自転車（ロードバイク）を室内保管する方法！壁掛けの仕方などご紹介！

ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクは、多くの人が室内で床に置いたり壁に掛けたりといった方法で保管しています。しかし、ママチャリなど一般の自転車を室内保管している人は多くはありません。なぜシティサイクルの保管は屋外でもOKなのに、スポーツバイクはNGなのでしょうか。その理由は主に2つあります。

シティサイクルと比較して、スポーツサイクル、特にロードバイクは高額です。また、車重も非常に軽いので、ひょいっと担いで持ち運びができます。そのため、盗難に遭って持ち去られる危険性が高いのです。マンションやアパートの駐輪場はもちろん、一戸建ての敷地内で鍵を掛けていても盗難の報告はあります。したがって、盗難を防ぐには他人が自由に出入りできない室内で保管するのが好ましいというわけです。

ロードバイクにはチェーンカバーがないため、直接チェーンに雨が掛かってしまいます。鉄製のチェーンは濡れると簡単にサビて動きが悪くなるだけでなく、切れたりほかのパーツに不具合を及ぼすこともあります。金属パーツも多く、同様にすぐサビてしまいます。また、紫外線はボディの劣化を早めます。自転車カバーでは、雨や紫外線を完全に防ぐことはできません。

ロードバイクの室内保管には、いくつかの方法があります。室内のスペースや普段どのように自転車を使用しているのかといったことによっても、保管方法を使い分けることをおすすめします。

最も一般的なのが、ロードバイクを室内の床に置くという方法です。自転車の出し入れが最も簡単なので、通勤や通学で使用している人や頻繁に乗る人におすすめの方法です。床置きにもいくつかの方法があります。

ロードバイクをただ壁に立てかけるだけという単純な方法です。出し入れが最も簡単でラク、保管用の道具やアイテムを購入する必要もない点がメリットですが、壁が汚れたり、身体がバイクや壁にぶつかったり地震の揺れなどで車体が倒れてしまうリスクがあります。

手軽で簡単な方法として床置きの定番となっているのが、メンテナンススタンドの利用です。チェーン清掃などメンテナンスのためにも役立つので、一石二鳥です。車体の幅やフレーム形状などにあまり影響されることなく使用できますし、自転車を収納していないときには折り畳むことができるので部屋の邪魔になりません。ただ、カンパニョーロやフルクラム、ボンドレガーのホイールの場合はサイズが合わないモデルがあるので要注意です。

ディスプレイスタンドはその名称の通り自転車を飾ることが目的のスタンドですが、室内保管用アイテムとして使用できます。前輪もしくは後輪のいずれかをラック式スタンドで支えて、もう一つのホイールは床に接地しているので安定しています。ディスプレイスタンドには、いくつかの種類があります。

室内トレーニング用としてローラー台を使っている人もたくさんいますが、室内保管スタンドとして利用することもできますよ。これがあるなら、わざわざ室内保管用アイテムを購入する必要はありません。

ロードバイクの室内保管は、横置きではどうしても横に幅が取られてしまいがちです。そこでおすすめするのが、縦置きスタイルです。横置きより出し入れは手間が掛かりますが、スペースがない人にはこちらのほうが向いているでしょう。縦置きもいくつかの方法があります。

フックを壁や柱に固定して、フロントホイールをフックに引っか掛けるタイプです。取り付けは簡単で価格も安いのですが、固定する場合に壁や柱に穴を開けなければならないので、賃貸住宅ではNGの恐れがあります。また、自転車の重量を支えられるようにしっかりと固定しなければならないので、壁や柱の材質などにも注意が必要です。

前述のようなフックで固定するだけではなく、突っ張り棒式のポールに取り付けられたフックでホイールを固定するものや、金属のアーチ部分に挟み込んだりして立てかけるタイプがあります。いずれも幅は広くないので、室内スペースを有効に使えます。ただ、フック式はタイヤの太さによってははまらない場合もあるので、要チェックです。

縦置きも横置きもどちらでも使用可能なスタンドです。前後のホイールのいずれかをアーチ状のラック金具ではさみこむことで自転車を固定します。部屋の状況に応じて使い分けをしたり、引っ越しをした際に、自転車の幅や高さを気にすることなく、また新たに縦置きか横置きかを買い替える悩みがなくなるのがメリットです。

天井や壁にハンガーやラックを設置して、そこに吊り下げるタイプです。部屋の高い位置に吊るすことで、床に接地せず部屋のスペースの確保のできる点がおすすめです。

天井からバイクを吊り下げる方法です。吊り下げるのが天井からなので高さがあるため、生活スペースをしっかり確保できます。ただ、天井まで高さがないと却って邪魔になる点や設置が簡単でない点、賃貸住宅では取り付けがNGなことが多い点がデメリットとなります。見た目は使い方が大変そうですが、フックをハンドルやシートなど2か所車体にひっかけてロープを引くだけと案外簡単です。

突っ張り棒式に、天井と床をポールで突っ張るタイプです。多くの商品が自転車を上下に2台引っ掛けて収納できるので、特に2台持ちの人にはおすすめです。天井や床などに穴をあける必要がないので、賃貸住宅でも問題なく使用できます。ただ、突っ張りがしっかりしていない商品もあるようなので、あまり安いものは注意したほうがいいでしょう。

ポール式で自転車を吊り下げるのは突っ張り式と同じですが、下部に広げた脚で支えます。これも2台のバイクの収納できる商品が大半で、必要に応じてポールの高さが調整できるのが特徴です。突っ張り式より設置が楽なうえ、部屋の模様替えの際などには簡単に移動できます。