荒川サイクリングロードってどんなコース?
荒川サイクリングロードは、東京湾に注ぐ荒川沿いを走る自転車コースです。荒川河口がある東京都江東区・江戸川区から、埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる国営武蔵丘陵森林公園を終点とする自転車道と河川管理道路をつないで全長約90kmのコースです。”荒サイ”とも呼ばれることがあります。荒川の左岸、右岸のどちらも走行可能です。他のたくさんのサイクリングコースにもつながってることも特徴です。
荒川サイクリングロードのおすすめコース
荒川サイクリングロードは、どこからスタートしてもいいですし、自分で自由に終点を決めてもいいです。都内に近く、電車の路線もあるので、地図を見ながら都合のいいところや走りたいところを網羅できるところ、走りたい距離を走破できるところからスタート地点や終点を決めましょう。全長は90kmですが、もちろん走破する必要はありません。
左岸コース①「キッチンとれたて」から榎本牧場
「キッチンとれたて」でランチを食べてからスタートして、岩淵水門、秋ヶ瀬橋を越えて、榎本牧場に至る全長約38kmのコースです。距離も長くなく、2時間程度で走破できます。榎本牧場では飲むヨーグルトやジェラートも販売されていて、ランチからデザートまで食べられるグルメコースです。
コース②さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線
さいたま武蔵丘陵森林公園自転車道線コースは、埼玉県に入り、秋ヶ瀬公園近くの羽根倉橋西交差点から北へ走っていくコースで、埼玉県での荒川サイクリングロードのメインコースです。このコースでは、都会の喧騒から離れたどこか懐かしい田舎らしい風景が広がります。
荒川サイクリングロードの見どころ
荒川サイクリングロードは、全長約90kmの長いコースで、たくさんの見どころが点在しています。川のどちら側にあるのかをあらかじめ地図で確認しておき、どこで川を渡るとベストなのかを決めておくと、スムーズにサイクリングできます。
見どころ①キッチンとれたて(左岸)
キッチンとれたては、東京都足立区の都市農業公園内にあるスポットです。「自然と遊ぶ、自然に学ぶ、自然と共に生きる」をテーマに、都市農業公園内では四季折々の花や植物が育てられ、たくさんの農作物が有機栽培されています。大型のサイクルラックもあるので、駐車も安心です。ここで昼食を食べるサイクリストは多いです。
見どころ②榎本牧場(左岸)
榎本牧場では、牛だけでなく、ミニ豚やロバや鶏、ウサギが飼育されており、事前に予約しておけば、牛の乳搾り体験やバター作りなど、牛との触れ合いもできます。しぼりたての牛乳で作られてたジェラートなどのデザートもあり、サイクリングデートにもぴったりな場所です。
見どころ③岩淵水門(青水門)
岩淵水門(青水門)は、隅田川の氾濫を抑える役目を担っている水門で、荒川サイクリングロードの象徴的な目印になっています。近くに大正13年に竣工された歴史的建造物である旧岩淵水門もあります。旧岩淵水門が赤水門とも呼ばれるのに対して岩淵水門は青水門とも呼ばれています。
見どころ④清砂大橋
荒川サイクリングロード終点近くの江東区や江戸川区の中川と荒川に架かる清砂大橋は全長1327mと大きく、見上げると圧巻です。シルエットも美しいです。
見どころ⑤彩湖
埼玉県にある彩湖は、荒川の氾濫防止を目的に1997年に完成した人造の湖です。真上には吊り橋状の全長1485mの幸魂大橋が走っています。彩湖道満グリーンパークが隣接されており、休憩地としておすすめです。
見どころ⑥秋ヶ瀬公園
埼玉県の秋ヶ瀬公園は自然が豊かな公園で、近くの秋ヶ瀬橋の下には、「田島ヶ原サクラソウ自生地」があり、春にはピンクの可愛らしいサクラソウが群生しています。春のサイクリングではぜひ訪れてほしいスポットです。
見どころ⑦さくら堤公園
埼玉県吉見町にある公園で、「さくら」の文字を冠しているだけあって、桜の名所として知られており、春のサイクリングにおすすめのスポットです。まるで赤い絨毯のように咲き誇る彼岸花も圧巻で、秋にもおすすめです。また、近くの吉見町古名新田では、荒川の川幅が2537mと日本一の川幅になるポイントもあります。荒川水管橋も日本一長い水管橋として知られています。
見どころ⑧吉見総合運動公園
吉見総合運動公園は、とても大きな運動公園で、各所にトイレも設置されています。休憩するのにおすすめのスポットです。
見どころ⑨武蔵丘陵森林公園
荒川サイクリングロードの終点である武蔵丘陵森林公園は、荒川サイクリングロードの最大の見どころと言っても過言ではないでしょう。東京ドーム65個分の広大な敷地を誇り、日本で初めての国営公園として1974年に開園した歴史ある公園です。年中を通して数々のイベントが催されています。日本一大きなエアートランポリンのぽんぽこマウンテンが子どもには大人気です。また、彫刻広場では芸術鑑賞ができ、秋のカエデ園での紅葉や春のネモフィラの絨毯は見事で、年中通して訪れたいスポットです。
見どころ⑩若洲海浜公園
余力があれば、ディズニーランドと海を挟んで向かいの江東区に位置する若洲海浜公園もおすすめです。若洲公園内にもサイクリングコースが整備されており、長距離走行後の流しにおすすめです。特徴ある若洲橋も一見の価値あり!海を見ながら一休みしてから帰るのも優雅ですね。
荒川サイクリングロードとつながるサイクリングコース
荒川サイクリングロードからつながるサイクリングコースを簡単に紹介します。
①荒川下流コース
荒川は埼玉から東京湾に流れ込む第一級河川ですが、その東京湾付近を走行するコースです。都内なので、23区からアクセスがよく、とても人気のコースで、土日祝日は多くの人で賑わいます。江東区の若洲海浜公園や江戸川区の葛西臨海水族館の観光もおすすめです。
②和田吉野川コース
埼玉県を走る和田吉野川沿いに走るコースで、荒川に沿って流れており、吉見ゴルフ場で合流しています。こちらのコースに入ると、2kmほどで砂利道になってしまいますが、武蔵丘陵森林公園につながっているので、そちらの方へ抜けていくのがおすすめです。
③森林公園自転車道
武蔵丘陵森林公園内には、自転車専用レーンが歩道に設けられていて、公園の中を心地よく漕げます。荒川サイクリングロードの長距離走行をした後の、流し走行にもおすすめです。
④比企自転車道
比企自転車道は、平らな道が続いていて、ゆっくり自転車を漕ぎたい人におすすめのコースです。物見山へ行くのもおすすめです。
⑤入間川サイクリングロード
入間大橋から始まる人気のサイクリングロードです。往復45kmほどで、荒川サイクリングロードから、こちらのコースに入る人は多いです。
⑥利根川サイクリングロード
利根川サイクリングロードは、大芦橋を出発して、利根大堰や荒川大橋の方へどんどん北へ上っていき、利根川の刀水橋まで至るコースで12km前後です。
⑦奥武蔵グリーンライン
この奥武蔵グリーンラインは、クライマーにおすすめで、白石峠や毛盧山、物見山などにつながっています。他にも、荒川の右岸をさかのぼり、玉淀湖から風布、波久礼に抜けるルートも起伏があります。
荒川サイクリングロードを走ろう!
荒川では、橋を簡単に渡れないときがあるので、行きたい施設などが川の左岸、右岸どちらにあるのかあらかじめ確認が必要です。距離が長く、いろんな走り方ができるのが荒川サイクリングロードの魅力です。また、今回は左岸、次は右岸というように二度以上楽しめるのも魅力でしょう。