シェファード(Shepherd)とは
シェファード(Shepherd)は、おしゃれな街乗りバイクを販売する、日本の自転車メーカー・ライトウェイ(Riteway)のクロスバイクです。牧場のヒツジやウシ誘導や監視をする牧羊犬「Shepherd」が機敏で活発に走り回るように、街中をスムーズに走ったり、週末のサイクリングを楽しめるように、というのが名前の由来です。
シェファードの最大の特徴
シェファードの最大の特徴は、フレームサイズごとにホイールのサイズを変更している点です。ロードバイクを含めスポーツサイクルでは、乗る人の身長に合わせていくつかのフレームサイズが用意されていますが、どのフレームサイズであれ、ホイールの大きさは同じなのが一般的です。
適切なホイールサイズが選べる
しかし、シェファードは、乗る人の身長からフレームだけでなくホイールサイズも選択するという、世界初の試みを行っています。これにより、乗り手にとって乗りやすいと感じる「無理のない乗車姿勢」を作ることができます。また、乗車姿勢が適度に前傾姿勢になるので、ハンドル側にお尻の負担を分散させることができ、長時間でも快適なライドが可能となるのです。
走りだけでなくファッションも両立
その他、パーツや作りにさまざまなこだわりを持っているのも、シェファードの特徴です。そのこだわりは走りに重要な部分なのはもちろんですが、見た目やスタイルといった要素にも、大きな比重を置いています。走りだけでなくおしゃれやファッションも両立させてくれるクロスバイクが、シェファードなのです。
シェファードのスペック・特徴
特徴① 日本の会社ならではのメリット
最大の特徴は、やはり量産車世界初のフレームサイズ別ホイールサイズを採用した点でしょう。ホイールサイズごとに各部分の寸法を微調整しているので、乗る人に最適の乗車姿勢が取れるのは非常に大きなメリットです。また、日本人の体格データーをもとに設計されている点は、日本の自転車メーカーならではですね。
特徴② 普通のクロスバイクの上をいく
フレームおよびフォークは、クロスバイクでは上級モデルにしか使用されない軽量かつ反応性のよいアルミ素材を採用しています。そのほかの部分も、一般的なクロスバイクの標準以上やロードバイクで使用されるようなパーツを多用しているのも特徴です。
特徴③ カラーも重要なポイント
おしゃれな街乗りクロスバイクということであれば、やはりカラーも非常に重要なポイントです。一般的なクロスバイクのフレームのカラーバリエーションは1、2色、多くても4色までがほとんどですが、シェファードは6色から選択できます。そのうえ、熟練の塗装職人が丁寧に重ね塗りすることで、深みのある色合いに加えて、耐候性に優れ色あせに強いメリットがあります。
シェファードのスペック
- フレーム&フォーク 6061アルミ合金
- タイヤ 700×35C、26”×1.35”、24”×1.35”(フレームサイズによる)
- リアディレーラー Shimano ALTUS(シングルスピード)
- ブレーキ Shimano BR-T4000 Vブレーキ
- 価格 57,800円(税抜)
シェファードシティのスペック・特徴
ライトウェイのラインナップには、同じクロスバイクのカテゴリーに、シェファードのほかにシェファードシティがあります。価格はどちらも同じなので、シェファードのクロスバイクの購入を考えている人なら、こちらもぜひチェックしてみてはいかがでしょう。
特徴① クロスバイクの「王道」
シェファードシティはシェファードよりハンドル位置が近いので、よりアップライトな姿勢で乗ることができます。したがって、さらに街乗りや通勤、通学に適したモデルとなっています。とはいえ、フレームのスローピング形状や700Cホイール、フロント3×リア8の24段変速など、クロスバイクの「王道」ともいえるスペックを取り入れているので、走りも十分です。
特徴② スリックタイヤを採用
タイヤは、溝のないスリックタイヤを採用しています。実はオンロード自転車のタイヤに溝は本来不要で、溝をなくすことでドライもウエットも高いグリップ力を実現し、快適な乗り心地となっています。また、35C幅なので快適性が高まるだけでなく、空気圧に神経質になることも少なくて済みますし、タイヤが太くなっても、重量は従来品と比べて30%も軽量化されています。
特徴③ こだわりが嬉しい
フレームサイズに合わせてクランク長やペダルサイズを変更しているといった点は、シェファードのこだわりといえるでしょう。また、スマートフォンホルダーが標準装備されている点は、自転車に乗りながら安全にスマートフォンが利用できるように、といった心遣いを感じます。
SHEPHERD CITYのスペック
- フレーム&フォーク 6061アルミ合金
- タイヤ ライトウェイ アーバンフルグリップ 700×35C
- ディレーラー F Shimano ALTUS R Shimano ALTUS(3×8 24速)
- ブレーキ Shimano BR-T4000 Vブレーキ
- 価格 57,800円(税抜)
シェファードのインプレ
シティ派のシェファードですが、実際に乗ってみると、ハンドルが低いので前傾姿勢が強くなり、スポーティな印象を受けたという声が多く聞かれます。前傾姿勢が強いのでハンドルに体重が掛かりやすいけれども、エルゴグリップを採用しているのであまり手に負担を感じないようです。
インプレ① ホイールサイズ変更のメリット
また、フレームサイズに合わせたホイールサイズとなっているからか、ハンドルとサドル、ペダルの3点に荷重がバランスよく分散されます。スピードを上げてもタイヤへの負荷がしっかり掛けられるので、スポーティかつ快適にサイクリングできる、またお尻が痛くなりにくい、と高評価です。
インプレ② 車重が軽いのできびきび走れる
車重の軽さも評価が高いです。35Cのタイヤなのに他ブランドのものより非常に軽いこと、フロントシングルの変速なのでギアとシフターがないことが車体が軽い理由です。そもそも街乗りメインならフロントシングルで十分なので、軽くなった分、きびきびした走りができるほうがメリットが大きいと評価されているわけです。
インプレ③ のちのちの出費が抑えられる点もメリット
センタースタンドやベル、アルミのバルブキャップ、スマートフォンホルダーが標準装備されている点もよい評価が得られています。購入後に必要になったり欲しくなるアイテムなので、最初からついていれば追加の出費がなくて助かるという意見が多かったですね。
シェファードシティのインプレ
シェファードシティは、700Cホイールと3×8の24速ギアにより、シェファードよりスポーティな走りが可能です。しかしながら、アップライトで街乗りに優しい乗車姿勢とのバランスが気になるところですが、うまく両立させているという印象です。スリックで軽いタイヤも、軽快感を演出してくれます。
インプレ① コスパの高さが高評価
シェファードシティの価格は、一般的なクロスバイクのものとあまり変わらないのですが、パーツや装備が価格以上であると、コストパフォーマンスの高さを評価する声がたくさんあります。また、細かな部分のこだわりがこの価格以上のもの、グレードを超えた高級感があるといった声も聞かれます。

まとめ
シェファードの外見はロゴも小さく、走りをイメージさせるスタイルでもありません。だからこそ、街中で肩ひじ張らずに、さまざまなファッションに合わせたライドができます。とはいえ、ちょっとした走りにも十分対応できるこだわりの装備も備わっています。まさに、街中を機敏で活発に走り回る牧羊犬(シェファード)の名前にふさわしい「シンプル」かつ「こだわり」の1台といえるでしょう。
現在、ライトウェイからはもう2020年モデルが販売されている時期となっています。ただ、2019年モデルと比較してさほど大きな変更点は見当たらないようなので、お店で2019年モデルが見つかれば、そちらの購入を検討してみるのもいいかもしれませんね。