リドレー(RIDLEY)の「FENIX SL」ってどう?性能やインプレ!

リドレー(RIDLEY)の「FENIX SL」ってどう?性能やインプレ!

ロードバイク好きな人達の間で密かな人気を誇るRIDLEY。今回はその中でもホビーユーザーに人気のモデル、FENIX SLを取り上げます。このFENIX SL、一体何が優れているのか。その性能の解説と、インプレに寄せられた感想を紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.リドレー(RIDLEY)について
  2. 2.RIDLEY FENIX SLの特徴
  3. 3.RIDLEY FENIX SLの性能・機能①:快適性追求の競技用フレーム
  4. 4.RIDLEY FENIX SLの性能・機能②:ディスクブレーキ
  5. 5.RIDLEY FENIX SLの性能・機能③:重量
  6. 6.RIDLEY FENIX SLの性能・機能④:安心のSHIMANO105
  7. 7.RIDLEY FENIX SL:インプレを紹介
  8. 8.RIDLEY FENIX SL:購入をお考えの方へ
  9. 9.まとめ

リドレー(RIDLEY)について

出典: https://www.ridley-bikes.com/wp-content/uploads/2017/08/Kramon_LeSamyn2017_0088.jpg

ロードバイク のブランドと言えば、イタリアやアメリカで名だたる有名ブランドがひしめいています。そんな中において存在感を示すベルギーブランド、リドレーとはどんなロードバイク なのでしょうか。

ベルギーのトップブランド

Photo bydimitrisvetsikas1969

ベルギーでは自転車競技が国技であり、世界のトップ選手の中でも多くの割合をベルギー選手が占めるなど、そのレベルの高さは群を抜いています。そんな自転車に対して目の肥えたベルギーで、塗装業から自転車製作に転身して成功を遂げたのがリドレーです。以来その高性能なバイクは世界中で高い評価を得続けています。

ワールドチームのロット・スーダルをサポート

その機能や性能の高さを証明するのが、ワールドチーム、ロット・スーダルのサポートを長年にわたって続けていることです。同じベルギーに拠点を置くこの名門チームでは重量級スプリンター、アンドレ・グライペル選手の活躍が記憶に新しいところです。今年のツール・ド・フランスでもカレイブ・ユアン選手がステージ3勝を飾るなどの成果を挙げています。

RIDLEY=パヴェテスト

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リドレーも他のメーカーと同様、風洞実験や走行試験など数多くの品質や機能・性能テストを行って高性能なバイクを世に出していますが、なかでも特徴的なのがパヴェと呼ばれる荒れた石畳を実際に走っての走行試験です。フランドルクラシックの主な舞台となる、ベルギーの厳しいコースで鍛えられた頑丈さがリドレーバイクの売りです。

日本ではあの漫画で注目される

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そんなリドレーのバイクが日本で注目されたきっかけは、大人気ロードレース漫画「弱虫ペダル」の登場人物、東堂尽八がリドレーのバイクに乗っていたことだそうです。当時のニュースでは女性ファンを中心にリドレーが完売してしまった、という話も取り上げられました。

RIDLEY FENIX SLの特徴

出典: https://www.jpsg.co.jp/ridley/img-prod/jp19-02as.jpg

リドレーのロードバイクには、速さと空力を追求したノア、登りに強い軽量モデルのヘリウム、耐久型のフェニックスがあります。今回ご紹介するのは特にユーザーから人気の高いFENIX(フェニックス)シリーズの2019年モデル、RIDLEY FENIX SLです。

RIDLEY FENIX SLの主なスペック

  • 価格:334,000円(税抜)
  • カーボンフレーム:30ton.24ton HM Carbon
  • サイズ:XXS, XS, S, M
  • 重量:8.8kg (XSサイズ)
  • コンポーネント:SHIMANO 105
  • ホイール:FULCRUM RACING 700
  • タイヤ:Vittoria Zaffiro Pro

万能型のエンデュランスバイク

Photo byskeeze

フェニックスシリーズはあらゆる用途にオールラウンドに対応するモデルですが、特に長距離を快適に走ることを追求したエンデュランス、いわゆる耐久型タイプのバイクです。近年ロードバイクが一般ユーザーへ普及するにつれ、一日中走っても疲れない快適性を要求されることが多くなりました。そうしたニーズに応えて作られるようになったのがエンデュランスバイクなのです。

上級モデルはパリ〜ルーベでも活躍

とはいえフェニックスは決して一般ユーザーだけのものではありません。トッププロの舞台でも、フランドルクラシックなど荒れた路面の多いベルギーなどのレースでは、フェニックスが好んで使われます。上位クラスだったFENIX SLXはパリ〜ルーベという激しい石畳が続く過酷なレースでその性能を見せつけてきました。

RIDLEY FENIX SLの性能・機能①:快適性追求の競技用フレーム

ミドルグレードのカーボン

FENIX SLでは30t-24tHMカーボンという、ミドルグレードのカーボン素材を使っています。ハイエンドの機種では60tという高圧のカーボンが使われますが、軽さと強さの両立が必要なヘリウム、素早い反応が命のノアとは異なり、硬すぎるフレームは乗り心地に影響するうえにコストもかかります。フェニックスはカーボンのグレードを下げることで適度な快適性とコストパフォーマンスを両立させているのです。

独特のフレーム形状

出典: https://www.ridley-bikes.com/wp-content/uploads/2019/08/Fenix_SLDisc_FSD08As_UltegraDi2_Detail8-1280x853.jpg

リドレーでは伝統的にダイヤモンドシェイプと呼ばれる特殊な形状のフレーム加工を施しています。主にトップチューブなどで、断面を多角形にすることでねじれに対する強さやフレームの耐久性を持たせています。またとても細く扁平な形のシートステーはしなやかさを生むだけでなく、シートチューブとのつなぎ目を少し下げたことで、ディスクブレーキの衝撃に対する安定性も増しています。

RIDLEY FENIX SLの性能・機能②:ディスクブレーキ

ディスクブレーキに特化

Photo by Richard Masoner / Cyclelicious

ロードバイクにおけるディスクブレーキの普及はもはやトレンドの域を超え、ロードバイクの多数派となりつつあります。リドレーでもそれは例外ではなく、フェニックスは2019年モデルから全てディスクブレーキモデルになりました(海外モデルは除く)。天候に左右されず高い制動力を発揮するディスクブレーキは、あらゆるシチュエーションに対応するフェニックスに最適の機能です。

ディスクブレーキの制動力を受け止める剛性の良さ

Photo bymarkusspiske

ロードバイクでディスク化を行うと、わずかな重量増と、フレームに直接ブレーキ時の負荷がかかるのは避けられません。フェニックスではリムブレーキと比べて15%ストッピングパワーが増えていますが、直接負荷がかかる所ではカーボンの積層が強化されており、フレーム全体の剛性を下げてもディスクブレーキの制動力に耐えられるようになっています。

ディスク化で30cタイヤまで装着可能

Photo by Richard Masoner / Cyclelicious

新型フェニックスでは、従来の28cから30cタイヤまでに対応するようになりました。ディスクブレーキの分余裕のあるチェーンステーの幅が必要になったこともあり、より広いクリアランスを取ったためです。ホイールやタイヤの選択肢が広がり、グラベルやオフロードツーリングにも適性を示しています。

続いて、RIDLEY FENIX SLの性能・機能③:重量

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RIDLEY FENIX SLの性能・機能③:重量

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