POS(パナソニックオーダーシステム)とは?注文方法・おすすめモデルは?

POS(パナソニックオーダーシステム)とは?注文方法・おすすめモデルは?

家電大手のパナソニックは自転車にも造詣が深く、チタン、クロモリフレームの自転車は全て日本製です。そのフレームをオーダーメイドできるのが「POS(パナソニックオーダーシステム)」です。今回はPOSについて注文方法やチェックポイント、おすすめモデルを解説します。

記事の目次

  1. 1.パナソニックと自転車
  2. 2.POS(パナソニックオーダーシステム)とは?
  3. 3.POS(パナソニックオーダーシステム)注文方法
  4. 4.【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム4選
  5. 5.【2021年最新】POSおすすめクロモリフレーム6選
  6. 6.POSで世界に1台だけのバイクをあなたに!

パナソニックと自転車

出典:パナソニック

「パナソニック」というと家電のイメージが強いかと思いますが、実は自転車とのかかわりも深いメーカーです。創業者の松下幸之助氏は自転車店の丁稚奉公から職業経験のキャリアをスタートさせた関係で、自転車には相当思い入れがあったと言われています。1952年に現在の会社の前身「ナショナル自転車工業」が設立以来、自転車本体、ライト、タイヤなど、自転車全般の分野に進出しています。

パナソニックとロードレース

出典:パナソニック・サイクルテック

自転車メーカーのステイタスはロードレースでの実績が物を言います。その点でパナソニックには輝かしい歴史があり、特に世界進出を果たした1990年から92年にかけてはオランダのプロチームに機材を供給し、日本メーカーで初めてツール・ド・フランスに参戦しました。しかも、初参戦にしてスプリント賞を獲得し、91年、92年にはステージ優勝を重ねマイヨジョーヌを数日間維持したこともあります。その後は世界情勢などもあり参戦していませんが、現在も国内でシクロクロスや競輪においてトップレーサーにフレームを供給しています。

POS(パナソニックオーダーシステム)とは?

POS(パナソニックオーダーシステム)は、ユーザーがサイズやカラーなどをオーダーメイドできるシステムです。価格はピンキリですが20万円台からオーダーできる完成車もあり、納期は約1か月、オーダーメイドとしては非常に早いです。オーダーメイドというと難しい印象を受けるかもしれませんが、POSは基本となるバイクが用意されており、その中でサイズやカラーをシステマチックに選んでいけますので、身構える必要はありません。

POSのフレーム素材はチタンとクロモリ

出典:パナソニック・サイクルテック

POSのベースとなるフレーム素材は「チタン」と「クロモリ」です。ロードバイクのフレーム素材は多くのメーカーがミドルグレード以上でカーボン、エントリーグレードがアルミという構成になっているため、ここにパナソニックの強いこだわりが感じられます。特にチタンは衝撃吸収性が高く疲労の軽減をしてくれますし、地面に叩きつけられたゴムまりがポーンと一気に弾けるような、ため込んだ力の分だけ加速する瞬発力があり、ロードバイクのフレームとしては理想的な素材なのです。

POSのここがおすすめ①生産は全てハンドメイド!

POSのフレームは全て大阪の自社工場で製造されています。パイプの切り出しから、溶接、塗装、仮組みに至るまで少数精鋭の熟練職人の手によって、受注してから1本1本ていねいに作り上げています。それでいながら納期が約1か月しか掛からないのが、パナソニックの凄いところです。

POSのここがおすすめ②豊富な種類・サイズ

POSではロードバイクのレース用、長距離向け(エンデュランス)、シクロクロス、ツーリング車のカテゴリーの中で計15モデル(2021年)から選択できます。また、フレームサイズは10mm刻みで用意されており、身長140cm台~200cm以上まで対応します。さらに、クランクの長さやステムの突き出し長、ハンドル幅なども選べるので、より自分にジャストフィットするバイクを作りやすくなっています。

POSのここがおすすめ③カラーバリエーションも豊富!

出典:パナソニック・サイクルテック

2021モデルのフレームカラーは全34色から選択できます。原色のソリッドカラーを始めメタリックや淡いクラシック調、光の入射角によって変わるオーロラやレインボーまで用意されています。また、1色の価格でフレームとフォークを違う色に塗り分けが可能ですし、グラデーションやトリコロールカラーに塗装してくれるデザインも選択可能です。

POSのここがおすすめ④取扱店のフォロー

POSは全国の取扱店「POSショップ」でフィッティングやデザイン、カラーのサンプルなどを見ながら、ショップと一緒にカスタムしていけます。取扱店によっては試乗車に乗ることもでき、より納得のいく選択ができます。下記リンクにてお近くの取扱店を確認してみてください。

販売店検索|電動アシスト自転車/自転車|Panasonic
パナソニック自転車公式サイト。パナソニック自転車の取扱店を検索していただけます。電動アシスト自転車の展示・試乗可能店や、パナソニック・オーダー・システム(POS)取扱店、修理サポート店をご覧いただけます。

POS(パナソニックオーダーシステム)注文方法

出典:パナソニック・サイクルテック

ここではPOSの注文方法を紹介します。POSには競技用のトラックレーサーを細かい部分までオーダーメイドできる「フルオーダー」もありますが、今回はロードバイクを中心とする「カスタムオーダー」の方法を解説します。それではカスタムオーダーの流れをご覧ください。

POSカスタムオーダーの流れ①車種決め

まずは自分がどのタイプのバイクに乗りたいのかを考え車種を選択します。ロードレース用の「ROAD/ロード」、長距離走行用に「ENDURANCE ROAD/エンデュランスロード」、オフロードレース用の「CYCLO CROSS/シクロクロス」、小旅行用の「TOURING/ツーリング」、以上4カテゴリーから自分の用途、目的に合う車種を選択します。もし用途、目的が漠然として定まっていないようなら、取扱店に相談してみましょう。

POSカスタムオーダーの流れ②モデル選び

同じカテゴリーでもグレードや乗り味、性能などが異なり価格も大きく違ってきますので、予算とも相談しながら自分に最適なモデルを選びます。ホームページでも確認できますし、予算、用途を伝えれば取扱店で最適なモデルを提示してもらえます。

POSカスタムオーダーの流れ③フィッティングからのサイズ選択

ここからは取扱店である「POSショップ」にて行ってもらう作業になります。POSショップでは身長、股下、腕の長さ、肩幅などを計測し、最適なフレームサイズを決定してくれます。また、専用スケールを使用しステムの突き出し長やハンドル幅、クランクの長さなどを算出します。

POSカスタムオーダーの流れ④カラー・デザイン選択

POS取扱店にはカラーサンプルや展示車がありますので、自分の目で色味や質感を確認しながらカラー・デザインを決められます。また、フレームへのプリントもカスタムオーダーできます。「Panasonic」のロゴは大きさやカラーを選べますし、自分の名前なども5種類(英文4タイプ、和文1タイプ)の書体から選んでプリントできます。

「デジタルシミュレーション」で事前確認!

出典:パナソニック・サイクルテック

POSのホームページにはカスタムオーダーの仕上がりを確認できる、「デジタルシミュレーター」が用意されています。モデル選びからサイズ、カラー選択まで指示通りに入力していけば、上記画像のように仕上がりが表示されます。大まかなイメージができますので、取扱店に出向く前に確認してみてはいかがでしょうか。

デジタルシミュレーター | POS(パナソニックオーダーシステム) | 電動アシスト自転車/自転車 | Panasonic
パナソニックのオーダーバイク、POS(パナソニックオーダーシステム)サイトです。体型や脚力に合わせて最適なサイズを選ぶことで、より速く、快適な1台に。ビギナーからプロライダーまで、あなただけにジャストフィットした自転車を選べます。

【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム4選

出典:パナソニック・サイクルテック

ここからは2021年最新モデルの中からフレーム素材別におすすめを紹介します。まずはチタンフレームから。

【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム①FRTC02(フレームセットのみ)

出典:パナソニック・サイクルテック
・参考価格(税込):¥440,000~
・カテゴリー:ロード
・フロントフォーク:カーボン
・サイズ:460~610mm(10mm刻み)

パイプ構成を見直し、POSラインナップの中で最軽量を実現したフラッグシップモデルです。様式美ばかりを追求せず、レースでの実践データを基にした「勝てる」フレームに仕上げています。

【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム②ORTC12/FRTC12

出典:パナソニック・サイクルテック
・参考価格(税込)
FRTC12(フレームセット):¥407,000~
ORTC12(完成車)
【シマノ・アルテグラ】:¥588,500~
【シマノ・105】:¥542,300~
・カテゴリー:ロード
・フロントフォーク:カーボン
・サイズ:460~610mm(10mm刻み)

過酷なレースシーンでこそポテンシャルを最大限に発揮するピュアレーシングモデルです。ライダーの体格や脚力に合わせ2つの剛性がチョイス(F.Pセレクト)できます。筋力があるライダーには、太めの「クアドレートオーバル(ひし形楕円形状)ダウンチューブ」とチェーンステーを配した「バージョンH」。体重が軽くダンシングも頻繁に行うようなライダーには、しなやかで細めの「クロスオーバルダウンチューブ」とチェーンステーで構成される「バージョンL」がおすすめです。

【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム③ORTC22/FRTC22

出典:パナソニック・サイクルテック
・参考価格(税込)
FRTC12(フレームセット):¥264,000~
ORTC12(完成車)
【シマノ・アルテグラ】:¥454,300~
【シマノ・105】:¥408,100~
・カテゴリー:ロード
・フロントフォーク:カーボン
・サイズ:430・460~610mm(10mm刻み)

チタン独自のしなやかさとバネ感を活かし、ピュアレーシングモデルよりも乗りやすさ、扱いやすさに配慮したスタンダードモデルです。

【2021年最新】POSおすすめチタンフレーム④FRTD03(フレームセットのみ)

出典:パナソニック・サイクルテック
・参考価格(税込):¥511,500~
・カテゴリー:エンデュランスロード
・フロントフォーク:カーボン
・サイズ:460~610mm(10mm刻み)

長距離を速く快適に走るために、走りの軽さを追求したエンデュランスモデルです。

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【2021年最新】POSおすすめクロモリフレーム6選

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