ディグリーザーとは
ロードバイクなどの自転車を洗浄する時に、「ディグリーザー」といわれる製品が販売されています。しかし、パっと見ただけでは、どのようなもので、どのように使用すればいいか分かりにくいでしょう。まずは、ディグリーザーについて説明していきます。
ディグリーザーは自転車のチェーン洗浄に使う化学溶液
ディグリーザーは自転車のチェーンを洗浄するときによく使用される化学溶液です。販売しているメーカーによって色や液体の性質は異なります。手軽に購入することができますが、あくまでも化学溶液なので、扱いには注意しましょう。素手で触るのではなく、使用時には手袋を使用することをおすすめします。
油汚れ全般に有効
ディグリーザーは油を分解して落とすことができるので、脱脂性能に優れています。そのため、チェーンなどの油汚れを落とすには、最適な化学溶液なのでおすすめです。また、チェーンの油汚れだけでなく、さまざまなパーツの油汚れに対して高い洗浄力を発揮します。
ゴム製品にも使用可能
ディグリーザーはパーツへの影響が少ないので、金属以外のパーツにも使用することができます。そのため、ブレーキシュにディグリーザーを塗って脱脂洗浄することも可能です。また、油分がタイヤの表面に付着していると、スリップの危険性がありますが、タイヤに対しても使用することができます。
ディグリーザーとパーツクリーナーとの違い
チェーンをきれいに洗浄するものに、パーツクリーナーがあります。しかし、同じチェーン洗浄する効果があるパーツクリーナーとディグリーザーではどのような違いがあるのでしょうか? パーツクリーナーとディグリーザーの違いについて解説します。
違い①揮発性が低い
一つ目の違いは、液体の揮発性です。パーツクリーナーは揮発性が高いため、使用後すぐに気化します。しかし、ディグリーザーは揮発性が低くなっているため、なかなか気化せずに、チェーンの内部まで浸透することができます。また、揮発性が低いことで、屋内などでも使用できます。
違い②脱脂性能が高い
二つ目の違いとしては、脱脂性能の差です。パーツクリーナーでもチェーンの洗浄効果は十分ですが、チェーンのコマの内部まで完全に洗浄することは難しいです。一方で、ディグリーザーはチェーンの内部まで浸透して脱脂してくれることで、十分に洗浄することができます。チェーンを完全にきれいにしたい場合は、ディグリーザーを使うことをおすすめします。
違い③洗い流す必要がある
最後に、洗浄の方法にも違いがあります。パーツクリーナーは脱脂性能においてはディグリーザーに劣りますが、揮発性が高く、気化しやすいので使用後に拭き取る必要もありません。それに対して揮発性が低いディグリーザーは、そのままにしてしまうと、チェーン内部に残留してしまいます。そのため、ディグリーザーは使用後に洗い流す必要があります。
続いて、チェーンを洗浄すべき理由などを解説!