自転車を塗装してみよう!
長年同じ自転車に乗っていると、経年劣化で自転車のフレームの塗装が剥がれてくることがあります。お気に入りの自転車だけに、買い替えたくない人も多いのではないでしょうか。そんな時は、フレームをカラースプレーで塗り替えてあげると見た目を新品同様にDIYでき、フレームだけでなく、タイヤも塗装できます。新しい自転車でも、自分でペイントし直すことで、個性的な自転車に早変わりします。
自転車を塗装する方法
自転車の塗り替えは、意外と簡単にできるので、DIYとしてはおすすめです。ただ、乾燥させる時間も必要なので、時間をしっかりとれる日に行いましょう。ここでは自転車を塗装する順序を紹介していきます。塗装の方法としては、クロスバイク、マウンテンバイク、ロードバイク、ピストバイクなどの車種は関係ありません。
自転車塗装の順序①道具を準備する
自転車の塗装には、ペンキやカラースプレー、ハケが必要になります。全てカラースプレーで塗装する場合は、ハケはなくても大丈夫です。ペンキをハケで塗るよりも、カラースプレーのほうが簡単なので初心者には、カラースプレーがおすすめです。フレームはかなり塗装料を消費するので、多めに塗装料を購入しておくと安心です。裏側や細かい部分、つなぎ目などは塗りにくいので、レンチなどの工具もあるとやりやすいです。手や地面、壁が汚れないように軍手やブルーシートも準備しておきましょう。
自転車塗装の順序②車体を清掃にする
塗装する前に、塗装する部分を拭いて清掃しておきましょう。汚れや埃が付いていると、うまく塗り替えができません。洗剤を染み込ませた雑巾で拭くと、汚れが落ちやすいです。サビている部分があるときには、サビ落としを使って、サビも落として綺麗にしておきましょう。このとき紙やすりや剥離剤で元の塗装を剥がしておくと綺麗に塗装できます。塗り替えたいところを丁寧に清掃し、そのあとよく乾燥させましょう。
自転車塗装の順序③マスキングテープでカバーする
カラーリングしたくない場所や、色分けしたいところにはビニール袋をかぶせたり、マスキングテープを巻いておいて、ペンキがつかないようにしておきます。一度ペンキが付いてしまうと、落ちにくいので、丁寧に巻いておきましょう。
自転車塗装の順序④カラースプレーしていく
カラースプレーで塗装するときには、塗りたい箇所から20~30㎝ほど離して、上下左右に満遍なく噴射するようにするとムラなく綺麗にカラーリングできます。比較的簡単に塗装できるスプレーですが、塗装料がなくなるときには大量のペンキが噴射され、汚くなってしまうことがあるので、なくなりそうなときはケチらずに新しいスプレーを使いましょう。
自転車塗装の順序⑤乾燥させる
塗装が終わったら、埃がつかないところで半日から1日程度乾燥させます。このときに乾燥の具合を確認しようと触ったりしないようにしましょう。半乾きだった場合、指紋がついたり、塗装が剥がれたりとせっかくした塗装が無駄になってしまいます。
自転車塗装の順序⑥クリアースプレーを塗布する
これは、絶対にしなくてはならない手順ではないのですが、クリアーというスプレーを塗装した部分に塗布すると、塗装の上に膜ができて、塗装が長持ちします。見た目も綺麗になるのでおすすめです。
ハケ塗装のメリット
自転車の塗装は、カラースプレーが簡単ですが、細かいところのカラーリングが難しいというデメリットがあります。一方でハケで塗装した場合は、フレームとタイヤの接点やチェーンとの隙間などのピンポイントでのカラーリングが可能です。また、厚塗りができるので、自転車の耐久性もアップします。耐久性をアップさせるために重ね塗りする場合には、毎度乾燥させてから行うようにしましょう。ハケでの塗装は、ハケの塗り跡が残ってしまうことがありますが、それも味として楽しめます。
カラーリングのコツ
自転車を塗装するときのコツを紹介します。スムーズに塗装して、イメージ通りのお気に入りの自転車をDIYしましょう!
カラーリングのコツ①完成図をイメージする
実際に塗装する前に、どんな配色にするのかカラーリングをきちんと検討しておくことが必要です。自転車の絵を描いて、リアルにイメージしておくと、イメージ通りのカラーリングに近くなります。この時に、どのような順番でカラーリングしていくかも考えておくと、スムーズに塗装作業が進みます。
カラーリングのコツ②剥離剤で元の塗装料を剥がす
フレームに剥離剤を塗布すると、もともと塗られている塗料が浮き出てきます。浮き出た塗料をブラシでこすると、塗料を塗る前の本来のフレームの表面が出てきます。強力な薬剤で、肌に着くと痛みが出るので、作業するときにはゴム手袋などを装着し、肌に剥離剤がつかないように注意しましょう。剥離剤を使わなくても塗装はできますが、使うととても綺麗な塗装になります。
カラーリングのコツ③下地用スプレーを塗布しておく
カラーリングをする前に、下地用スプレーを塗布しておくと、綺麗に仕上がります。下地用スプレーとしては、塗料を密着させるための「プライマー」というスプレーと、小さな傷を隠して本塗りをキレイに仕上げる「サーフェイサー」というスプレーの2種類があります。その両方の効果がある「プラサフ」というスプレーもあり、おすすめです。
カラーリングのコツ④重ね塗りをする
スプレーを離して吹きかけるときには、薄くなりがちなので、何度も重ねて吹きかけましょう。ハケで塗るときには乾燥させてから何度も重ねすると耐久性が上がります。スプレーを離して吹きかけたときには、ザラザラになりやすいですが、そのときは目の細かい紙やすりで磨いてあげると綺麗に仕上がります。
おすすめのスプレー3選
カラースプレーには、水性塗料やラッカー塗料などの種類がありますが、ウレタン塗料のものを選びましょう。ウレタン塗料は、熱に強いという特徴があります。ウレタン塗料の中からおすすめのスプレーを紹介します。
おすすめ①ホルツ ファッションカラー キャンディーペイント 300ml
ホルツ ファッションカラー キャンディーペイント
参考価格: 1,364円
鮮やかな発色をしてくれるカラースプレーです。防錆効果、耐光性、光沢も抜群で、コスパ最高です。ラメが入っているのですが、吹き付けるときに舞い上がりやすいので、換気のいいところでマスクをして作業してください。
おすすめ②GROSS.SELECT レトロカラー 【R-2】世田谷カラー
GROSS.SELECT レトロカラー
参考価格: 2,530円
レトロな色合いにしたいときにおすすめのカラースプレーです。艶ありなので、綺麗な仕上がりになります。「マクドイエロー」や「コーラレッド」など有名商品と同じカラーバリエーションがあるのが面白いです。色によっては、染まりにくいものがあり、下地塗装や複数回の重ね塗りを推奨しているものがあるので注意してください。
おすすめ③SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ウレタンクリアー 08006 [HTRC2.1]
SOFT99 ウレタンクリアー
参考価格: 2,164円
ペイント後の仕上げとして塗布して光沢を出し、ペイントを長持ちさせるのにおすすめのクリアースプレーです。気泡が入りにくく、垂れにくい性質なので、初心者にもおすすめできます。
自転車の塗装を楽しもう
自転車の色を塗り替えるDIYは、意外と簡単でおすすめです。スプレーは初心者でもできますし、ハケでペンキを塗る方法では、ペイントをしているようで楽しいです。自分の好みに合わせて、世界に一台だけの自転車をDIYしてみませんか?