ロードバイクのチェーンオイル3選!各種の特徴やメリットを比較紹介!

ロードバイクのチェーンオイル3選!各種の特徴やメリットを比較紹介!

ロードバイクを大切に乗るためにはメンテナンスが欠かせません。チェーンオイルはメンテナンスの重要ポイントのひとつですが、種類も多く迷ってしまいがちです。ロードバイクにおすすめなのはどのチェーンオイルか、またタイプ別の特徴やメリットなどをチェックしていきましょう。

記事の目次

  1. 1.チェーンオイルとは
  2. 2.ロードバイクのチェーンオイルの種類(3つ)
  3. 3.ロードバイクのチェーンオイルの種類①
  4. 4.ロードバイクのチェーンオイルの種類②
  5. 5.ロードバイクのチェーンオイルの種類③
  6. 6.タイプ別おすすめチェーンオイル3選
  7. 7.おすすめのチェーンオイル① ドライタイプ
  8. 8.おすすめのチェーンオイル② ウェットタイプ
  9. 9.おすすめのチェーンオイル③ 万能タイプ
  10. 10.オイルとグリスの違い
  11. 11.まとめ

チェーンオイルとは

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いわゆる「ママチャリ」といわれるシティサイクルで、メンテナンスに気を遣っている人は多くないでしょう。しかし、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツバイクにおいて、メンテナンスは非常に重要です。そして、メンテナンスの中で最も大切なポイントのひとつがチェーンオイルです。

チェーンをスムーズに回転させる

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チェーンは、ペダルを漕いだ力をギアに伝え、自転車を進ませる際の「潤滑油」の働きをします。いくら高級な自転車であっても、チェーンがスムーズに回らなければその性能を発揮することができません。チェーンをスムーズに回転させるために必要なのが、チェーンオイルです。

オイル不足は問題を生む

Photo bystux

チェーンオイルが不足すると、チェーンがスムーズに回らなくなります。すると、ペダルが重くなる、ギアチェンジで違和感を感じたりうまく変速できない、といった症状が生じることもあります。症状が進むと、チェーンのみならずギアやスプロケット周りの破損にもつながりかねません。

自転車を保護する働き

チェーンオイルの働きは、チェーンの動きをスムーズにする潤滑油としてだけではありません。チェーンの防水や防錆、摩耗を防いでくれます。チェーンオイルは自転車の性能維持だけでなく、劣化から守ったり、寿命を延ばすといった働きもしてくれる非常に大切なものなのです。

ロードバイクのチェーンオイルの種類(3つ)

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自転車、特にロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクのメンテナンスに欠かせないチェーンオイルですが、特徴や違いによって大きくドライタイプ、ウェットタイプ、万能タイプの3つに分けられます。使用する状況や環境、自転車の乗り方などによってそれぞれ適・不適があるので、それらをしっかり理解して最適なものを選ぶことが重要です。

オイルもルブも同じ

チェーンオイルには、商品によって「チェーンルブ」といった表記をしているものもあります。「ルブ」というのは「ルブリカント」の略で、潤滑剤という意味です。言い方が違うだけでチェーンオイルと同じです。したがって、オイルかルブかどちらがいいのだろうなどと迷う必要はありません。

ロードバイクのチェーンオイルの種類①

種類① ドライタイプ

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ドライタイプのメリット

ドライタイプのチェーンオイルの特徴は、非常にさらさらしていることです。ほとんど色がついておらず、またさらさらして粘性が低いために走行中にほこりや排気ガスがくっつきにくいです。したがって、チェーンのクリアさを保ちやすく、汚れを落とす手間が少なくて済むのがメリットといえます。

ドライタイプのデメリット

ただ、さらさらしているために雨や泥はねなどで流れ落ちやすいので、雨中を走行するとチェーンオイルがすぐに落ちてしまいます。また、蒸発しやすく耐久性が高くないので、頻繁にオイルをさす必要があるのは手間です。さらに、130~150㎞ごとにオイルをささなければオイル切れして性能が落ちるので、長距離レースには適していないといえます。

ドライタイプオイルがおすすめなのは?

  • 銀色のチェーンの状態を長く保ちたい人
  • 雨の日に自転車に乗らない人
  • 長距離レースに出場しない人
  • 頻繁なチェーン注油が苦にならない人
  • 自転車を屋内保管している人

ロードバイクのチェーンオイルの種類②

種類② ウエットタイプ

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ウェットタイプのメリット

粘性が高いチェーンオイルが、ウェットタイプです。粘性が高いので雨や泥はねでも簡単に流れ落ちることはありません。耐久性も高いため頻繁にオイルをさす必要がなく、メンテナンスは比較的ラクなので、通勤や通学に使用する人にもおすすめです。長距離レースでは、ウェットタイプのチェーンオイルが使用されるケースが多く見られます。

ウエットタイプのデメリット

粘性が高いのでほこりや排気ガスがくっつきやすくなるため、チェーンが黒く汚れがちになる点はデメリットといえるでしょう。また、オイルの注入機会は少なくて済みますが、汚れ落としには手間が掛かってしまいます。注入の手間を惜しむか、汚れ落としに時間を掛けるか、いずれがマシかは迷うところです。

ウェットタイプがおすすめなのは?

  • 雨の日に自転車に乗る機会の多い人
  • MTBやシクロクロスなどオフロード系バイク
  • 100㎞以上のロングライド時
  • 頻繁なオイル注油が面倒な人
  • 自転車を屋外保管している人

ロードバイクのチェーンオイルの種類③

種類③ 万能タイプ

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万能タイプのメリット

万能タイプはドライとウェットの中間的な存在で、お互いの「いいとこどり」なオイルといえます。雨中の走行でもドライほど簡単に落ちてしまいませんし、頻繁な注油は必要ありません。また、ウェットほど粘性が高くなく、よごれや排気ガスはつきにくいので、掃除が大変ということもないでしょう。

万能タイプのデメリット

ドライとウェットの「いいとこどり」な万能タイプですが、両方のいいところを持っているとはいえ、メリットをすべて備えているとはいえません。汚れにくさはドライに劣りますし、耐久性はウェットに及びません。また、価格が高めなのもデメリットとして挙げられるでしょう。

万能タイプがおすすめなのは?

  • 晴れの日に乗ることが多いが、雨でも自転車に乗るかもしれない人
  • チェーン注油や掃除は必要に応じて行う人
  • 値段はさほど気にしない人

ロードバイクのチェーンオイルに含まれる注目成分(2つ)

Photo bytomekwalecki

チェーンオイルの選択の際には、成分にも注目しましょう。注目すべき重要な成分として挙げられるものとして、セラミックとPTFE(フッ素)があります。これらは、ロードバイクの走りのさらなる快適さにもつながる重要な成分です。

注目成分① セラミック

Photo byConstantineWolf

チェーンオイルに配合されているセラミックは、摩擦を軽減してチェーンの滑らかな動きを促進してくれます。セラミックの配合の有無による走行性能は、非常に顕著な差を生みます。

注目成分② PTFE(フッ素)

Photo bysutulo

PTFE(フッ素)配合のチェーンオイルは、チェーンの表面をコーティングしてくれる働きをします。それにより、チェーンに傷がついたり腐食するのを防止してくれます。また、チェーンの摩擦を抑える働きもあり、よりスムーズで快適なペダルワークを実現してくれます。

走りにこだわるなら試す価値あり

ただし、これらの成分は一般的な自転車用のチェーンオイルにはほとんど配合しておらず、ロードバイク用でもさほど多くはありません。また、値段が高くなる点もネックとなるかもしれませんが、走りにこだわるなら試してみる価値はありますよ。

ロードバイクのその他のチェーンオイル

チェーンオイル選びでは、使い方によってリキッドタイプかスプレータイプかの選択もあります。この2つの違いは、主に使い勝手といえます。

リキッドタイプのメリット・デメリット

  • メリット
    チェーンのコマやリンク部分など、狙った箇所に適量を挿しやすい
  • デメリット
    慣れるまでは時間が掛かって面倒

スプレータイプのメリット・デメリット

  • メリット
    スプレーなので、広範囲を一気に簡単に挿せる
  • デメリット
    不必要な個所にまで飛び散りやすい
    使い過ぎやすい
    リキッドタイプより割高

続いて、おすすめのチェーンオイルを紹介します

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タイプ別おすすめチェーンオイル3選

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