ボトムブラケット「SM-BBR60」の外し方や取り付け方を解説!

ボトムブラケット「SM-BBR60」の外し方や取り付け方を解説!

ロードバイクに乗っていると、ボトムブラケット周辺から異音がでたり、年に一回のフルメンテナンスなど、意外とbbの分解整備の機会はあるものです。今回はシマノ「sm-bbr60」の特徴と、取り外し方や取り付け方法について詳しく解説していきます。

記事の目次

  1. 1.ボトムブラケット「SM-BBR60」とは
  2. 2.「SM-BBR60」の外し方
  3. 3.「SM-BBR60」の取り付け方
  4. 4.まとめ

ボトムブラケット「SM-BBR60」とは

出典:写真AC

SM-BBR60とは、ホローテックⅡクランクに使用される、JISまたはイタリアン規格のボトムブラケットです。ボトムブラケットには、たくさんの規格がありますが、違う規格のボトムブラケットを購入すると、取り付け出来ませんので、自分のロードバイクのBB規格を確認してから、適合するものを購入しましょう。

グレードはアルテグラと105の共通

SM-BBR60のグレードは、アルテグラと105の共通となり、前作「SM-BB6700」と比べて、耐久性を損なわずに、回転抵抗は半分ほどに低減されています。

シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25

参考価格: 2,211円

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BB-R9100との比較

シマノではデュラエースグレードのBB-R9100と、ティアグラグレードのBB-RS500Bという商品もあります。回転抵抗の低減と軽量化を狙って、ボトムブラケットをデュラエースグレードのBB-R9100に交換する方は多いのですが、SM-BBR60の方が、耐久性に優れており長期間使用できます。これは、ベアリングの径が大きい為です。また、回転性能も新品では重く感じますが、しばらく使用するとスルスルとよく回るようになり、この状態が長続きするのです。

脱着に必要な工具

工具①シマノ TL-FC32 ホローテックII BBユニット取付工具

シマノ TL-FC32 ホローテックII BBユニット取付工具 ハーフオープン フラットタイプ Y13009210

参考価格: 1,382円

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工具②シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具

シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

参考価格: 4,270円

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シマノでは、上記2種類の工具を出していますが、TL-FC36の方が長いので、力をかけやすいです。また、オフセットもついているので、工具を回したときにフレームにぶつかりにくいので、値段は倍以上違いますが、こちらのほうがおすすめです。

SHIMANO(シマノ) TL-FC25 SM-BBR60用アダプター取付工具 Y13009260

参考価格: 426円

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SM-BBR60を単品で購入すると、TL-FC25が付属しますが、完成車についているボトムブラケットを分解清掃した後に、再利用する場合は、こちらの工具も購入しましょう。

「SM-BBR60」の外し方

外し方①JISの場合

出典:筆者撮影

それでは早速、取り外し方法について解説していきます。ホローテッククランクは、取り外してあることが前提となります。まずは、上の写真のように、TL-FC36(または32)に、TL-FC25をセットします。ツバの付いている方が、フレーム側です。

出典:筆者撮影

自転車の進行方向右側は、逆ネジになっている事に注意して緩めます。かなり強く締まっているので、勢い余って手を怪我しないように、また、自転車自体に無理な力がかからないように、気をつけましょう。クイックリリースを保持するタイプの、ディスプレイスタンドで作業をすると、力をかけた時に不意にスタンドが外れて、自転車が倒れる恐れがあります。

作業時の注意点

フレームをクランプするタイプの作業台も、力をかけるとクランプした部分にダメージを負うことがありますので、力をかける時は、作業台から下ろしましょう。

外し方②イタリアンの場合

工具の使い方は共通ですが、左右とも正ネジになっています。大抵、右側には強力なネジ止め材が塗ってありますので、さらに緩み難いことがあります。どうしても緩まない場合は、クロモリなどの鉄フレームおよびアルミフレームでは、ドライヤーやヒートガンなどで温めるのも有効です。カーボンフレームは温めてはいけません。

「SM-BBR60」の取り付け方

取り付け方①まずは掃除をしよう

出典:筆者撮影

ボトムブラケットのネジは普通のネジに比べて、高トルクに対応する為に山が低く、ピッチ(ネジ山の間隔)が細かいネジです。ここに砂粒や金属片などが付着している状態で締め込むと、ネジ山を破損してしまう原因になるので、丁寧に掃除をしましょう。クロモリ等の鉄フレームは錆が発生していることがあります。錆は錆を呼びますので、丁寧に除去しましょう。

取り付け方②締め付けトルク

出典:筆者撮影

ボトムブラケット内部は、フレーム内に侵入した水が溜まりやすい場所です。そのため、ネジ山に耐水性グリス(デュラグリス等)を付けてから、回転方向に注意して取り付けます。ウォーターシールドも忘れずに入れましょう。シマノの指定トルクは35〜50N·mとなっていますが、TL-FC36(32)では、トルクを計測することはできません。

トルクの目安

トルクとは「長さ✕力」ですので、工具の長さを0.2mとすると、腕にかける力が200N(20kg)で40N·mとなり、大まかな締め付けトルクを知ることができます。後はクランクを取り付ければ完成です。

まとめ

出典:写真AC

いかがでしたか?「SM-BBR60」について詳しく解説しました。こちらは性能、耐久性が向上したボトムブラケットです。自分のロードバイクのBB規格を確認することと、回転方向に気をつけて作業する事を覚えていれば、意外と簡単に脱着できます。自分のロードバイクを自分で整備できれば、ますます愛着も湧きますよね。それでは、よいサイクルライフをお過ごし下さい!

tramontana
ライター

tramontana

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