リアディレイラーってどこのパーツ?
ロードバイクのパーツに「リアディレイラー」があります。このリアディレイラーはロードバイクでどのような役割を担っているのでしょうか? 変速を行っていく上では非常に重要なパーツなので、今回はその概要や取り外し方法、調整方法などの解説を行っていきます。
リアディレイラーの役割
ロードバイクで重要なパーツとなるリアディレイラーですが、その役割は大きく分けて二つあります。まずは、リアディレイラーの役割についての解説をしていきます。
役割①チェーンテンションの調整
リアディレイラーには2つの歯車が付いています。この歯車は「プーリー」と呼ばれており、そこにはチェーンが通されています。リアディレイラーの役割の一つ目はチェーンのテンションを適切に保つことです。適切なチェーンテンションをリアディレイラーが保つようにすることで、チェーンが路面の振動で暴れたり、チェーンが外れてしまったりといったリスクを軽減することができます。
役割②変速の調整
リアディレイラーのもう一つの重要な役割はギア変速です。リアディレイラーはプーリーによって、チェーンの通り道を作っています。そのリアディレイラーがシフトレバーの操作で少し動くと、それに沿ってチェーンの通り道も動きます。そのちょっとしたズレでスプロケットとチェーンが噛み合う場所が変わって、変速できるようになります。リアディレイラーの進歩でロードバイクでは多段変速が可能になりました。最新のものでは12速変速に対応しています。
チェーンステイの一番後ろに取り付けられている
リアディレイラーはチェーンステイの一番後ろに取り付けられています。ロードバイクのフレームに直接取り付けられているわけではなくディレイラーハンガーと呼ばれるパーツを介して取り付けられています。ディレイラーハンガーの形はフレームによってさまざまですが、リアディレイラーが取り付けられている位置はすべて同じです。
リアディレイラーの取り付け方
次に、リアディレイラーの取り外し方についての解説をしていきます。リアディレイラーの取り外しはそれほど難しくないです。なにかトラブルが行ったときのためにも、リアディレイラーの取り外し方を覚えておきましょう。
手順①ディレイラーハンガーに取り付ける
リアディレイラーを取り付けるために、まずはディレイラーハンガーを取り付けていきましょう。ディレイラーハンガーの取り付けは簡単で、ボルトでフレームに直接取り付けていきます。ボルトが小さいことが多いので、ボルトのねじ穴をつぶさないように注意しましょう。
ディレイラーハンガーが必要
最近のフレームでは直接リアディレイラーをフレームに取り付けることはあまりありません。特にアルミやカーボン製のフレームの場合はディレイラーハンガーというリアディレイラーを取り付けるためのパーツが必要です。フレームによってディレイラーハンガーの形状が異なるため、新しいディレイラーハンガーを用意するときには注意しましょう。
手順②リアディレイラーをディレイラーハンガーに取り付ける
ディレイラーハンガーをフレームに取り付けることができたら、次はリアディレイラーをディレイラーハンガーに取り付けます。リアディレイラーの取り付け方は簡単で、ディレイラーハンガーのねじ穴にボルトをひとつ使って固定します。このときに必要な工具も六角レンチのみです。
スプロケットに変速数に対応したリアディレイラーが必要
リアディレイラーを取り付けるときにスプロケットと変速の数が同じものを準備しましょう。例えばリアディレイラーが11速変速対応、スプロケットが10速変速対応のものを組み合わせても使用できません。必ずどちらも同じ変速数のものを使いましょう。
手順③ワイヤーを取り付けて調整する
ディレイラーハンガーに取り付けが終わったら、シフトワイヤーをリアディレイラーに固定しましょう。リアディレイラーにシフトワイヤーを固定するボルトが付いているので、その部分にワイヤーをはさむようにして通した後に、六角レンチでボルトを締め付ければワイヤーの固定が行えます。その後に変速調整すればようやく取り付けは完了します。
外すときも簡単
もし、ディレイラーを取り外すような事態が起きてしまったときも、取りつける手順と逆の手順で作業を行えば取り外せます。しかし、完全にリアディレイラーを分離して取り外したいときには、チェーンを一度切ってしまって取り外す必要があります。

次は、リアディレイラーの調整方法などを紹介!