自転車発送のやり方(ヤマト運輸)
ヤマト便・らくらく家財宅急便
ヤマト便とは
ヤマト便の荷物の規定は、3辺合計が200cm以内で、30kg以内の重さが対象です。ヤマト便は宅配業者のなかでは一番安い発送方法ですが、上級者向きとなっています。自転車のパーツを細かく分解して梱包をするので、組み立て慣れている方でないと推奨できません。
一般的な輪行箱の3辺合計サイズが、200cmを超えてしまいます。車輪を外すだけで、簡単に梱包ができる仕様のものが多いからです。ヤマト便で送りたいときは、対応した輪行箱を売っているところもあります。規定内になるのであれば、自作の輪行箱でも大丈夫です。
ヤマト便での梱包の仕方
ヤマト便で送るための梱包の仕方は、3辺200cm以内の箱に梱包する必要があります。他の宅配業者と違い、車輪以外のパーツも外さなければ入りません。車輪の他に、ハンドルとサドル、ペダル、後輪の変速機も外す必要があります。
ペダルとサドルを外し、全体を覆うようにプチプチを巻きます。プチプチが戻らないように、輪ゴムで止めます。ハンドルにプチプチを巻きつけ、輪ゴムで固定。箱に入れたとき、他のパーツにあたって傷がつかないようにします。ハンドルを外します。
チェーンステーにも傷がつかないように、プチプチを巻いて、テープで止めます。
自転車を逆さまにして、前後輪のタイヤを外します。タイヤ全体にラップ巻きのように、プチプチを巻き、テープで止めます。
後ろの変速機を外して、傷や破損しないように、プチプチを巻き、フレームに固定するように輪ゴムやテープで止めます。
輪行箱に入れていきます。最初はフレームから入れ、ハンドルを縦にして入れます。タイヤを入れていきますが、フレームと前輪、前輪と後輪がぶつかって破損しないように、それぞれの隙間に板ダンボールで保護します。
最後に外したペダルとサドルを中に入れ、緩衝材でフレームを固定するように入れていきます。全てのパーツが固定されるくらいに、緩衝材を入れたら、テープやバンドでよくフタを閉じ終了です。
ヤマト便の送料
ヤマト便は他の宅配業者とは違い、自転車専門のサービスではなく、大きい荷物専用のサービスです。輪行箱なども用意されていなければ、イベントなどにも特化しておらず、一番安い発送手段なので人気の発送手段となっています。ヤマト便に対応したBTB輪行箱のYMT-200を使い、東京から大阪へ発送する場合の送料を解説します。輪行箱のサイズは長辺103cm、横23cm、高さ68cmです。
ヤマト便の送料
- 容積換算重量(kg)=縦(m)×横(m)×高さ(m)×280
- 重量と配達先エリアで決まる
- 重量は自転車を梱包して、実際の重さを計測
- 実際の重さと、容積換算重量を比較し、より重い方を重量として採用する
上記の式に当てはめると、センチメートルをメートルに直して計算します。1.03×0.23×0.68×280=45.1となり、容積換算重量のほうが重かった場合、総重量は45.1となります。料金表と照らし合わせると、重量60kgまでで、東京から大阪市までは税込3,422円となります。往復で、税込6,844円となります。
ヤマト便の集荷
ヤマト便でも自宅まで集荷に来てもらえます。ドライバーさんが来るまでに梱包を済ませましょう。営業所まで持ち込むことも可能です。持ち込むことで、重量に応じた値引きが発生します。ヤマト便の送り状は、発払いなら緑色、着払いなら赤色の伝票に記入します。
伝票記入事項
- 郵便番号、お届先住所、依頼人住所、品名(自転車)、輸送保険が必要かどうかを記入
- 輸送保険は任意で加入※万が一の事故で自転車が破損してしまう可能性があるので、加入推奨
ヤマト便の配達
ヤマト便の配達は翌々日配達と設定されており、日時指定は不可です。メルカリで送った相手の家にも、宅配してくれます。お届先を宿泊施設に送りたい場合、「フロント気付」と書きましょう。受取人の欄にチェックインする日と、自分の名前を書きます。受取には営業所止めのサービスが使えるので、自分で自転車を取りに行くことも可能です。
らくらく家財宅急便
らくらく家財宅急便はヤマト便の規定を超える荷物で、全てこの配送方法になります。ヤマト運輸の自転車発送は、主にらくらく家財宅急便となります。初心者でも簡単に、梱包できるタイプの輪行箱を使用できます。
らくらく家財宅急便の送料
料金は見積もりが必要となり、料金を調べても査定によって変わる場合があります。荷物の大きさによってランクが変わり、ランクに応じた送料が設定されます。支払い方法は現金元払いのみで、着払いは利用できません。
ヤマト便・らくらく家財宅急便の注意事項
ヤマト便でママチャリ、電気自転車は取り扱い不可です。らくらく家財宅急便では、ママチャリとバッテリーを外した電気自転車を発送できる可能性があります。
サイクリングヤマト便
「サイクリングヤマト便」は、日本サイクリング協会と宅配業者のヤマト運輸が提携している自転車発送専用サービスです。ロードバイクなどの、スポーツタイプの自転車を発送するためのサービスです。
サービスの特徴
- サイクリングヤマト便利用には「CJ+会員」、「JCA会員」になる必要がある
- どちらもヤマト便の60kg相当の配送料で利用できる
- 梱包状態が3辺合計203cmに収まればよい
サイクリングヤマト便の送料に追加される要素
サイクリングヤマト便を利用する際は、CJ+会員もJCA会員も、もちろん年会費を支払っている必要があります。またJCA会員は、年会費に加え、サイクリング・タッグと呼ばれる会員証を購入しなければサイクリングヤマト便を利用できません。CJ+会員も年会費と、証明書を有料で発行しなければならないので、その点はあらかじめ留意しておきましょう。
CJ+会員の場合
- 入会時に年会費2,750円が必要
- サイクリングヤマト便は配送1回ごとにチケット購入(往復で500円)
- 着払いには未対応
- 支払い時必ずチケットに記載された名前の本人でないと受付不可
- 営業所に直接持込か集荷依頼は本人の立ち合いで受付可
- 空港や海外には配達不可
JCA会員の場合
- 入会時に年会費4,000円が必要
- 入会後2,000円のサイクリング・タッグを購入し会員である限り利用可
- 梱包の規定は同じく3辺合計が203cm以内
- 営業所に直接持込か集荷依頼は本人の立ち合いで受付可
- 空港や海外には配達不可
サイクリングヤマト便の注意事項
サイクリングヤマト便でのママチャリ、電気自転車の取り扱いは不可です。
次のページでは、佐川急便の場合を見ていきます。
宅急便の荷物は、縦・横・高さの合計が160cm以内で、25kg以内の重さのものが送れます。規定を超える大きさや重さのものを送る場合、ヤマト便からくらく家財宅急便で送ることになります。