自転車のチェーンの洗浄方法とは？洗い方から注油のやり方まで詳しくご紹介！

買ったときにはつるつるピカピカ、銀色がまぶしかったチェーンも、しばらくすると汚れて黒くなってきます。チェーンの汚れの原因は、ほこりや泥、排気ガスなどいろいろです。また、雨の中を走行したりすると、サビも生じてしまいます。こういった汚れやサビによってチェーンの動きは悪くなっていくので、正しい洗浄方法を覚えましょう。

自転車は、ペダルを漕ぐことでそのパワーを後輪に伝えて進むことができます。しかし、チェーンの動きが悪くなると、ペダルを漕いでもパワーが十分に後輪に伝わらなくなってしまいます。ママチャリくらいなら、少々パワーが伝わらなくてもさほど影響はないかもしれませんが、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクでは大問題です。

自転車が快適に走るためには、漕いだパワーをタイヤに伝えるチェーンが大切になってきます。特にスピードを出すことを重視するスポーツバイクにおいて、パワーがうまく伝わらないのは致命的です。ロードバイクやクロスバイクの持つポテンシャルを十分発揮するために、チェーンについた汚れを取ることは重要なポイントで、そのために洗浄が必要というわけなのです。

チェーンの汚れはサビにもつながり、動きが悪くなるだけではありません。チェーンが切れる、ギアやスプロケットを痛めるなど、自転車自体のさまざまなトラブルの元となります。チェーンの洗車はトラブルを防ぐためにも必要です。

チェーン洗浄でもっともオーソドックスな方法が、チェーン洗浄器を使用することです。チェーン洗浄器は安ければ1,000円前後で手に入りますし、これに洗浄液とブラシなどを買っても2,000円程度で収まります。手軽で簡単、かつしっかりと汚れを落とせるので、特にロードバイクやクロスバイクを持っている人なら、ぜひ購入することをおすすめします。

チェーン洗浄器を使用する際に必要なアイテムが、洗浄器以外にあります。

• チェーン用洗浄液
• ゴム手袋
• ウエス

屋外での作業ならさほど気にする必要はないですが、室内やベランダの場合、洗浄液が周りに飛び散る恐れがあるので、ブルーシートや古新聞紙などでしっかり養生しましょう。特にチェーンの下部分は洗浄液がこぼれやすいので、新聞紙を多めに敷いておくことをおすすめします。

チェーン洗浄器のふたを開けると、中にブラシのついた歯車がいくつか組み合わさっているのが見えるので、その部分の半分くらいまで洗浄液を入れます。その後、ブラシとブラシの間にチェーンを食い込ませてからふたをします。そして、洗浄器の取っ手を握りながら、1分間程度ペダルを回します。

1分ほどペダルを回してから洗浄器のふたを開けると、洗浄液が真っ黒に汚れているはずです。そうなっていればチェーンの汚れが落ちた証拠なので、チェーンについた洗浄液をウエスできれいに拭き取ります。洗浄液がまだ黒く汚れていないなら、もう少しペダルを回す必要があるのかもしれません。

以上で、チェーン洗浄は終了です。チェーンは乗っていると、すぐに汚れてしまいます。したがって、2週間に1度を目安に行うといいでしょう。それが無理なら、できれば1か月に1度くらいは実施するように心掛けてください。

ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクに趣味で乗っているならいざ知らず、ママチャリでチェーン洗浄なんて面倒だと思うかもしれません。本来なら、ママチャリであってもチェーン洗浄をしてきちんと汚れを落としてほしいものですが、そんな面倒くさがり屋さんのために、非常に簡単なチェーンの汚れ落としの方法を伝授しましょう。

チェーンの汚れをウエスで拭くだけで効果はあります。もちろん、きちんと汚れが取り切れるわけではないのですが、汚れたままにしておくよりよっぽどマシです。ただし、この方法はロードバイクやクロスバイクにおいてはNGです。スポーツバイクの場合は、きちんとした定期的なメンテナンスを行わなければ、そのポテンシャルを十分発揮することができませんよ。

チェーンの汚れが取れたからこれで終わり、と喜ぶのはまだ早いですよ。チェーン洗浄が済んだなら、今度はチェーンに注油が必要です。チェーン洗浄と注油はワンセットだと認識しましょう。

チェーンに注油をすることで、チェーンはもちろん、ギア、スプロケット部分の動きを滑らかにすることができます。洗浄だけしてオイルを差さないと、快適に走ることができないだけでなく、チェーンがサビたり、摩擦が生じて、ひどい場合にはチェーンが切れることもあり得ます。