ブロンプトンは最高級の折りたたみ自転車？魅力や乗り心地を徹底解説！

ブロンプトンとは、1975年にイギリスのサウスケンジンゲンにおいてデザインおよび制作が開始された小径自転車です。創業者のアンドリュー・リッチーがデザインを始めた自宅から見えるブロンプトン教会が、ブランド名の由来です。

ブロンプトンは、数多い折りたたみ自転車の中でも随一のコンパクト性能を誇ります。また、ただコンパクトだけでなく自転車として十分な走行性能も備えている点も評価され、世界中で人気です。

世界中で人気のブロンプトンの折りたたみ自転車ですが、どんな点が支持・評価されているのでしょうか。その魅力や特徴をチェックしてみましょう。

折りたたみ自転車に求める条件は人それぞれですが、やはり「コンパクト性」は最も重要視する点ではないでしょうか。ブロンプトンの折りたたみ時のサイズは中サイズのスーツケース程度と小さいうえ、余分な出っ張りがほとんどありません。

室内に保管しても場所をとりませんし、駐輪場のないオフィスでも折りたたんで部屋の片隅に置いておいても邪魔になりません。また、輪行の際には列車の座席の足元に置いておくことも可能なので、特に新幹線でわざわざ最後部の座席指定をとらなくてもすみます。

折りたたみサイズが小さいの持ち運びしやすいのはもちろんですが、折りたたみにかかる時間が非常に短くて済むのも大きな魅力です。また、ヒンジの開け閉めに力を必要としないので、女性でもすぐに折りたたみできます。さらに、折りたたんだ状態でコロコロと押して運べる小さいキャリアのついたタイプもあります。

いくら小さく収まって持ち運びがしやすいといっても、しっかり走れなければ自転車としての役目を果たせるとはいえません。ミニベロといわれる小径車は、ホイール径が小さいため、24インチや26インチといった一般の自転車と比較すると「漕いでも進まない」といったイメージを持っている人も少なくありません。

ブロンプトンは16インチのミニベロサイズですが、走行性能はそんなミニベロのイメージを払拭してくれます。幅広いギア比の選択が用意されているので、平坦はもちろん少々の上り坂や向かい風でも、クロスバイク並みのパワフルな走りを見せてくれます。

「小径車ってフラフラするんじゃないの？」と思っている人もいるでしょう。しかし、ブロンプトンは高い操舵性能と安定性に優れています。その理由は、ホイールベースの長さにあります。ホイールベースとは前後の車輪の間隔の長さです。一般的な小径車の多くは、コンパクトにするためホイールベースが短めに作られています。

一方、ブロンプトンはフルサイズの自転車と同等の長さのホイールベースで設計されているので、高い操舵性能と安定性を実現できるのです。ハンドル操作がふらつくことはありますがこれはホイール径が小さいことが原因、いわば小径車の「宿命」で仕方のないことです。これは慣れで解決できるはずなので問題ないでしょう。

ブロンプトンは、見た目におしゃれです。機能を追求した折りたたみ自転車は、どうしても外見が似通ってしまいがちです。しかし、ブロンプトンは一見して「ブロンプトン」とわかるシルエットをしています。また、クラッシックで温かみがあり、都会でも自然の中でもしっかりマッチします。このルックスが気に入って購入を決めたという人も少なくありません。

一般的に折りたたみ自転車を購入する際は、いろいろな種類やモデルが用意されている中から自分のお気に入りを探します。しかし、ブロンプトンは自分好みにカスタマイズすることもできます。

基本的なモデルは6つ用意されていますが、実はすべてのブロンプトンのフレーム寸法は同じです。したがって、パーツの組み合わせやカラーリングを選んで自分だけの1台を作り上げることが可能なのです。

世界的に人気の高い自転車メーカーでも、デザインから製造まですべて自社内で行っているケースはまれです。海外や外部にフレームやパーツの製造を依頼して、自分たちのメーカーでそれらの組み立てのみを行っているところも少なくありません。

ブロンプトンは、一度の大量の自転車を製造するより品質やデザインを高めることを重要と考えています。したがって、外部に製造を依頼することなく、すべて自社で製造を完結することにこだわっています。