ロードバイクではタイヤの状態確認が大切!
タイヤは唯一地面と接しているパーツ
ロードバイクは道路の上を走行する乗り物です。そのときに道路の路面に接して、ロードバイクとそれに乗っているサイクリストを支えているパーツがタイヤになります。唯一道路の路面に接しているパーツのため、タイヤのグリップ力は走行時の安全性にも直結します。タイヤひとつ交換するだけでも、安全性が高まるだけでなく、乗り味や乗り心地も大きく変えることができます。
タイヤにも寿命がある
ロードバイクとサイクリストの安全を支えているタイヤですが、素材の大部分はゴムなので、使用していると劣化やすり減りによって寿命を迎えてしまいます。寿命の長さは、使用している方の体重や使用頻度、保管方法などに左右されえて大きく差はありますが、いつかは必ずタイヤは寿命を迎えます。
タイヤの寿命を見分けられるようになることが重要
いつか迎えるタイヤの寿命をタイヤの状態を確認してしっかり把握することがとても大切です。適切なタイミングでタイヤの交換が行えることができれば、タイヤに寿命があったとしても恐れる必要がなくなります。今回は、ロードバイクでのタイヤの寿命に関してや、寿命を見分る方法に関して解説します。
ロードバイクのタイヤの寿命の迎える3つのパターン
ロードバイクでタイヤが寿命を迎える要因はさまざまありますが、大きく分けて3つあります。それぞれは全く違った形でタイヤが寿命を迎えるので、それぞれのポイントを整理してみましょう。
パターン①タイヤのすり減り
一つ目の要因は、長距離走行することでのタイヤのすり減りによるタイヤの寿命です。ロードバイクで走行していると、直進していてもタイヤと道路の路面の間には摩擦が生じています。タイヤの素材はゴムなので、路面との摩擦によって、タイヤの接地面は少しずつすり減りが生じます。長距離同じタイヤを使用していると、すり減り続けて、次第にタイヤの表面が平らになって、タイヤ内部の繊維がむき出しになることもあります。
パターン②ゴムの経年劣化
タイヤが寿命を迎える要因の二つ目はタイヤの経年劣化です。ゴムの製品は紫外線の影響を受けやすいのです。紫外線によるダメージが蓄積すると、タイヤのゴムが劣化して徐々にひび割れなどが出現してきます。また、本来の柔らかさも失われるので、タイヤ自体の柔軟性が低下して硬くなってしまいます。年数が経過したタイヤではこのように劣化していることが多いです。
パターン③パンクによる亀裂
寿命を迎える最後の要因はパンクです。パンクといってもクリンチャータイヤでのリム打ちパンクはタイヤの寿命に直接的な影響はありません。しかし、サイドカットが起きてしまってパンクすると、タイヤに亀裂ができてしまうので、交換する必要がでてきます。新品のタイヤでも亀裂ができてしまうと、それ以降は使えなくなってしまいます。
大きめの石には注意が必要
走行距離や年数にかかわらず、タイヤの寿命を急に迎えてしまう要因として挙げられるものがサイドカットによるパンクです。サイドカットが起きる原因もさまざまですが、大きめの石を踏んでしまったときに起こりやすいです。走行中に大きめの石などがあった場合には踏まないように注意しましょう。
ロードバイクのタイヤの寿命の見分け方
ロードバイクのタイヤでも寿命があることはわかりましたが、実際に寿命を迎えたタイヤと、寿命を迎えていないタイヤをどのように見分けていくといいでしょうか? 正しいタイミングでタイヤの交換を行えるように、タイヤの寿命を見分けるための方法をご紹介します。
目安①距離を目安にしよう
まず一つ目の見分け方は、走行距離を目安にするとわかりやすいです。ロードバイクのタイヤのラインナップは非常に多く、製品の特徴によって、タイヤの耐久性も変わってきます。しかし、大部分のタイヤに当てはまる走行距離の限界は、3000-5000kmです。それ以上走行したタイヤはすり減ってしまって本来のグリップ力を失ってしまっているので、注意が必要です。
目安②使用年数を目安にしよう
次にタイヤの寿命を把握するための方法として、目安にすべきポイントは、使用年数です。走行距離が短くても、タイヤを購入して実際に使用している年数が長い場合には、注意が必要です。タイヤのゴムが経年劣化して行ってしまうので、1-2年使用したタイヤは寿命を迎えてしまっていることがほとんどです。長期間使用したタイヤには注意しましょう。
目安③ひび割れの有無の確認をしよう
タイヤが経年劣化したときには、見た目にも変化が現れます。ゴム製品は紫外線のダメージを受け続けると、次第にひび割れを起こしていきます。このひび割れがタイヤ全体に出現してしまっているときは、それ以上、そのタイヤの使用を避けた方がいいでしょう。ひび割れ自体は細かいですが、近くで確認すれば十分に見えるものなので、定期的にタイヤの状態を目視で確認するようにしましょう。
目安④タイヤのスリップサインを確認しよう
一部のタイヤの製品では、タイヤの表面に溝などでスリップサインをつけているものもあります。これはタイヤ表面のすり減り具合を確認するためのものです。もしも、そのスリップサインが消えてしまっているときには、メーカー側が許容するすり減り具合以上にすり減ってしまっていることを意味しています。スリップサインがあるタイヤではすり減り具合を確認しやすいでしょう。
続いて、寿命を迎えたタイヤを使う悪影響について解説!