チェーンを洗浄すべき理由
チェーンは定期的に洗浄などのメンテナンスが必要です。チェーンは、なぜ定期的に洗浄する必要があるのでしょうか? 次にチェーンを洗浄すべき理由について紹介します。
理由①チェーンにはごみやほこりが付着する
自転車は屋外を走行するため、チェーンはさまざまな環境下で使用されます。空気中にあるほこりやごみは、走行している間にチェーンに付着してしまいます。そのほこりやごみが原因でチェーンが黒く汚れてしまいます。また、雨の中で走行した場合には、さらに汚れが付着します。
理由②チェーンやギアが痛みやすくなる
チェーンはほこりやごみが付着することで少しずつ汚れます。その状態を放置すると砂などの大きいものも付着するようになり、かなり汚れたチェーンで走行を続けることで、チェーンに付いたごみがチェーンの内部やギア板に何度も接触して、少しずつ表面を削っていきます。そうすることで、チェーンなどが痛んでしまって、パーツの寿命を縮めることになるでしょう。
理由③力のロスが大きくなる
汚れた状態のチェーンを使用することは、チェーンやギア板などのパーツの寿命を縮めるだけでなく、推進力のロスにもつながります。チェーンが汚れた状態では、金属同士がこすれ合ったときの摩擦も大きくなっています。摩擦が大きくなったぶん、同じ推進力を得るためには、さらに大きな力で漕ぐ必要があります。長い距離を走行する上では、かなりの力のロスにつながるでしょう。
ディグリーザーを使ったチェーンの洗浄方法の手順
では、ディグリーザーを使用したチェーンの洗浄方法の手順についての解説をしていきます。ディグリーザーの洗浄能力の高さを十分に発揮するためにも、正しい手順を守って、チェーンの洗浄を行っていきましょう。
手順①ディグリーザーをチェーンにまんべんなく塗る
最初に、ディグリーザーをチェーンに塗っていきます。このとき、スプレータイプのものはチェーンに直接吹き付けて問題ありませんが、缶やボトルタイプのディグリーザーは刷毛などを使用すると塗りやすいでしょう。塗りやすいだけでなく、均等に塗ることができるので、無駄なく塗って余分なディグリーザーを節約することもできます。
手順②ブラシでチェーン内部まで浸透させる
チェーンにディグリーザーを塗ったとしても、チェーンの表面にのみディグリーザーが塗られているだけのことが多いです。そのため、チェーン内部の汚れを洗浄するためにも、ブラシを使って、チェーンの内部までディグリーザーを浸透させていきましょう。チェーンのコマのローラーをくるくる回すようにすると、ディグリーザーを内部まで浸透させていくことができます。
手順③中性洗剤で洗い流す
ディグリーザーをチェーンの内部まで浸透させることができたあとは、そのディグリーザーを洗い流していかなければいけません。しかし、ただ単に水洗いだけでは不十分です。自転車用の洗浄剤を使用してもいいですが、家庭用の中性洗剤でも代用が可能です。中性洗剤を十分に泡立てて、スポンジなどを使用してチェーンの内部まで洗浄しましょう。チェーンをスポンジで挟んで、クランクを回すときれいに洗浄できます。
手順④きれいなタオルで水気をふき取る
チェーン内部のディグリーザーを中性洗剤で洗い流すことができたら、きれいなタオルで水気をふきとりましょう。チェーンが濡れている状態で放置してしまうと、せっかく洗浄してもさびてしまいます。それだけでなく、濡れているチェーンには新しいチェーンオイルがうまく付着しなくなってしまいます。念入りにチェーンの水気はタオルでふき取るようにしましょう。
手順⑤新しいチェーンオイルを塗る
チェーンをきれいに洗浄して、水気をタオルでふき取ったら、最後にチェーンオイルを塗りましょう。チェーンオイルは、チェーンのコマ一つ一つに丁寧に塗っていきましょう。チェーンオイルは塗ったあとは、余分なオイルをきれいなタオルでふき取ります。余分なチェーンオイルを拭きとらないと、走行中に飛び散ったり、汚れがつきやすくなるので注意が必要です。
チェーンを洗浄するときの目安
チェーンを定期的に洗浄が必要な理由は分かりましたが、どのようなことを目安にしてチェーンを洗浄する必要があるのでしょうか? 次にチェーンを洗浄するタイミングの目安について解説します。
目安①走行距離が500km以上の場合
一つ目は走行距離を目安にする方法です。自転車は長い距離走行すればするほどほこりやごみが付着してしまいます。使用しているチェーンオイルや走行した環境によっても大きく変わりますが、500kmを一つの目安として、チェーンを洗浄するようにするといいでしょう。走行距離はサイクルコンピューターなどで確認します。
目安②チェーンが真っ黒になったとき
二つ目の目安にするものは、チェーンの見た目の変化です。チェーンは汚れると少しずつ黒くなっていきます。走行距離を目安にする方法に加えて、この見た目の変化にも着目するといいでしょう。使用しているチェーンオイルの粘度が高い場合は、その分だけ汚れが付着しやすいです。そのため、チェーンの見た目の変化も一つの目安にすることをおすすめします。
目安③雨の中走行したとき
雨の中を走行したあとは、毎回チェーンの洗浄するようにしましょう。雨の中走行すると、晴れている日よりもごみなどが付着しやすいことに加えて、水分がチェーン内部に残留してしまいます。その状態で洗浄せずに放置してしまうと、さびの原因にもなります。雨の中走行したあとには、必ずチェーンの洗浄を行うようにしましょう。
まとめ
今回は自転車のチェーン洗浄するときによく使われるディグリーザーについてのご介や使い方について解説しました。チェーンをきれいにすることでたくさんのいいことがあります。これから洗車するときには、ぜひディグリーザーを使用してみてください。
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