アラヤの自転車はどう？種類・評判やおすすめモデルを紹介

アラヤ（新家工業）は、1903年に創業者が木製のリムを製造したところからメーカーの歴史が始まっています。1919年に前身である「新家自転車製造株式会社」が大阪に設立され、日本製の高品質ブランドとして評判になった「ツバメ自転車」で自転車界をけん引、現在も本社は大阪にあり、全国に多くの取扱店のある人気メーカーです。そして、メーカーの起源でもあるホイールリムの製造にも力を注いでおり、日本製では現在も最大手、競輪用のリムで日本製はアラヤのみです。

アラヤはツバメ自転車をブランド化する一方で、スポーツサイクルの開発、製造にも積極的に携わってきました。1960年代には東京オリンピックを見据え、競技機材としてロードバイクを販売。さらに、「スペシャライズド」のマウンテンバイクのOEMをしていた経験を活かし、1982年初の日本製マウンテンバイク「Muddy Fox（マディフォックス）」を販売しました。マディフォックスは現在ブランド化しており、アラヤの看板製品としてその名を残しています。

アラヤは金属チューブメーカーでもあるため、その技術を活かし細身でおしゃれなクロモリフレームを多く製造しています。アラヤはイギリスの老舗メーカー「ラレー」とライセンス契約を結んでいますが、ラレー本隊では見られなくなったクロモリロードバイクをラレー名義で製造しているほど、強くこだわっています。

ここでは現在アラヤが扱っている自転車の種類を、カタログのカテゴリー分けに沿って紹介します。

初の日本製マウンテンバイク「マディフォックス」は今なお健在です。純粋なマウンテンバイクのモデルは少ないですが、マディフォックスはブランド化しており、ミニベロやクロスバイクにもその名前を冠しています。

自転車にキャリアやバッグを装着できる、旅行やキャンプ用の自転車「ランドナー」や、フランスの長距離走行イベント「ディアゴナール」用のバイクなど、長距離向きのカテゴリーです。アラヤの取扱店が全国に幅広く点在しているのも、このカテゴリーと無関係ではないはずです。世界でも昔ながらのランドナーを製造しているメーカーは希少で、愛好家から高く評価されています。

CXは日本のクロスバイクの始祖とも言える存在ですが、現在のカタログではグラベルロード、シクロクロスのカテゴリーです。ツーリング車を製造してきたアラヤらしく、荷物を積むにも長けたグラベルロードバイクがおすすめです。

アラヤはイギリスで創業100年以上の歴史を誇るメーカー「ラレー」とライセンス契約を結び、ラレー名義の自転車を製造しています。アラヤが自社ブランドで扱わないロードバイクのレースモデルやクロスバイクを中心に展開しています。そのほとんどがクロモリフレームのため、本家以上にクラシカルで歴史を感じさせると評価されています。