リカンベントのおすすめポイント
リカンベントは単に乗り方が変わっているだけではありません。その特徴ならではの、普通の自転車とは一味違う楽しさや利点があります。
おすすめポイント①爽快なスピード感
リカンベントで最も楽しいのが、速いスピードを簡単に出せる疾走感です。空気抵抗が少ないため、平坦路なら誰でも40km/hもの速度で走ることができます。のんびりと背もたれにもたれかかりながら、自動車やオートバイにも匹敵する速さを自分の足で出せるというのは、不思議で新しい感覚です。
おすすめポイント②ツーリングに最適
リカンベントはシートと背もたれで体重が分散されるため、長時間の走行でも体への負担が少ないのも魅力です。最近ではサスペンションが搭載されている機種も多く販売されており、より快適性の高いサイクリングが楽しめます。リアキャリアを使えば荷物を積むこともできるので、より長い距離のツーリングも思いのままです。
おすすめポイント③効果的に足腰強化
走るのに上半身の体幹を必要とするロードバイクと違い、リカンベントは純粋に脚で踏む/回す力を伝達して走力に変えます。そのため、腿やふくらはぎ、腹筋などを効果的に鍛えることができます。また長距離走行の負担も少ないので、ロードバイクのように首や腰に痛みを感じなくてすみます。
リカンベントの注意点
リカンベントは、普通の自転車とは違う点も多いため、乗るときに気をつけるべきこともあります。特に安全面の観点から注意しなければならない点をあげていきましょう。
注意点①スピードの出し過ぎに気をつけよう
容易に高速で走ることができるリカンベントですが、自分で制御できないスピードは出さないようにしましょう。ハンドル操作が特殊で旋回半径が大きく、小回りが効きにくいのもリカンベントの弱点ですので、特に速度が出やすい下り坂と急カーブでは、十分に減速してください。
注意点②視認性の確保
車高が低いリカンベントは、自動車など他の車両の視界に入りにくく、存在を見落とされがちです。通常の自転車と同様にライト点灯は必須ですが、高い位置に旗を立てることでドライバーの視界に存在をアピールすることも大事です。
自分の視界確保も重要
自分から見たときの視界確保も必要です。リカンベント、特に車高が低いタイプは前と上の視界が良い反面、後ろや足元が見えにくいので、後方から車や自転車が接近しても気づかないことがあります。安全のためにバックミラーを付けることをおすすめします。
リカンベントの購入方法
リカンベントに興味を持って、自分も乗ってみたいと考えても、リカンベントはまだまだ日本では少数で、どこの自転車店でも買えるわけではありません。では、どうすれば購入できるのか紹介していきましょう。
リカベントを扱うメーカー
リカンベントを発売しているのは主に海外のメーカーです。日本でも入手可能な有名なメーカーとしては、
アザブ(チェコ)、HPベロテクニック(ドイツ)、ウィンドチーター(イギリス)、カートライク(アメリカ)、オプティマ(オランダ)、Performer Cycles(台湾)などがあります。リカベントの購入方法
国内では、少数ながらもリカンベントを取扱う自転車店があります。そうしたお店では、長年にわたり海外の有名メーカーの自転車を取り寄せ、乗り方やサポートのノウハウもあります。リカベントについて不安な点があるなら気軽に問い合わせてみましょう。
国内の主なリカンベント取扱店
- LORO:首都圏・関西圏と福岡に6店舗を構えるミニベロやリカンベント、トライクの専門店。多くの展示車を揃え、実際に見ることができる。
- HC WORKS:大阪でリカンベントを中心に扱う自転車店。カスタムでの組み上げなど細かな相談にも応じてくれるのが魅力。
- NiKIRIN:店舗を持たず工房のみで運営し、連絡はサイト経由で行います。有名メーカーの新車、中古車の注文や試乗会の開催を請け負います。
まとめ
不思議で個性的な自転車、リカンベントの魅力をご紹介しました。一般にはなじみが薄くまだまだ知られていませんが、実はとても合理的で楽しく、形も様々で自由な自転車なのです。最初は気になる周囲の視線も、その爽快感や見渡す限り広がる景色の良さで、乗っているうちに忘れてしまうことでしょう。自転車の新しい可能性を教えてくれるリカンベント、始めてみませんか。
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