ボントレガーとは
かつてモトクロスバイクのレーサー兼メカニックとして活躍したキース・ボントレガーが、自転車業界に参入し、創業した会社がbontragerです。トレックの傘下に入った現在では、サドルやホイールからボトルケージ、ライトに至るまで様々な種類の自転車パーツを製造しています。
ボントレガーのホイール、その特徴と魅力
バイクメーカーならではのカーボン精製技術
ボントレガーのカーボンホイールは、トレックが独自に開発したOCLVカーボンを使用しています。1992年から製造されているこの軽量・超高密度なカーボンは、航空機や宇宙産業用をしのぐ性能を誇ります。bontrager Aeolusシリーズでは、OCLV Proカーボンを惜しげもなく使うことで、軽さ、耐久性、剛性に優れたホイールを実現しています。
トッププロを長年サポート
トレックはランス・アームストロング選手が所属したUSポスタルの時代から、20年以上もプロチームのスポンサーを務めてきました。その高い技術力で栄光を摑んだ選手の一覧は豪華の一言。現在は別府史之選手が活躍する、トレック・セガフレードのスポンサーとなっています。同時にボントレガーのホイールも、世界の第一線で選手たちのフィードバックを受けながら発展してきたのです。
保証付き!カーボンケア・ホイールプログラム
カーボン製品はとても高価で、一度壊れてしまうと多大な出費となります。ですがボントレガーでは購入2年以内なら、走行中に破損したカーボンホイールを無償で修理・交換してもらうことができます。完成車に付いていたものでも、単独で買ったものでも構いません。これも技術への自信と、自社開発の強みがあればこそです。
ボントレガーのホイール選びのポイント
ここからは、ホイールを選ぶ際に押さえておくべきポイントをご紹介します。ボントレガー以外のホイールブランドでも大事なことですので、ぜひご一読ください。
ポイント①いよいよディスクブレーキか、まだまだリムブレーキか
ロードバイクのホイールを購入する上で、まず間違えてはいけないのがこれです。ご自分のバイクがリムブレーキなのか、ディスクブレーキなのかをまず確認しましょう。
今後はディスクブレーキが主流に
現在のスポーツバイク、特にロードバイクにおけるディスクブレーキの普及は、とどまるところを知りません。トレックは、今後ロードバイクでのリムブレーキモデルの製作を終了する、と発表しました。これからはバイク本体も、ホイールも、ディスクブレーキモデル中心になっていくことは間違いありません。
まだまだ多いリムブレーキの需要
とはいえ、リムブレーキ時代から長くロードバイクを愛用している人はまだまだ多いです。バイク自体も高価なものですし、そんな簡単にディスクブレーキモデルに買い替えられない、という人もいるでしょう。ボントレガーではまだリムブレーキを使いたい、というユーザーにとっても魅力的なラインナップが揃っています。
ポイント②カーボンホイールか、アルミホイールか
走りを大きく左右するのがホイールの素材です。ご自分が走る上で何を求めるのか、それによって選ぶホイールも異なってきます。
カーボンリム:更なる巡航速度を求めて
フルカーボンホイールの魅力は何よりもその空力と剛性の高さです。その威力が遺憾なく発揮されるのが、平地での巡航速度のアップ。リムハイトを高くすることでより空力が良くなり、低抵抗で風を切り裂く走りが可能になります。その分横風に弱いと言われていましたが、ボントレガーでは独自の風洞実験でそうした欠点も解消されています。
アルミリム:優れた性能を、手頃な値段で
アルミリムは何より手頃な値段と種類の多さ、耐久性の高さ、漕ぎ出しの軽さが魅力で多くのサイクリストに支持されています。そのため山を主戦場にするヒルクライマーに愛用者が多いです。軽量なカーボンと比べて重さが気になるところですが、リムハイトが高めのカーボンホイールはその分重量が増えるので、実質重さはそこまで問題になることはありません。
カーボン+アルミの合わせ技も
ボントレガーのホイールでは一部のミドルグレードモデルで、アルミリムにカーボンを合わせたモデルがあります。これにより剛性の高さがプラスされ、なおかつカーボンホイールの高級感あるルックスも得られます。両者のいいとこ取りですね。
ポイント③クリンチャー?チューブレス?それともチューブラー?
ホイールの選択肢としてもう一つあるのが対応するタイヤの種類です。ロードバイク用のホイールには大きく分けてクリンチャー、チューブレス、チューブラーの3種類があります。
チューブレスレディ(TLR)ならどちらもOK
一部の専用モデルを除き、ボントレガーのホイールはチューブレスレディを採用しています。クリンチャー、チューブレスのどちらにも対応しているので、タイヤの選択の幅も広がります。もちろん、チューブレスに必要なリムテープやシーラント剤などの付属品も取り揃えてあります。
レース志向ならチューブラー
一方、レースなどを活動のメインにするアスリートやシリアスレーサーにとっては、チューブラータイヤが主要な選択肢になります。ボントレガーでも、チューブラーの特性をフルに活かせる専用ホイールが揃っています。ただしこちらはかなり高額になるので、趣味で走る人にはなかなか厳しいでしょう。
ポイント④やっぱり気になる値段
ホイールを購入するにあたり、最も気になるのは値段ではないでしょうか。5万、10万円は当たり前の世界とはいえ、普通の人には気軽に買えるものではないのも事実です。
ボントレガーのミドルグレードホイールはリーズナブル
ボントレガーのホイールセットは、他のメーカーと比べても値段は抑えめになっています。例えばAeolusシリーズのミドルグレードは、フルカーボンであるにもかかわらず、前後ペアで184,000円が主力です。同じグレードのCampagnoloのBORA ONEが定価230,000円程なのを考えても、十分お買い得であると言えます。最上位モデルのAeolus XXXシリーズはなかなかのお値段ですが、それに相応しい品質とプロ御用達ということを考えても、決して高過ぎるとは言えないでしょう。
トレックじゃなきゃダメですか?
ホイールを探している方が良く言われるのが「私自転車がトレックじゃないんですけど、ボントレガーってアリなんですか?」というもの。確かにトレックの所属ブランドというイメージは強いので、他のメーカーのバイクに乗っている方には選択肢に入れづらい、というのはありますね。
他ブランドバイクでもOK。高性能ホイールの恩恵を万人に
結論から言えば、トレックユーザー以外でも全く問題はありません。そもそもバイクブランド名とパーツブランド名が異なっているので、使う本人が気にしなければそれで良いと思います。実際多くのバイクショップでも「トレック以外のバイクでも、ぜひ使ってもらいたい性能の高さ」と勧めるほどです。
それでは、ボントレガーのおすすめホイール(6選)をご紹介!