自転車のシフトワイヤーの交換方法!必要な工具から調整の仕方まで!

自転車のシフトワイヤーの交換方法!必要な工具から調整の仕方まで!

フロントギア、リアギアの調整をするシフトワイヤーの交換は、自分ではできないものだと思っていませんか? 実は、案外簡単にできます。そのために必要な工具の解説と調整のやり方、自転車のシフトワイヤーの交換方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.シフトワイヤーとは
  2. 2.シフトワイヤーの交換頻度
  3. 3.シフトワイヤーの交換方法と調整の仕方
  4. 4.シフトワイヤーの交換に必要な工具
  5. 5.まとめ

シフトワイヤーとは

シフトワイヤーとは、ロードバイクやクロスバイクなどで、ギアチェンジをするときに、ハンドルについているギアチェンジバーと前輪のフロントギア、後輪のリアギアをつないでいるものです。長年使っていると、雨でサビたりして劣化し、ギアチェンジがスムーズにできない、といったことになります。シフトワイヤーが切れた場合には、自転車を漕ぐことができません。

シフトワイヤーの交換は自分でやったほうがいい?

シフトワイヤーが劣化してしまうと、伸びてきたり、限界を超えると切れてしまう可能性もあります。その場合は、自転車屋さんで交換してくれます。また、自分でシフトワイヤーが交換できるようになると、自転車の他のメンテナンスがとても楽になります。

自分でシフトワイヤーの交換ができないコンポーネント

シマノ(SHIMANO) FC-R2000 50X34T 170mm 8S EFCR2000CX04X

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シマノのクラリスなどのエントリータイプのロードバイクに使われているコンポーネントは、シフト交換はできても、その後のギアの調整が難しいのでおすすめできません。

  • クラリスなどのエントリーモデルのコンポーネントから、上位モデルのコンポーネントに変えてからシフトワイヤーを交換するのがおすすめ

シフトワイヤーの交換頻度

シフトワイヤーの交換頻度としては、3000kmが交換の目安と書いてあるのを目にしますが、距離よりも期間を目安に交換するほうがおすすめです。シフトワイヤーは金属なので、雨の日に乗ることが多かったりすると、さびやすいです。また、クラリスなどのシフトワイヤーを使っている場合は、定期的に交換してもよいでしょう。

  • 半年に1回や、1年に1回など期間を決めて、定期的な自転車のメンテナンスと同時に交換しましょう

シフトワイヤーの交換方法と調整の仕方

シフトワイヤーの取り外し方は、メーカーによって少しずつ違うのですが、大まかな流れは同じです。はじめて交換する際には、お世話になっている自転車屋さんに頼んで作業を見学させてもらったり、実際に教えてもらいながら、交換をしてみるのも一つの方法です。自転車用のスタンドを使うか、上下さかさまにして、タイヤがスムーズに動くように自転車をセッティングしましょう。

手順①ワイヤーの張りを緩める

ブレーキレバーのカバーをめくったところの内部にあるシフトワイヤーを外すには、ワイヤーの張りを緩める必要があります。まずは、フロントギアを一番軽いギアに入れ、リアギアを一番重いギアに入れます。

手順②古いシフトワイヤーを取り外す

ハンドルのグリップのカバーをめくると、ブレーキレバーから、シフトワイヤーの先端が飛び出してくるので、ディレイラーからシフトワイヤーを取り外します。中には、シフトカバーのネジを外さないと、できないものもあります。ディレイラーから、ブレーキレバーの方へ順番にワイヤーを外していき、最終的にはブレーキレバーの部分からワイヤーを引っ張り出して、古いワイヤーの取り外しは完了になります。

アウターワイヤーがある場合

ミニベロのような小径車の場合、シフトワイヤーがフレームの中を通っている場合があります。シフトワイヤーの中側にあるインナーワイヤーだけを交換する場合であれば、ワイヤーの外側にあるアウターワイヤーの中に新しいワイヤーを通していくだけなので、むしろ簡単です。アウターワイヤーも交換する場合であれば、新品のインナーワイヤーを古いアウターワイヤーに通してから、アウターワイヤーを交換するようにするとスムーズに交換できます。

手順③新しいアウターワイヤーをセットする

新しいアウターワイヤーをセットするには、ブレーキレバーのカバーを外し、ブラケットの溝に沿って、アウターワイヤーの先端についているカップをスライドさせながらアウターワイヤーをセットします。

手順④新しいシフトワイヤーをブラケットに通す

ブラケットに通す前に、新品のワイヤーに潤滑油を付けておきましょう。そして、先程とは逆に、ブレーキレバーの方から、ワイヤーを入れていきます。ワイヤーが通しにくい場合は、先端をやすりで削って細くすると、通しやすくなります。この時、ブラケット内に先端が収まっているようにしましょう。ブラケットから飛び出してしまっている場合は、やり直しです。

手順⑤新しいシフトワイヤーを取り付ける

ブラケットの内側から、なるべくシフトワイヤーが緩まないように引っ張りつつ、ケーブルガイドに沿わせながら、ディレイラーにひっかけていきます。このとき、ディレイラーによっては、ケーブルをひっかける向きが違う場合があり、ワイヤールーディングを確認する必要があります。

手順⑥ディレイラーの調整

シフトワイヤーをディレイラーにひっかけることができたら、あとはスムーズにギアチェンジができるように、ディレイラーを調整していきます。フロントギア、リアギアの順番で調整していきます。

フロントギアの調整方法

フロントギアを調整する場合は、一番軽いギアから行います。最初はシフトワイヤーを外しておきます。そして、リアギアも最も軽いギアに入れ、その状態で、ディレイラーの左側に当たらない位置に、ネジを回して調整します。そして、ワイヤーを引っ張りながら、フロントギアを一つ上げ、リアギアは一番重いギアにします。こちらは、ディレイラーの右側に当たらない位置に、同じように調整しましょう。

  • ディレイラーにぎりぎり当たらない位置に調整

リアギアの調整方法

リアギアを最も重いギアにいれます。自転車を後ろからみて、フロントギアとリアギアが真っすぐになるように位置を調整します。歪んでいる場合は、ディレイラーのネジで調整します。次は、ギアを一つ軽くし、歪んでいた場合は、シフトワイヤーのネジで調整します。そして、もう一つギアを軽くして同じように調節した後は、一番軽いギアにしてチェーンが落ちないように、ディレイラーのネジで調節します。何度かペダルを回して確認しましょう。

ワイヤールーティングの確認方法

フロントギアによって、ワイヤーを通す向きが決まっています。この向きを判定するのには、ケーブル固定位置判別工具が必要になってきます。慣れるまでは、正直難しいです。

ケーブル固定位置判別工具の使い方

まず、フロントディレイラーを自転車のフレームにセットし、フロントディレイラーの上部のボルトに、ケーブル固定位置判別工具の裏面の凸部を当てます。次に、インナーワイヤーをケーブル固定位置判別工具の凹部に合わせ、ケーブル固定位置判別工具の中央線から、インナーワイヤーが左右どちらに向かっているかで、ワイヤーを通す向きを決めることができます。

続いて、シフトワイヤーの交換に必要な工具を紹介!

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シフトワイヤーの交換に必要な工具

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