中華カーボンホイールの種類と選び方
ロードバイクは基本的にホイールとタイヤはセットだと思ってください。ホイールやタイヤによって互換製品は変わってきますし、細かくいうと全部のロードバイクで違います。製品の詳細で確認することはもちろんですが、先に互換性が高いであろう種類をまとめました。先に下の項目を確認してから購入するのがおすすめですし、ショップに質問、確認してから購入するのが、おすすめです。
クリンチャー
クリンチャーはタイヤのチューブをホイールのリムにはめます。最も普及しておりタイヤの種類が豊富です。コスパの高さ、色、軽量、パンク耐性など選択肢が多いです。ホイールの構造上タイヤをはめるリムに強度が必要なためホイール自体が重いのが特徴です。チューブに穴が開くと即パンクしますが、パンク時の修理が容易で出先でパンクしても予備タイヤに交換したり、パッチを貼れば修理できます。
チューブレス
チューブレスタイヤのビードを直でホイールのリムに密着させ空気を入れます。チューブレス対応のホイールは(クリンチャーと兼用のホイールが多い)チューブレス専用のタイヤが必要です。リム打ちパンクや、急激に空気が抜けず転倒リスクが低いです。クリンチャーよりチューブレスのホイールのほうが重いです。クリンチャー用のチューブを入れ応急処置も可能ですが慣れるまでタイヤをリムにはめるのが難しいです。
チューブラー
チューブラーは中にチューブが縫いこまれたタイヤをリムセメント(接着剤)でホイールに貼り付けます。チューブラータイヤを使うにはチューブラー用のホイールが必需です。タイヤとチューブが一体化するので、軽量なチューブラー用のホイールとタイヤは性能重視の高価なものが多いです。パンクしても急激に空気が抜けず転倒リスクが低いですが、出先でタイヤを修理できず使い捨てになります。
修理のしやすさ
パンク時の修理のしやすさは一般的にクリンチャー、チューブレス、チューブラーの順になります。自転車にあまり乗らないのであればクリンチャー、週の半分以上も乗るのであればチューブレス、毎日とあればチューブラーがよいです。理由は、セルフ修理の上手さは自転車に乗る回数に比例するためです。久しぶりに乗ったときにタイヤがパンクしてしまった場合、修理がストレスになり自転車が嫌いになってしまいかねません。乗車頻度が少なめの人は、クリンチャータイヤを選びましょう。
修理の手腕の目安
ロードバイクのタイヤの交換は上記URLからご確認ください。自分でできる簡単な修理方法が書かれており道具や材料など必要なものを揃えられます。最初は勝手がわからず難しいと思いますが、慣れてくれば30分くらいで修理することができます。
中華カーボンホイールのインプレッション
この記事での「インプレッション(以下、インプレ)」とはホイールとタイヤに乗ったときの印象を指します。インプレについては個人差の大きいところもあり、商品レビューが信用に値する情報かどうか判断するのは難しいのですが、今回は中華カーボンホイールについて耳にする機会の多いレビューを「硬さ」「加減速」「扱いやすさ」の項目に分けてご説明させていただきます。
硬さのインプレ
中華カーボンホイールは基本的に工業製品なので生産ラインで機械によってつくられます。そうすると、どうしてもmm単位で揃える作業が苦手なので、リム剛性が低く柔らかくなってしまいます。柔らかいぶんタイヤ自体に耐久性が出るのですが、地面への当たりも柔らかくなって、その分スピードは落ちてしまいます。競技やレースなど1分1秒を争うようなアスリート向きでないのは、これが大きな要因の1つといえます。
加減速のインプレ
中華カーボンホイールは加減速を繰り返すと、約半年ほどでリアホイールのブレーキ面が摩擦により削れてきます。もちろんブレーキを頻繁にかければ避けられない現象ですし、乗り方によっても違ってきます。耐久力に優れたブランド品のカーボンホイールと比べ、価格からみれば妥当な消耗具合といえます。もしブレーキの効きが弱いと感じたらブレーキシューの交換、トーイン調整をしてみてください。
扱いやすさのインプレ
中華カーボンホイールは出費としては安いのですが、不具合の度に自分でああでもないこうでもないと悩み、何度もブラウザを検索、凝視することになるかもしれません。中華ホイールの選び方のコツとしては、ブランド製品を模倣したタイヤ、ホイールはなるべく避けましょう。中華ブランドは他の諸外国の有名ブランドとは違い、工業製品として独特の進化を遂げているので、単なる模倣品だと不具合が頻発しかねません。