更すると、ブレーキングとギアチェンジがとてもやりやすくなります。

フラットハンドルからブルホーン化すると、走行上ではメリットが大きいです。しかし、コスト面ではデメリットもあります。ブレーキやシフターのクランプ径が合えば、そのまま流用もできるのですが、ブルホーンのハンドルまでワイヤーが届かないことがあります。その場合、ブルホーンを握った状態での走行はかなり危険です。ブレーキやシフターのクランプ径が合わない場合は、合うものを購入する必要があるため出費になります。

クロスバイクをブルホーン化するのはとても簡単です。ブルホーン用バーを用意して、まずはブレーキレバーとシフターにつながっているケーブルを外します。そしてステムから元のバーを外し、ブルホーンバーを代わりに取り付けます。それからブレーキレバーとシフターを取り付けていきます。ブレーキやシフターによって取り付け方が違うので、注意が必要です。

ブルホーンは、金属がむき出しのものが多いため、バーテープを巻きましょう。バーテープには滑り止め効果があり、汗などの水分を吸収したり、衝撃を吸収する役割もあります。高額なものではないので、巻いておくと安全性が高まりますし、握り心地もよくなります。

ブルホーン用バーを購入するときには、持っているクロスバイクのバーと同じ径のバーを購入すると簡単に交換できます。ブルホーン用のバーには、いくつか種類があり、それぞれ特性があります。

ブルホーンバーの基本的な形は、フラットバーから角の根元までが、フラットか少し下がっており、バーの先端が上を向いているタイプで、「スタンダードタイプ」と呼ばれています。無理のないポジションで乗れるため、通勤や通学など普段の街乗りにおすすめです。

ブルホーンの先端にある角部分が上を向いていないフラットタイプのブルホーンバーもあります。ショートブルホーンバーと呼ばれることもあります。フラットバーで、バーの先端までフラットか少し下がっています。クラシカルなデザインや、シンプルなデザインの自転車と組み合わせるとオシャレです。

フラットタイプのブルホーンバーの中にもバー部分が少し下がっているタイプがあるのですが、よりバーが下にグイッと曲がっているドロップブルタイプがあります。「なで肩タイプ」とも呼ばれており、より前傾姿勢にしやすくなります。ロードバイクのようなドロップハンドルとも形が少し異なり、ドロップブルハンドルをつけることで、個性的な自転車にできます。

エアロタイプのブルホーンバーは、タイムトライアルやトライアスロンなどのレースで使用される競技用のバーです。デザインもカッコよく、軽量化されているため、見た目や軽さにこだわりたい人にはおすすめですが、高価なものが多いです。バーテープは先端だけに巻くことが多く、グローブをはめて乗る人が多いです。

クロスバイクのフラットバーをブルホーンバーにするだけがブルホーン化ではありません。ブルホーンバーにすることで、シフトレバーやブレーキレバーの位置も変更できます。シフトレバーとブレーキレバーの位置によって、ワイヤーの位置も変わったりするため見た目も変わりますし、乗り方にも影響してくるため、考慮が必要な部分になります。

STIレバーとは、シフターとブレーキレバーが一体化しているレバーのことです。ブルホーンの先端に、STIレバーを反対側に取り付けるとロードバイクのシフターのようにできるので、使い勝手がいいです。この形態にすると、ワイヤー類が前に出てしまい、エビのヒゲのように見えるので、「エビホーン化」と呼ばれています。

エアロブレーキとは、ワイヤーを内蔵できるタイプのブレーキレバーで、見た目がすっきりします。シフターは流用できるので出費を抑えられます。エビホーン化と違い、バーにワイヤーを内蔵できるため、見た目もシンプルで、ワイヤーが引っかかる心配がないため、安全性が高まります。しかし、Vブレーキと組み合わせられないため、ミニVブレーキかカンチブレーキへの交換が必要になります。

ギドネットレバーとは、ピストバイクなどに使われている長いブレーキレバーです。レバーが長いので、ブルホーンのどの部分を握っていても、ブレーキをかけられるので、高い安全性があります。シフターを流用できますが、Vブレーキと組み合わせられないので、ミニVブレーキかカンチブレーキに交換が必要です。

クロスバイクのカスタムとしておすすめのブルホーン化ですが、ブルホーンバーにはたくさんあり、シフトレバーやブレーキバーの取り付け方にも個性が出ます。フラットバーのままでは、前傾姿勢にも限界がありますが、ブルホーンバーに変えると、クライミングするときにもメリットがあります。自分にあったブルホーン化にカスタムしてみては？