ハンドルのステムの種類と選び方!基本的な知識から交換方法まで解説!

ハンドルのステムの種類と選び方!基本的な知識から交換方法まで解説!

ロードバイクは、「ステム」というパーツによって、ハンドル周りのカスタマイズ性が大幅に広がりました。しかし、具体的にステムには種類も多いため、自分に合ったものも見つけにくいです。今回はステムの役割や種類、選び方、交換方法などについて解説します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ロードバイクのステムの役割
  3. 3.ロードバイクのステムの種類
  4. 4.ロードバイクでのステムの選び方
  5. 5.ロードバイクのステムの交換方法
  6. 6.ステム交換時の注意点
  7. 7.まとめ

ロードバイクでのステムの選び方

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ステムはたくさんの種類が販売されているため、実際に交換してみようとしても、多すぎて自分にどのステムがあっているのかを判別することは非常に難しいでしょう。次に、ステムを選ぶときの基本的な考え方について紹介します。選び方を理解して、自分に合ったステムを見つけられるようになりましょう。

ステムの選び方①自然と手が届く長さにする

ステム長は体格である程度の範囲に選択肢を絞ることができます。基本的には、ロードバイクに乗っているときに、自然な乗車ポジションをとり、そのままハンドルのブラケットに手を伸ばしましょう。そのときに自然に無理なくブラケットに手が届く距離が、適切なステム長といえます。もし遠いのであれば短いステムに、窮屈な感じがするのであれば長いステムに交換しましょう。

サドルのポジションを決めてからステムを変更するのがベスト

ステムは自然にハンドルのブラケットが届く距離になるように長さを決めるのですが、これはあくまでも、サドルのポジションがしっかりと定まっている場合に限ります。そのため順序としては、最初にサドルのポジションを探って、位置を定めてからステムを変更するようにしましょう。

ステムの選び方②角度は体の柔軟性などに左右される

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ステムの角度は乗り手の体の柔軟性にも左右されます。ステム角度が大きいものを取り付けることで、ハンドルに落差が生まれて、深い前傾姿勢をとることができるようになりますが、体の柔軟性が低い方は、そのポジションは無理がかかるでしょう。反対に体の柔軟性が高い方は、そのような大きな前傾姿勢をとれるような角度の大きなステムに取り換えても問題はないです。

ステムの選び方③素材の特性を理解しておく

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最後に、ステムの素材についても理解しておきましょう。鉄製のステムは重量は重いですが、ステムの剛性は高いため、大きな力でハンドルを引いてもほとんどたわみを感じることはありません。カーボン製のステムは、重量は軽いですが、鉄製のものほど剛性はたかくないため、ハンドルを引いたときにたわむ印象を受ける方もいます。そのように素材による差も考慮してステムを選びましょう。

ロードバイクのステムの交換方法

自分に合ったステムを見つけることができたら、次は実際に自分で交換作業をしてみましょう。交換の作業自体は特に難しいことはなく、作業自体も六角レンチ1本あればできる場合がほとんどです。ロードバイクのステム交換の作業についての解説をします。

交換手順①もともとのステムを取り外す

まず、もともと取り付けられていたステムを取り外しましょう。ステムからハンドルを取り外してから、ステムを外した方が行いやすいです。基本的にはすべてのボルトを緩めれば取り外すことができます。このときに、ステムを上から固定しているヘッドキャップのボルトも緩め忘れないようにしましょう。ヘッドキャップが固定されていると、フォークからステムを外すことはできません。

交換手順②新しいステムをフォークに差し込む

今まで使用していたステムを取り外せたら、次に新しいステムをフォークに差し込みます。フォークに差し込んだら、フォーク側のステムのボルトを仮止めしておきましょう。六角レンチで行えるものがほとんどですが、モノによっては、星形のトルクスレンチを使用しなければいけないこともあるため、ボルトの穴を確認してください。このときに、ステムを上下逆に取り付けないように注意が必要です。

交換手順③ステムにハンドルを取り付ける

ステムをフォークに固定することができたら、ステムにハンドルを取り付けましょう。この作業もボルトを締め付けるだけで問題なく行えます。このときに、ハンドルの傾きの調整も行いましょう。また、ハンドルがまっすぐになるようにステムの向きも、まっすぐ前に向くように調整します。その調整ができたら、最後にすべてのボルトを本締めして固定しましょう。最後にヘッドキャップを締め付ければ作業は完了です。

ステム交換時の注意点

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ステムの交換作業自体は、さほど難しい作業ではありません。しかし、いくつかの注意点はあるため、その注意点は押さえた上で交換作業を行うようにしましょう。最後に、ステム交換時の注意点について解説します。

注意点①カーボンステムはボルト締め付けに注意

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ステムはハンドルなどが動かないようにボルトを締め付ける必要があります。しかし、ボルトの締め付けには規定値があります。その規定値は記載されているため、トルクレンチなどで締め付けを管理しましょう。カーボン製のステムの場合は、締め付けが強すぎると、割れてしまうことがあります。ハンドルがカーボン製の場合には、さらに注意してボルトを締め付けましょう。

注意点②取り外し前にハンドルに目印をつけておく

ステム交換時には、必ずハンドルも一緒に取り付けなおさなければいけません。しかし、そのときに、なんの目印もつけずにハンドルを外してしまうと、もともとの傾きでハンドルを取り付けることが難しくなってしまいます。そうなってしまうと、ハンドルの傾きも探りながら乗る必要があります。そのような手間を省くためにも、取り外す前には、必ず目印をハンドルにつけておきましょう。

注意点③上下を間違えないように取りつける

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ステムは上下どちら向きでも取り付けることができます。例えば、10°の角度のステムを取り付ける際に、下向きではなく、上向きになるように取りつけてしまうと、10°上向きに角度がついた状態になってしまいます。そうなると前傾姿勢が今までよりも取りにくくなる原因にもなります。そのため、ステムを取り付けるときには、ステムの上下の向きにも注意しながら取り付けましょう。

まとめ

自分に合ったステムを見つけて交換しよう!

今回は、ロードバイクのパーツのなかでも、非常に重要なパーツの一つのステムの特徴や、選び方、交換方法を紹介しました。ステムの交換作業は難しくないですが、自分に合ったステムを選ぶのは難しいです。一つのステムで判断するのではなく、あえていくつかのステムを試して、自分に合うものを選ぶというのもいいかもしれません。自分に合ったステムに交換して、快適なライドを楽しめるようになりましょう。

TS Rider
ライター

TS Rider

ロードバイクでアマチュア実業団E1カテゴリーでのレースを走っています。自転車の知識を伝えながら、自分自身の勉強になったらと思っています。

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