自転車の種類ごとの速度を知る意味とは
自転車は、値段的にもそれほど高くなく、動かすための費用がかからない便利な乗物です。通勤・通学に電車利用する人もいれば、自転車を使う人もいるため街中をはじめ、一般道や公道でもよく見かけます。しかし、自転車は軽車両に分類され、速度の出し過ぎや運転操作を誤ると事故につながるため十分な注意が必要です。街中や一般道や公道を走行しているさまざまな自転車の速度を知ることは事故を未然に防ぐことに役立ちます。
自転車の種類
普通の通勤・通学や買い物などに使えたり、休日などクロスバイクやロードバイクでツーリングに使えたりと簡単に楽しめる便利なのが自転車です。そんな自転車には、普通の通勤・通学や買い物など街乗りに便利なママチャリなどシティサイクルがあります。ツーリング用としてはクロスバイクやロードバイク、オフロード用のマウンテンバイクなど種類があります。
安全走行のために速度を知ろう
ママチャリ・クロスバイク・ロードバイク・マウンテンバイクこれら自転車の速度には、どのくらい違いあるのか知って、一般道や公道での自分の自転車走行に、また自動車の運転時にさらに、歩行時での安全に役立つように解説していきます。
電車と自転車での通勤・通学の割合
まずは、東京など通勤・通学で電車と自転車の割合を知っておきましょう。通勤・通学に自転車を利用している割合が多いのが大阪府で20.9%、次いで愛媛県・京都府です。東京は13.5%で全国的には多い割合になっています。電車での通勤・通学が38%の割合です。駅まで自転車を利用してその後電車で通勤・通学する人を含むと自転車の利用は20%以上の割合になります。
一般道や公道は自転車が多い
このように一般道や公道には多く自転車が走行していることが分かります。そのため一般道や公道を自分の自転車で走行するときや自動車を運転するときには、多く自転車が走っていることを理解しておきましょう。
自転車平均速度:シティサイクル(ママチャリ)
電車ではなく、自転車を使って通勤・通学する人が多くいるため一般道や公道でよく見かけるのがシティサイクル(ママチャリ)です。シティサイクル(ママチャリ)を普通に乗った場合の平均速度は、12~19kmです。普通の通勤・通学や買い物など、どちらかと言えば短距離走行に利用する機会が多いのが、シティサイクル別名ママチャリと呼ばれる自転車になります。
ママチャリで平均速度12kmの場合
シティサイクル(ママチャリ)の普通の平均速度12kmは分速0.2kmになります。この速度で5000m走行するには、信号待ちなしで所要時間25分かかり、人が4〜5kmの速さで歩いたことになります。普通男性・女性の大人が歩く普通歩きが3.2〜4.8km、早歩きが4.8km以上と言われているので大人の早歩き相当と思えば理解しやすいでしょう。
ママチャリで平均速度19kmの場合
自転車平均速度19kmは、分速0.32kmになります。この速度で5000m距離走行するには、信号待ちなしで所要時間16分ほどかかり、人の徒歩では4〜5kmの速さとなり速度12km・15kmとほぼ同じの普通男性・女性の大人の早歩き~小走り相当です。
自転車平均速度:マウンテンバイク
マウンテンバイクは、平均時速 18~25kmです。マウンテンバイクは、アスファルトのように舗装さている普通の一般道や公道ではなく、路面にデコボコといった凹凸があったり、砂利があったり、いわゆるオフロードを走行する目的で開発された自転車です。
特徴として
マウンテンバイクは、オフロードでも安定して走れるようにタイヤが太くて、悪路でも壊れないようにフレームが丈夫なのが特徴です。マウンテンバイクの平均速度18~25kmがどのくらい分速になるのか、5000mの距離基準に速度ごとにみていきましょう。
マウンテンバイクの平均時速22km
マウンテンバイクの平均速度22kmは分速0.36kmです。この速度で5000m走行するには、信号待ちなしで所要時間13分40秒ほどかかります。
マウンテンバイクの平均時速25km
平均時速25kmは、分速0.422kmになります。その速度で5000m走行するには、信号待ちなしで所要時間12分ほどかかります。
自転車平均速度:クロスバイク
クロスバイクの平均時速20~25kmです。一般道や公道は信号が多く、速度出して走ることが難しいのですが、信号の少ない道路であれば25km以上で走ることも可能です。クロスバイクは、フラットバーハンドルが特徴で、シティサイクルと同じように通勤・通学や買い物に使うことがある他、一般道や公道を長い距離走るサイクリングやツーリングとしても使える自転車です。
クロスバイクは用途が広い自転車
シティサイクルより軽く、女性でも持ち上げることが可能で、長い距離を速い速度で走る自転車として人気です。また、前側2~3段、後側7~11段といった多段ギアを搭載しているモデルが多く、男性・女性問わず坂道で快適に走行できます。またシティサイクルよりタイヤが太く、マウンテンバイクのような走り方もできるのが特徴です。
自転車平均速度:ロードバイク
ロードバイクの平均速度は20〜30Km程度です。しかし、走り方に慣れている男性の場合は、時速40Kmも可能です。さらにロードレースなどで走る場合は、時速70Km以上になることがあります。ロードバイクはドロップハンドルが特徴で、前傾姿勢で走るため速く走るロードレースや長距離サイクリング、ツーリングに最適な自転車です。
自転車平均時速30km・40km・70km
平均速度30kmは、分速0.5kmです。その速度で5000mの距離を走行するには、10分かかります。速度40kmは、分速0.6km5000mの距離まで7分30秒かかります。速度70kmでは分速1.16kmです。5000mの距離まで4分20秒ほどかかります。
ロードレースでの速度
ロードバイクの速度は、普通の人なら40kmが限界と言えます。ではロードレースの場合は、どのくらいの速度が出ているのか参考までに知っておきましょう。ロードレースの場合は、走る距離が長いためそれほど速い速度を出すことはできません。平均速度で言えば距離によって変わってきますが40kmほどです。
短い距離の場合は時速90Kmも可能
距離が短い場所は、瞬間的には90km出ることがあります。時速90kmは分速1.5kmの速度です。5000mを3分ほどで到着する速度になります。
自転車の速度と重さには関係ある
ママチャリは機能性重視で、ロードバイクやクロスバイクは速度性が重視されています。ロードバイクの場合は、特に速度性が大事です。そのため、他の自転車より軽量になります。例えば、ロードバイクのホイール重さ1㎏軽くすることで2秒から3秒ほど速く走れるようになると言われています。ロードバイクに限らず、自転車ホイールを軽量化することは、速度アップにつながるということです。
ロードレースでは軽量化だけではダメ
自転車を軽量化することで速度アップにはなります。しかし、ロードレースなどの場合は、軽量化しても効果が少なく、効果を出すためには、ロードバイクに乗る人が、1時間にどれだけ全力で長くペダルを漕いでいられるかといった平均パワーが大事です。平均パワーをアップすることが速度アップにつながりますので参考として覚えておきましょう。
自転車の平均速度を知って安全走行に役立てよう
自転車は、乗るための費用がかからず、通勤・通学や買い物などに簡単に利用できて便利です。便利ですが、速度を出し過ぎたりハンドル操作を誤ると事故につながる危険な乗物でもあります。特に一般道や公道を走行するときには、注意が必要です。ママチャリやロードバイク・クロスバイクなど自転車の種類によって平均速度が違うこと分かりました。歩く速度やジョギング・ランニングなどの比較で自転車の速さが理解できたのはないでしょうか。自分が乗っている自転車の平均速度を知って安全走行に役立てましょう。